母の背中

４月になってから突然、７月末に退去して欲しいと話を持ち出され

横浜に呼んで近くに住まわせたいと思って物件探したけど

どれもうさぎ小屋のような部屋ばかりで

植物を育てる・花を植えることが大好きな母にとって

とても快適と思える物件を見つけられなかったので

今の住まいに越してきた時にお世話になった相模不動産に

またお世話になって引っ越した。


暑い夏を過ぎた今

母の体力ががくっと落ちた感じがする。


本人も自覚していて、夜は早く眠くなるという。


おうじが修学旅行で不在の時に一人で泊まりに行ったが

背中の肉がほとんどない。

上半身に筋肉をつけるように腕立てを薦めてもやってる様子はない。

年明けには古希を祝う年齢だから、ある程度は仕方ないけど

母の場合は体重が44キロ弱なので生命維持に係る。


自分で買った栄養ドリンクを私に半分持って行けと言ったが

少し薄めれば飲めていたので、なるべく飲むよう薦める。


栄養ドリンクは慢性的に飲むのは危険というけど

母の場合は栄養が足りなくて命が危険だ。


それが自分でわかるようで、つまらない人生だったとこぼした。

確かに母の人生は大変だったと思うので

そんなこと・・としか口に出来なかった。

娘としてどう受け答えれば良かったのだろうか。


抜け毛が気になると言う。

だけど乳がん患者のようにゴッソリ抜けてる感じはないので

何か抜け毛に良い美容液でも探してみようと思う。

他にもビタミンＣを摂取しないと老衰が早まるというので

今度買ってきて飲むよう薦めよう。