2007-0303-yis103
じっと待つ夜の約束を反故にして
鴨の羽に置く霜と同じね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「人の、たのめて来ず侍りければ、つとめてつかはす」。固く約束していたあの方が、とうとうお見えにならなかったので、朝方、届けた歌。見方によっては、何とも露骨な、という感想もあろうが、正直な情熱の吐露でもある。「共寝」には、暖冬加速の現代とは全く異なる、暖房事情も忘れられない。
¶おきながら=<「起き」に「霜」の縁語「置き」をかける。」>(新潮版)
¶上毛(うはげ)=紫式部集124、128(06年10月05日、08日条)参照。
□和103:おきながら あかしつるかな ともねせぬ
かものうはげの しもならなくに
□悠103:じっとまつ よるのやくそくを ほごにして
かものはにおく しもとおなじね
じっと待つ夜の約束を反故にして
鴨の羽に置く霜と同じね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「人の、たのめて来ず侍りければ、つとめてつかはす」。固く約束していたあの方が、とうとうお見えにならなかったので、朝方、届けた歌。見方によっては、何とも露骨な、という感想もあろうが、正直な情熱の吐露でもある。「共寝」には、暖冬加速の現代とは全く異なる、暖房事情も忘れられない。
¶おきながら=<「起き」に「霜」の縁語「置き」をかける。」>(新潮版)
¶上毛(うはげ)=紫式部集124、128(06年10月05日、08日条)参照。
□和103:おきながら あかしつるかな ともねせぬ
かものうはげの しもならなくに
□悠103:じっとまつ よるのやくそくを ほごにして
かものはにおく しもとおなじね