2007-0407-yis127
陸奥へ一緒に下るはずだった
むつびあいては今は他人ね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書に、「道貞に忘られて後、みちの国の守にて下り侍りしにつかはしたりし」と。第094歌(2007年02月14日)と関連し、橘道貞についても、同所参照。
¶衣の関=「平安時代、陸奥の安倍氏が築いた関。中尊寺金色堂の北西にその址がある。衣川の関。衣が関。」(広辞苑)
¶たたまし=<「立つ」に「衣」の縁語「裁つ」をかける。>(新潮版)
¶むつびあいて=「睦び合う」「睦び相手」と、文語交じりで、懸けてみた。
□和127:もろともに たたましものを みちのくの
ころものせきを よそにきくかな
□悠127:みちのくへ いっしょにくだる はずだった
むつびあいては いまはたにんね
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