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Saudade サウダーデ

2020-09-29 | 思い遥かに

>サウダーデとはポルトガル語だ。もともとの語源はラテン語のsolitateといって孤独という意味だ。ポルトガル語ではsolidaoという。では日本語でサウダーデはというと平凡社のスペインポルトガルを知る辞典には次のようにでている。「懐かしさ」「未練」「懐旧の情」「愛惜」「郷愁」「ノスタルジー」「孤愁」 http://www.brasil-ya.com/akama/03.html

藤原親子と、数学者と作家、子と親には風貌こそ似たものとなったが、作家とは、仁田次郎氏であるし、数学者は、藤原正彦氏である。その藤原親子の作品となった、サウダーデとは、孤愁とある。旅する藤原氏のドキュメンタリがBS放送で、再放送があった。
そこで、サウダーデを語る。不在の愛、遠くにいてその人を想う愛、もう戻らない、攫み得ないもの、それを胸に抱く、心の痛みと表現していた。ポルトガルの移住民、移住の世界に思いを馳せる。語を検索して、小説と旅のページがヒットした。

単行本
孤愁〈サウダーデ〉
新田次郎 藤原正彦
定価:本体2,100円+税
発売日:2012年11月29日

未完となった父・新田次郎の絶筆を、息子である藤原正彦が書き継ぐ――三十年越しの悲願がようやく形になりました。明治~大正期の日本の美しさ(=国家の品格!)、日本人の美風(=日本人の誇り!)を欧米に紹介したポルトガル人外交官、モラエスの評伝です。日本の風土を愛し、日本人の妻を娶り、日本でその生涯を終えたモラエスにとって、二度と会えない人、二度と戻らない故郷への思いはまさにタイトルの通り「サウダーデ」。哀惜の念と共に、なぜか甘美な思いも胸に滲みます。新田パートと藤原パート、合わせて1500枚に及ぶ大作、著者それぞれの個性の滲む描写も読みどころです。


http://www.brasil-ya.com/
brasil-yaは世界中に住んでいる日本語を解する方々にブラジルを紹介しようという趣旨のもとに作られました。
http://www.brasil-ya.com/akama/01.html
Brazilian Night in London
http://www.brasil-ya.com/akama/02.html
Minha voz, minha vida
http://www.brasil-ya.com/akama/03.html
さきに引用したブログの末尾に見える。
>そして、最後にこのスペインポルトガルを知る辞典のサウダーデの説明から、もう少し。
「日本語に則して言えば、たとえば異郷にある人が、故郷にいる家族などのことを、そしてそうした故郷そのものを思い浮かべたときの懐かしい思いもサウダーデであれば、事情があって容易に会うことのできない恋人にたいする思いもサウダーデであり、この世を去った肉親、あるいはふたたび帰ることのない少年時代、そしてその頃の草野球に明け暮れて日々に寄せる思いもまたサウダーデである。また大切にしていた物を手放さざるを得なくなったとき、心に感じる痛み・悲しみを伴う感情もサウダーデであり、家族・親友・恋人などと永く別れるときの惜別の情もまたサウダーデである。」





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