読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

本当は円高を恐れているのは

2010-09-11 17:52:04 | Weblog
最近の円高で、日本では政治家やメディアが騒いでいる。典型的な説明では、高い通貨は輸出企業にとって悪い材料で、輸出主導型の景気回復には強い打撃になる。が、円高の本当の影響は大半の人々が考えているのとは異なったものである。

円高の最大の影響は、輸出企業にではなく、国内市場で販売している日本企業や伝統的に円高に無関心な官僚や政治家に強く表れている。海外での販売に依存する企業は、必ずしもかつてのように輸出に依存していない。これら企業は、競争上の圧力や長期的な円高トレンドに対応して、ずっと以前に生産拠点を海外にシフトし始めた。1997年から2007年までの10年間で、製造業者は海外生産比率を11.4%から19.1%に拡大した。日本の最も競争力のある輸出企業は同時に海外生産の先導役でもある。日本の輸送機材(自動車を含む)の39.2%、情報・通信機器の28.1%が現在、海外で生産されている。 


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