最終ナンバーでご紹介致しますのは、”椿餅”~
椿餅は、冬の代表的なお菓子~
この椿餅は、
名古屋は、川口屋の『椿餅』です~
川口屋の椿餅は、餅粉に卵白を加えた羽二重餅の中に、漉し餡が包まれています~
つやつやした白い生地は、寒天をかけて美しく艶が出ています~。
中は、みずみずしい漉し餡~。
2枚の濃い緑色の椿の葉で挟んだ美しいお菓子です~
椿餅は、日本最古の餅菓子かも・・・と言われる説があるようです~
平安時代に、「源氏物語」の中に、登場すると言うお餅が椿餅~
砂糖がない時代に、干飯(ホシイイと言う天日で乾燥して蓄えておく飯)に、甘葛(アマヅラと言う甘味料、ツタの汁を煮詰めたものだそう~)の蜜で
甘味を加えて作っていたようです~。
その当時、あんこはまだ存在していなかったようです~
いつの日か、椿餅は、道明寺製(餅米を蒸して乾燥させて砕いた粉)で作られるようになったようです~
それが、関西風の道明寺製の『桜餅』の起源とも言われているようです~
現在は、川口屋の椿餅のように、色々な餅生地の椿餅が売られているようです~
冬から春にかけての椿餅~、
虎屋の椿餅は、2月上旬に販売されるようですが、
虎屋のは、炒った道明寺粉と、肉桂を混ぜて蒸した生地で、
御膳餡を包み、椿の葉で挟んだもので、
見たからに美味しそう~、
こちらもぜひ味わってみたい椿餅です~
それにしても、シンプルなのに、とても美しいお菓子です~
こう言うところが、日本の心と言うか、和菓子の素晴らしさではないかと思えます~
合わせる紅茶は、
アッサム×ダージリン(オータムナル)のブレンドティー。
優しい味わいのお菓子だけに、
その優しい甘味を楽しめるような、
優しく落ち着いた風味のティーを~
ダージリンのオータムナルは、
セカンドフラッシュほど、
個性が際立っていなくて、
マイルドさのある渋みと
ほんのり甘味も感じられ、
水色も、少し赤みがかった感じが美しく、
アッサムとは、ブレンドにした時、
馴染みやすいと感じます~。
アッサムのコクも、ダージリンのオータムナルにより、
少しマイルドで飲みやすくなり、
落ち着いた印象のティーになり、
冬にいただくに、ふさわしいティーのように思います~
=紅茶と和菓子の組み合わせ まとめ=
椿餅とアッサム×ダージリン・オータムナルのブレンドのストレートティー
以上、いかがだったでしょうか~
和菓子と紅茶で、
素敵な冬のお茶時間を、楽しみましょう~
椿餅というのがあるのですね
柏餅と桜餅は食べたことがありますが、椿餅はまだない気がします。
そして日本最古の餅菓子かも知れないとのことで、とても興味深かったです。
砂糖がない時代は今では考えられないですね。
甘味を作るために知恵を絞っていたのだと思います。
餅菓子はほんのりとした甘さで優しい味わいなのが良いなと思います
今晩は~
そうですよね~、柏餅や桜餅だと、その時期になると、幅広く市場に出回るので、逆に食べた事のない人がいないのではと言うくらいですが、椿餅は、わりあいに、食べた事がない方いらっしゃるのではないでしょうか~。
私は今まで、日本最古のお菓子について、考えた事なかったですが、これを機に、多少興味がわきました~
色々な甘味、砂糖や餡の起源についても、興味がわいております~
餅菓子は、優しい味わいで、好きなものが多いです~
餅菓子には、小豆や黄粉等、身体に優しい材料が使われていて、良いなと思います~