「男女七歳にして席を同じうせず」は儒学の由緒ある正しい文献にある文章だが、これを男女別学の理論的根拠をするのは誤りなのだそうだ。この文章は「六歳になったら子供に数と方角の名(東西南北)を教えよ」と言う文に続くものなのだ。そして八歳になったら小学校に入れなさいと続く。男女が学校で別々の席で勉強すると言う意味ではない。「席」の意味が誤解されているのだ。日本では座席の意味で使われているが、「席」は「敷物、ゴザ」を意味する言葉だった。ここでは「ふとん」と言う意味で使われているのだそうだ。七歳になったら別々の布団を用意してやりなさいと言う意味だと言う事だ。
阿辻哲次「漢字逍遥」角川書店から
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