悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集040 この春は

2006-05-19 03:40:00 | 紫式部集
2006-0519-yms040
この春はみかどと同じ薄鈍を
召されてさぞやお嘆きでしょう   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=夫の宣孝と同じ年に皇太后が亡くなり、翌春を喪服で迎える。詞書に、「・・・春、いたう霞みたる夕暮れに、人のさしおかせたる」。宮中からの、慰めの便りである。この「人」は誰か、これも諸説交錯。この前に使われている、「薄鈍着たる人」の薄鈍(うすにび)を、現代詠に入れた。初句、平王クでは「雲の上も」。
 ¶薄鈍=うすにび。うすにぶ。鈍色は濃い鼠色。「薄鈍色の衣服。多く
 喪服や僧尼の服として用いる。」(旺文版「古語辞典」)
□紫040:くものうへの ものおもふはるは すみぞめに
      かすむそらさへ あはれなるかな
□悠040:このはるは みかどとおなじ うすにびを
      めされてさぞや おなげきでしょう

image096 車輪梅1

2006-05-19 03:35:00 | images
2006-0519-yim096
title : Rhaphiolepis1
yyyy/mm : 2006/05
notes : 車輪梅(しゃりんばい)特集1。万葉集講座の帰り、文学館の100mほどある車輪梅の生垣が、きれいに花咲いていた。曇天だけれど、撮り始めたらすぐに数十枚。この花木、マイナーながらも、変種がいろいろある。もとは Rhaphiolepis indica で、umbellata(この写真)などなどに分かれたとか。他に人影がなく、黙黙と手入れをしていた職人に感謝の言葉を掛けたら、今がいちばんきれいなんですよ、と、嬉しそうに返してきた笑顔が印象に残った。
*now streaming : Arensky- Dmitry Yablonsky Suite No. 1*
 http://69.28.128.148:80/stream/radioio_classical_med