まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

日本人の自尊心(LOVE AND RESPECT)

2015-10-14 10:30:25 | 日記
ムヒカ元大統領のことは、何も知らないに等しかったのですが、気にはなっていました。

そうして先日、テレビ番組で、彼の日本人に対しての肉声を聞いて、私が思い出したのは、司馬遼太郎のことでした。

司馬さんは、井上ひさしさんとの対談で、こんな風に語っています。

<「ああ、室町時代に世阿弥という人がいたな」と思うだけで、ちゃんと町を歩けますよ。>と。

別に、世阿弥でなくとも、誰でもよろしいのです。

まぬけさんではダメですが、例えば司馬さんは、西鶴や近松門左衛門、広重、歌麿についても言及しています。


落語の世界の主人公は、その多くが、名もなき庶民であって、それは時にはあなたであり、私であったりもします。

ですから、(私を含め)寛容を持たない観衆ではダメなのでしょう。

つまり、退屈は退屈として、それをまるごと楽しめるようにならないと、ね。


少なくとも私は、私が接したお年寄や、同僚たちの誰も彼もが魅力的だからこそ、介護という商売がやめられません。

そうして、むろん、姥捨て山の現実は、いつの時代にも存在するのです。

そういえば、司馬遼太郎はこうも言いました。

「名こそ惜しけれ。関東の精神です」と。

いかなる人、地域にも、誇りがある、ってことですな。
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