読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

命と言う漢字

2007-12-19 10:45:10 | Weblog

アメリカでも日本でも銃乱射事件が有った。命と言うもの、生きていると言う事の不思議さが大切なものとして感じられていない。生きている事が当たり前で当然な事と思われている。ビート・たけしの詩に有った。「人間は生きているだけでたいした物だ」と言うのが。人間だけではない蚤でも虱でもあんな微細な命が動いている。どう言う仕組みで動いているのだろう。子供の頃からそんな事が不思議に思われた。細胞分裂や遺伝子、DNAなどでも何故植物も動物も成長し、動くのか説明できているようには思えなかった。命と言う漢字について以下、白川静著「字通」より引く。命と言う漢字は「令」+口で「令」は礼帽を著けて跪いて神の啓示を受ける形である。口はものを言ったり食べたりする口の事ではなくUの中に横線のある(さい)と言う祝詞を入れる容器である。神に祈り、その啓示として与えられるものを命と言う。神意を意味する字なのだ。それは天の命ずるところで有り、人為の及ばないところを全て命と言った。命は神より受けたものなので、さだめ、運命で天与のものである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿