読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

「男ですいません。」

2011-02-19 16:06:40 | 新聞
多数の日本のサラリーマンにとって、缶コーヒーは長年、朝や昼頃に眠気を吹き飛ばすための頼りになるアイテムだった。世界最大の缶コーヒー市場である日本市場をけん引してきたのは日本コカ・コーラ。そのけん引力の源は、他でもない1975年に発売された「ジョージア」だ。
 しかし、日本コカ・コーラによると、「ジョージア」ブランドは最近、売り上げが頭打ちなほか、購買層の平均年齢がじわじわと上昇を続け、40代半ばになっているという。ダニエル・セイヤー社長は15日の記者会見で、缶コーヒー売り上げトップの「ジョージア」は、国内市場で厳しい競争に直面していると発言。日本の缶コーヒー市場がそれほどまでに巨大で、利益率が高いからだと強調した。

 それでも、業界専門誌を発行する日刊経済通信社がまとめたデータによると、ジョージアの年間売上高は約7000億円に上り、市場シェアの34%を握っている。「ジョージア」が、サントリー「ボス」などの缶コーヒーブランドにとって、大きな目標であることに変わりはない。

 日本コカ・コーラは先月、若い男性層をターゲットにした新広告キャンペーン「男ですいません。」を開始した。同社関係者によると、「すいません」というキャッチコピーには、言葉通りの謝罪というよりも、「男なんだからしょうがない」という意味合いが込められている。20年にもわたって続いている景気低迷期に成人した若い日本人男性の多くは「疎外感」を感じているが、このような感覚を払しょくするような力を持つキャッチコピーを選んだのだという。