読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

栗崎道有の手記

2009-09-19 10:20:27 | 歴史

吉良上野介を江戸城は松の廊下で浅野内匠頭が襲った原因ははっきりしないが、この時、吉良側は浅野内匠頭の乱心を主張し、一時は幕閣にそれが受け入れられた事を裏付ける信頼できる資料が有るそうだ。それが栗崎道有の手記と言うものである。栗崎道有とは幕府御用の外科医だった人物で、松の廊下で刃傷事件が有ったとき吉良上野介の傷の手当てをし、出血をピタリと止めた名医だと言う事だ。以来吉良家とは親密な関係になったと言う事だ。後に赤穂浪士の討ち入りで吉良の首が打たれたときも首と胴体とを繋ぐ手術もしているそうだ。