悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真665 かれ行きて

2008-10-26 03:10:00 | 短歌写真

2008-1026-yts665
かれ行きてめぐりて落つる葉ぞあはれ
ただひとたびのこの世なりせば   悠山人

○短歌写真、詠む。
○かつては一斉に青青と茂っていた木の葉
。やがて紅葉色に燃え、黄変してばらばらになって、はらはらとめぐりながら落ちて行く。「かれ」は「枯(か)れ」「離(か)れ」と、掛詞の定番。
□短写665 かれゆきて めぐりておつる はぞあはれ
        ただひとたびの このよなりせば
【写真】先に同じ。ほんの少し、赤の彩度を上げた。


短歌写真664 潮風も

2008-10-26 02:00:00 | 短歌写真
2008-1026-yts664
潮風も強かるらんや掃除むし
二百メートル超ゆる高みぞ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○新電通ビルに外壁清掃ゴンドラが、小虫のように張り付いている、と見えたのだが・・・。
□短写664 しほかぜも つよかるらんや さうぢむし
        にひゃくメートル こゆるたかみぞ
【写真】先日、新橋(というより汐留か)で。
*Cheryl Amelang - I Am Free! | 160.79.128.40:7794*[S K Y . F M - Solo Piano - Musical journeys with piano masters and talented undiscovered pianists]

短歌写真663 いつしかと

2008-10-25 04:00:00 | 短歌写真
2008-1025-yts663
いつしかと烈しき夏の去りぬれば
若紫にもみぢ散るらん   悠山人

○短歌写真、詠む。
○「紫式部日記」に「若紫」が登場したのが、千年前の霜月一日。ということで、十一月一日は「古典の日」とされ、世の源氏信者はそわそわ落ち着かない。時の経過、紫式部もいずれは、という歌。ところで、私が通った源氏講座は、はじめ三、四名いた男性もいなくなって、私以外は全員女性で幕を閉じた。少しばかり淋しい。先日の冷泉貴実子さんの話でも、男性の読者は1%以下などと言われた。
□短写663 いつしかと はげしきなつの さりぬれば
        わかむらさきに もみぢちるらん
【写真】同前。

俳句写真379 剥かれたる

2008-10-25 03:30:00 | 俳句写真
2008-1025-yhs379
剥かれたる
毬栗見ての
朝食かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○食卓に載る毬栗・・・実は秋の「景色」である。
¶朝食(あさけ)=朝食(ちょうしょく)。近世以後は「あさげ」。
□俳写379 むかれたる いがぐりみての あさけかな
【写真】先日、Gホテル(目黒区)で。
*no data-baroque | 64.71.145.106:8004*[All-Classical WGBH 89.7-HD2]

俳句写真378 伽羅木は

2008-10-24 05:00:00 | 俳句写真
2008-1024-yhs378
伽羅木は
はた毒なりや
香なりや   悠山人

○俳句写真、詠む。
○伽羅木(きゃらぼく)。Taxus cuspidata タクスス・クスピダタ。伽羅は香木とばかり思っていたが、どうも毒草でもあるらしい。
□俳写378 きゃらぼくは はたどくなりや かうなりや
【写真】先日、植物見本園で。
*Leo Kottke - Jeff Ball - Glimpse Of A Past | 207.200.96.229:8016*[S K Y . F M&c]

俳句写真377 のんびりと

2008-10-23 00:00:00 | 俳句写真
2008-1023-yhs377
のんびりと
亀の泳ぎや
秋の昼   悠山人

○俳句写真、詠む。
○武田信玄神社の小さい堀池に、白鳥が目立つ。しかしよく見ると、小さな亀もけっこう泳いでいる。
□俳写377 のんびりと かめのおよぎや あきのひる
【写真】先日。
*Jim Centorino & Carol Cole - Restless Spirit... CJ: wave ... | 121.78.92.84:8080*[Blue FM&c]

俳句写真376 花待ちて

2008-10-22 02:30:00 | 俳句写真
2008-1022-yhs376
花待ちて
蕾もかたし
薮椿   悠山人

○俳句写真、詠む。
○椿。薮椿(やぶつばき)。Camellia japonica カメッリア・ヤポニカ。冬から早春にかけて、多く赤い花をつける。初句、「花を待ち」も有力。
□俳写376 はなまちて つぼみもかたし やぶつばき
【写真】先日、植物見本園で。
*Brightman, Sarah - A Whiter Shade of Pale | scfire-dtc-aa05.stream.aol.com:80/stream/1006*[S K Y . F M&c]

短歌写真662 この世こそ

2008-10-21 03:20:00 | 短歌写真

2008-1021-yts662
この世こそげに目叩きのときなれと
知りたるのちもなほ生きなんか   悠山人

○短歌写真、詠む。
○石造の彫塑の前に立って、私は「過去・現在・未来」と題した。そして一首。
□短写662 このよこそ げにまたたきの ときなれと
        しりたるのちも なほいきなんか
【写真】実写ののち、真っ暗な石彫を明化した。競技
場の近くで。
*Handel - Water Music Suite No1 | scfire-ntc-aa04.stream.aol.com:80/stream/1006*[ S K Y . F M&c]


俳句写真375 爽やかにて

2008-10-20 05:10:00 | 俳句写真

2008-1020-yhs375
爽やかにて
やがてさびしき
秋の空   悠山人

○俳句写真、詠む。
○J1規格の競技場も、試合がない休日は静だけれど淋しい感じ。初句は「さやなれど」と直截にいくか、口語句で「さわやかでやがてさびしい」などとするか。有名な「やがて」は、便利すぎて慎重にと自戒。
□俳写375 さやかにて やがてさびしき あきのそら
【写真】一瞥では分からないけれど、数ピクセル単位での修正も合わせると、一時間ほどかかった。彩度は5%アップ。
きのう、サッカー競技場で。
*Felix Mendelssohn-Bartholdy - Paulus-26-Atto 2-Scene 3-Aussendung von Paulus und Barnabas-Chorus: Wie lieblich sind die Boten | 80.237.185.206:17735*[Swiss Internet Radio&c]


image603 常磐山査子

2008-10-19 05:40:00 | images

2008-1019-yim603
title : Pyracantha
yyyy/mm : 2008/10
memo : 常磐山査子(ときわさんざし)。Pyracantha ピュラカンタ(通名はピラカンサ)。記事については既出(下記)。先日、水源湖で。
cf. 「短歌写真506 寒き気も」(2007年12月16日、yts506)
  寒き気もピュラカンタてふいつくしき 炎に燃ゆる荊思ひに
    「短歌写真*** 秋の日を」(2005年11月20日、yts***)
  秋の日を炎に浴びつ色づきて 賑はひたるは常磐山査子
【memo2】Sarah Brightman の「風塵」について:アメリカのポップス歌手サラの予定を、何気なく電網で見て、改めてその多忙さに驚く。11月は、4、6、9、12、14、15、16、18、19、22、23、24、26、28、29、30の各日。公演都市はモントレ、グァダラハラ、メヒコ(メキシコ・シティ)、ダラス、そのほか全米各地など。
その彼女に、この原稿を書きながら聞いていたのだが、「Dust In The Wind」(風塵、約3分40秒)という歌がある。標題がカプレット・リフレイン(2行連)初行として4回出て来て(第2、第3は同じ)、各連が正確に4音-8音で構成される。
  Dust in the wind
     All they are is dust in the wind

  Dust in the wind
     All we are is dust in the wind

  Dust in the wind
     All we are is dust in the wind

  Dust in the wind
     Everything is dust in the wind
ただし最終行は、厳密に数えると9音になるけれど、サラの歌を聴くと ev'-ry-thing(普通の散文発音)なので、ここでも正確なライム(脚韻)詩になっている。ポップスの作詞も並大抵ではない。浅学庵ながら、珍しく耳で聴いて韻律詩を目で見る機会となった。
*Saverio Mercadante - Il Giuramento-19-Atto 2-Scena: Interludio | 82.197.165.137:80*[Swiss Internet Radio - RadioCrazy Classical - Shoutcast Streaming Technology by init7.net
]