和泉式部集047 急に来て

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急に来て久しぶりだと言われても
忘れられなくなったら困るわ　　　悠山人

○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「ひさしくとはぬ人の、からうじておとづれて、またおともせぬに」。すっかりお見限りの方が、ひょっこり尋ね来て・・・次の日お帰りになってからは、もう音沙汰もなしですこと。紫でも和泉でも、なかなか男の名を明かさないので、後世の研究者が悩むことになる。もっとも「和泉式部日記」でさえ、どなたがお書きになったのかしら、という態度なのだから、ましてや、とも言えるわけだが・・・。
□和047：なかなかに　うかりしままに　やみにせば
　　　　　　わするるほどに　なりもしなまし
□悠047：きゅうにきて　ひさしぶりだと　いわれても
　　　　　　わすれられなく　なったらこまるわ

短歌写真270 地の民は

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地の民はオケアノスなる大河に
帰られずして守らるるのみ　　　悠山人

○短歌写真、詠む。
○ギリシャ神話では、大地の世界を巨大な河オケアノス（英語の Ocean の語源）が周回している。いちどそこから陸へ上がったアントロポイ（人類）は、もう二度と大河（大海）へ戻ることは出来ない。
□短写270　ちのたみは　オケアノスなる　おほかはに
　　　　　　　かへられずして　まもらるるのみ
【写真】借用（複数）して、大幅にレタッチ＆コラージュ。海に擬した元写真は、月明かりに光る名もない小川である。
【memo】アントーニオ（C.J.）特集を聞きながら・・・。次次と流れ来る Brazilian pops の名曲に、意識を引き戻されて、ＵＬ。