歳を重ねていくと、些細なことがうれしく、何でもないことが哀しくなる。況してやそれが、自分にはできないようなことであればこそ、想いが倍になったり、半減してしまったりする。人間として、当たり前のこと。っていうのは、各々考えが違うから。
玄関付近に停車する車に、止めてほしくない理由には、車椅子での通過や、歩行時の手すりの妨げになるからだ。だがその方は挨拶をされ、車のエンジンをかけていいかを問われた。歩行困難な方と一緒だったので、正直、除けてくれないか思案していた。
出前の配達に来ていたのだ。商売人は時間で動くので、さぞやいらいらしていたであろう。ところが微塵も見せないで、やさしい労りの言葉をかけてくれ、笑顔で接してくれた。そうしてとてもゆっくり動いてから、エンジンをかけ去った。
あとの一つは、インスタントの味と、心を込めて作った物とでは、美味しさが違う。ということ。食べてください。と念を押さなくても、美味しければ食べてくれる。見た目や味も大切だが、コツというか、魔法の呪文はとてもよく効くのです。
どんな物も、素材を生かし、ちょっとした心がけで美味しくなる。と、私は思って作っている。寿しにしろ、カレーにせよ、最後の呪文は、ビビデバビデ~バビデブーが肝心なのだ。わかり易く言えば、隠し味のこと。誰にだってできることです。
木星が地平線まで下りてしまった。金星の輝きははっきりと観えるが、木星はかなり低い。東天の火星と、西の金星の輝きは圧巻です。昴や冬の星座は、地平線に沈み始めています。北斗七星は、北天の宇宙に止まる。
暖かかったり、寒さが残るこの頃、体が意外と冷えていることがある。薄着はしないこと、骨まで冷やさないことが大事です。此処に来て、蒟蒻が活躍してくれていますが、一番効果が出ている。食べることは言うまでもなく、危険は意外なところにある。
穏やかな春の日に、馥郁とした香りを漂わす枇杷葉の花芽。