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悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集037 この世から

2006-12-07 04:40:00 | 和泉式部集
2006-1207-yis037
この世から消えていいのはどちらなの?
捨てる男と捨てられ女   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○新潮版注に「同題連作四首中の二首」。題詞「人にさだめさせまほしきこと」(誰かに決めて欲しいこと)は、これと次歌にかかる。和泉集には、先の「なしはてて」も含めて、こういう連作歌群がいくつかある。この世からいなくなった方がいいのは、いったい、どちらなのかしら? 私を忘れてしまうような男と、男にあっさりふられてしまうような私と。どなたか、はっきり決めて下さいな。
□和037:いづれをか よになかれとは おもふらん
      わするるひとと わすらるるみと   
□悠037:このよから きえていいのは どちらなの?
      すてるおとこと すてられおんな

短歌写真265 耿耿と

2006-12-07 04:35:00 | 短歌写真
2006-1207-yts265
耿耿と闇に浮びし望月の
何処にありや汝が古里は   悠山人

○短歌写真、詠む。
○おとといは、ことし最後の満月。見上げた夜空の、あまりに見事なそれ。恋をする者は誰でも詩人になる、と古人は言ったそうだが、月とか星とかに置き換えても同じこと。ギリシャ神話(ΑΡΤΕΜΙΣ)でもローマ神話(DIANA)でも、月は女性である。翌明け方、名残月を見た。知人の里帰りは、無事に果せたか。

□短写265 かうかうと やみにうかびし もちづきの
        いづくにありや ながふるさとは
【写真】借用(from US, free)。ほんの僅か、青フィルタを掛けた。

俳句写真033 残り葉も

2006-12-07 04:30:00 | 俳句写真
2006-1207-yhs033
残り葉も
数減らしゆく
欅かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○ときどき登場させる「欅」の字。「木」扁に「挙」旁のつもりだが、IMEには、この正字しかないので、不便・不満である。

□俳写033 のこりばも かずへらしゆく けやきかな

【写真】青空を一回自動補正すると、この深い色になる。図書館の庭で、一週間前。