土用は、何も夏だけにあるのではない。春夏秋冬にちゃんとある。鰻を食べることを発案し、売上を伸ばしてやったのは、平賀源内さんとか。以来、人気は鰻上りだそう。昨今は、地物が少なくなり手に入らない。江戸時代には、何処の川にも潜んでいた。
鰻で、思い出すのがごんぎつね。兵十が危篤のおっかぁに食べさせようと、張り切り網を仕掛けて捕ったのを、ごんはちょっとした悪戯で逃がしてしまう。翌日、おっかぁは亡くなった。ごんは、平十に悪い事をしたと、魚屋からくすねた鰯を投げ込むが失敗する。
それ以来、山の幸を毎日のように、兵十の家の土間に置いていたが、何時まで経っても気づかぬ兵十。やっとごんとわかった時には、命は終わろうとしていた。「ごん。おまえだったのか・・・」人間は、隠れて行うことには、余り気づかない。何故か泣ける。
陶器の犬のしっぽが折れていた。捨てないでいたのが、片付で出て来た。ボンドでくっつけたら直った。ちょっと歪だが、しっぽがないよりいいか?あちこち片付けて、廃品回収に出す用意をした。兎に角置き場所がない。雑誌の類は捨てる決断をした。
小さい家内を余計に狭くし、眠る所もない有様では。居間を広げようとしつつ、どでかい炬燵が動かない。家具調炬燵、冬に使えないので捨てるかな。粗大ゴミで出せるが運べない。意外と不便な炬燵である。仕方なく夏仕立てで使ってはいるが・・・
勤務で体が冷え切ってしまい、帰宅して蒟蒻を当てている。足が痺れるまではいかないが、どうにも調子が悪い。夏野菜をたっぷりと戴こう。胡瓜にトマト、南瓜、茄子、隠元豆等、野菜三昧である。肉類が欲しくなく、胡瓜揉みが美味しいが、河童になるか。
河童を、こっちではごんごと言うよ。北よりの方だが、この10日がお祭りだった。胡瓜を供えて、水を使わせてもらうよう祈願するらしい。池や川で泳いでいたが、河童の居そうな場所は避けていた。って、何処に居たんだろう。ざわざわ村のドーナツ池?
宇宙の星の輝きは、春夏秋冬の何れも捨て難い。何気なく、独りで見上げた時、偶然流れ星が飛ぶことも。美しい月の輝き。