北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

2016GW「にっぽん丸」日本一周クルーズ⑥浜田

2017-02-07 13:20:14 | Weblog

2016年 5月2日、島根県浜田港。
岸壁では、「にっぽん丸」寄港記念企画として、歓迎セレモニーをはじめ、
特産品販売、杵つき餅の実演・無料配布、観光案内所が設けられていた。


1901年、浜田市出身の三浦は、早稲田大学に進学後、コーヒーを研究。
当時、誰も思いつかなかった「ネルドリップ」を使った独自の抽出方法で
「美のコーヒー」を作り出し、さらに世界発の缶コーヒー・「ミラー・コーヒー」を開発。
それを日本橋三越本店で売り出した。

1935年から日本橋・白木屋デパートで「三浦義武のコーヒーを楽しむ会」を始め、
各界の著名人から人気を博した。終戦後の1951年、浜田市に「ヨシタケ」を開き、
当時としては珍しい コーヒー・は市民の憩いの場となった。
これに因み、浜田市(約56,600人)は「コーヒーの薫るまちづくり」を進めている。

市では『ヨシタケコーヒー認証制度』を創設し、講習会を受講し、
実技試験に合格した事業者を、ヨシタケコーヒー提供店として認証する。
また、シンポジウム「浜田でコーヒーを楽しむ会」なども開かれている。



こんなお土産を見つけました。

今回のクルージングで最も感動したのが、船内でのイベントである「土江子ども神楽団」
が演ずる石見地方を代表する伝統芸能『石見神楽』だ。日本の伝統芸能といえば、狂言、
歌舞伎、能などがあるが、「神楽」は、かつて日本全国で左官に行われていた我が国最古
の芸能。

そのリズムは、石見人の気性をそのままに、大太鼓、小太鼓、手拍子、笛を用いての
囃子で演じられ、観る人を神話の世界に誘う。

「土江子ども神楽団」には、5歳から中学生までの子どもたちがおり、300年に渡って
引き継がれてきた。今や海外(ドイツ)でも演じるほどの活躍を見せる。
観るのは今回で2回目だが、機会があれば是非ご覧いただきたい。連続1時間の舞は圧巻だ。

演目は、「恵比須」。石見神楽の演目は30数種類あるが、古事記や日本書紀を原典
とするものが多い。

演目は「大蛇」。須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治
するというお話しだ。

浜田高校吹奏楽部の演奏に見送られて。

この日は、世界遺産石見銀山のオプショナルツアーなどがあったが、
以前行ったことがあり、参加しなかった。夜は、入船亭扇治さんの落語と人気テノール歌手
の樋口達哉さんのコンサートを楽しむ。