北の旅人

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橋下さん、いくらなんでも、やりすぎだ!

2013-01-17 11:36:46 | Weblog

大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が男性顧問(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下徹市長は15日夜、市教委に対し、今年度実施予定の同校体育系2科(体育科とスポーツ健康科学科、定員計120人)の入試を中止するよう申し入れたことを明らかにした。市教委は21日までに実施の可否を判断するとしている。

橋下市長は「体育科の受け入れ態勢が整うまで入試は中止すべきだ」と述べ、市教委に申し入れた。そして、「120人の定員を、普通科の増員分として振り分ければいい」と提案した。これに対し、永井教育長は、入試が迫っていることなどから難色を示したという。

                                   

この問題、いくらなんでも、入試を目前に控えて体育系2科120人の入試中止は明らかに「やり過ぎだ」。記憶に新しい田中真紀子前文科大臣の新設大学の不認可騒動と同様、受験生のことを最優先に考えるべきことだ。橋下市長のスピード感ある対応は認めるが、これではパフォーマンスに過ぎるのではないか。普通科の学生が「先生の体罰は問題だけど、生徒はみんな一生縣命だ。橋下市長は分かっていない」「体育科への進学を希望している中学生がかわいそうだ」と語っている。

「中止した体育系2科120人の定員を、普通科の増員分として振り分ければいい」というが、受験生にとっては、そんなに簡単な問題ではない。何年も前から将来の進路を考えて決めてきたことだ。ここは、今起きていることの徹底的な原因究明と学校改革、教育委員会改革が急務だが、それこそ「15の春」を泣かせてはいけない。

橋下市長は、もう少し受験生の立場に配慮した対応をすべきだ。