読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

自分も身につまされて

2011-09-27 09:19:01 | 暮らしの中で
米国の貧困率が、15.1%に達したそうだ。
 米国の国勢調査局は火曜日、同国の2010年の貧困率は1993年以来最も高い
15.1%に急増したと発表した。これは、米国が景気後退の長引く影響から免れ
られていないという鮮明かつ新しい証拠を突きつけたことになる。
 米国の昨年の貧困者数は約4620万人で、2009年から260万人増となり、貧困
人口は4年連続の年次増加となった。
おそらく日本の状態も同じ傾向にあるだろう。


 米国の貧困率は1993年以来最も高い割合となっており、4620万人とい
う絶対数は統計が公表された1959年以降、最多の数字だと言う。今回の調査におけ
る「貧困」という定義は、4人家族であれば年収が2万2314ドル(約172万円)
となっています。しばらくは失業率も高水準で推移する模様であることから、
貧困率は上昇を続けるとみらる。

 米国全体が不景気の影響を受けているのは間違いのないところだが、持てる
ものと持たざるものの差は大きくなる一方。全体では世帯収入の中央値
が7.1%減だったのに対し、収入の最下層10%では12.1%減、最上層10%では
1.5%減にとどまっている。収入増となったのは富裕層であるトップ1%。

 また、人種間でも明らかな違いが生まれている。ヒスパニック系の貧困
率は26.6%、黒人系は27.4%であるのに対し、白人系は9.9%、アジア系は
12.1%となっています。日本でも、貧困率は高くなっている。最新のデータは
2009年のもので16%と、1985年以来最も高くなっている。日米の貧困の定義
は違うため容易には比較できないが、いずれの国でも豊かになって
いる実感はないようだ。