読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

杠(ゆずりは)と言う漢字

2009-10-16 09:00:15 | 読書

松本清張の小説「風紋」に「杠」と言う漢字が苗字として出て来た。「ゆずりは」と読むらしく、地名としても全国に数十箇所あるそうだ。譲葉とも書き、枕草子に「ゆづり葉のいみじうふさやかにつやめき、」などとも出て来て古くから知られる常緑樹だそうだ。
写真の葉の上の方が新しい葉っぱで下の古い葉と入れ替わりに葉が出ると言う事で世代をゆずり、入れ替わりを象徴し、その名が有ると言う。
以下は有るネットのサイトからの引用。

「 ・太平洋側の暖地の林中などに生える、
背の高い木。庭木などに使われる。
・新葉が生長して古い葉が落ち、新旧交代が
はっきりしていることから「譲る葉っぱ」、
それが「譲葉」になった。
新しい葉が出てくると古い葉を落とす植物の
うちの代表的な木。
新年を迎えることになぞらえて、
正月の飾りにも使われる。」
私の興味を引いたのは「杠」と言う漢字の成り立ちについてだった。
原産は日本だと言うが何故、この漢字がこの植物に当てられた
のだろう。字の成り立ちは会意で木と工である。「工」は白川文字学の方法
に従えば呪具である。簡単に言えばゆずりはと言う植物は何かの
祈りや占朴に使われたと想像できるが・・・。








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