読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

大政奉還後の徳川家

2011-02-23 10:05:05 | 歴史
1867年(慶応三年)の大政奉還で家康が幕府を開いて後、254年続いた徳川家は終わった。
その後、十五代将軍慶喜は、静岡で暮らしたが大政奉還47年後の大正三年、徳川家十六代当主の徳川家達(いえさと)が首相候補として浮かび上がったと言う事が有った。彼は大政奉還の翌年、6歳だったが維新政府から徳川本家相続の沙汰を受けたのである。十五代当主の慶喜が朝敵で有ったため、後継者として適格と考えられたのである。以後、彼は十六代様と呼ばれた。首相候補となったとき家達は貴族院議長をしていた。この頃、次期首相の選定は難航しており、家達の名が上がったが彼はこれを断り、かつて首相を務めたことのある大隈重信が再び首相となった。家達は、その後、外交官として働いたり、日本赤十字社の社長になったりして、78歳で没している。