悠山人の新古今

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126 何気なく過ぎる

2005-12-15 07:00:00 | 新古今集

 当たり前の日を重ねているうちに、気がついたら加齢という埃がすっかり、わが身にたまっていた。これほどの高僧にして、やはり老いへの密かな怖れ。
 巻十六(雑歌上)は、この 1585 まで。
 ひらかなy126:なにげなく すぎるつきひを みおくって
          いつのまにやら おいてしまった
 ひらかなs1585:おほかたに すぐるつきひを ながめしは
          わがみにとしの つもるなりけり
【略注】○おほかたに=(大方に)特別のことではなく、普通のこととして。
    ○慈覚=壬生(姓)から出家。最澄の弟子で、在世中は円仁(えんにん)。天台座主
    (天台宗の最高位僧)。慈覚大師は贈り名。