■荒んだ大地(第510話) 発表2003年12月
評価 ★★★★
依頼人 パキスタン統合情報局 ラジーフ
ターゲット パシュトゥーン部族軍閥 セディック将軍
報酬 不明
今回弾丸発射数 推定100/ 通算弾丸発射数 3,068
今回殺害人数 推定100/ 通算殺害人数 5,460
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 118
<ストーリー>
戦禍の絶えないアフガニスタンで、ボランティアに励む日本人女性が。彼女の元を訪れたゴルゴの意図は・・・
<この一言>
出来る事は、あるか・・・?
<解説>
戦禍の絶えないアフガニスタンにて一人でボランティアに励む日本女性のもとに、NPO”戦争孤児と難民援助の会”から派遣された『東郷』が訪れる。
精力的にボランティア活動に励む東郷は、ある日『パシュトゥーン部族軍閥』の男達に取り囲まれる。軍閥の男達は、軍閥の長『セディック将軍』がマラリアに罹っており薬品を強奪に来たのであった。マラリアの治療を買って出た東郷は男達に銃を突きつけられながら、パシュトゥーン軍閥砦へ招き入れられる。
セディック将軍と対峙したゴルゴは、男達から武器を奪うやセディック将軍と取り巻きを殺害。さらには、砦に詰めていた軍閥兵士推定100名を抹殺する。東郷の身を案じて駆けつけた日本人女性ボランティアが見たものは、殺戮現場に佇むゴルゴであった。ゴルゴは日本人女性の最期の願いを聞いた後、女性に向かって引き金を引く。女性の最期の願いを聞き入れたゴルゴは、後日、国連難民弁務官事務所(UNHCR)に匿名で3000万ポンド(約40億円)の寄付を行うのであった・・・
ゴルゴのスーパー・ソルジャー振りが発揮される大殲滅劇。短編ゆえ、戦闘シーンは多くないが、兵士達の亡骸を見ながら佇むゴルゴの姿が印象的である。その姿を目撃してしまった日本人女性は悲運ではあるが、ゴルゴが彼女の夢を果たすべく巨額の寄付を行うエンディングは涙を誘う。巨額の寄付に纏わる話としては2兆円を寄付した第108巻-3『G資金異聞 潮流激る南沙』がある。
ズキューン
ゴルゴ13(154) 巻掲載
ゴルゴ13(157) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★
剣の達人でもありました。
剣の修行が進んだある時期より、
梁を走るネズミが、鐵舟に睨まれただけで、
落下するようになったと。
そんな鐵舟が晩年、ガンに罹ります。
死期が近づくと、
不思議とネズミが、あれだけ怖かった鐵舟の、
肩や頭に乗っかり、戯れてきたのだそうです。
恐ろしげな殺気は、消えて無くなっていた。
鐵舟に限らず、人は死期が近づくと、
殺気が消えるのかも知れないですね。
それがあの女性医師に、
ゴルゴのレーダー(?)が反応しなかった理由かも…
いやぁ~ナイス突っ込みです!
後ろから腕をとられるとは、不覚です。
例の条件反射はどうなったんでしょうか?
枯れてしまったのだとしたら、惜しい・・・
このエピソード、非常にレアなシーンがあります!!
セディック将軍一味が援助物資を略奪しようとして、ゴルゴが彼らに近づいた時、いきなり後ろから日本女性ボランティアに腕を掴まれてしまいます!なんと不用心なんでしょう(笑)
オマケにゴルゴ、後ろを振り返って怪訝そうに相手を見るだけです!!
一昔前のゴルゴでしたら、有無を言わせず[E:punch]で殴っていましたよねぇ!!
やっぱり最近のゴルゴ、大人になったと云うか、枯れたと云うか!?(笑)
更新頻度が落ちてしまい申し訳ありません。ご無沙汰でございます。
>余りにも“察し”と“諦め”がよすぎる
なるほど!
この作品の”何かしっくりこない”のは、そのせいですかね・・・
>日本人女性の最期
この女性、いくら余命幾ばくも無いとはいえ、余りにも“察し”と“諦め”がよすぎるような気がします。転がる死体を見て“見てはいけないものを見た”や、最期の願いを聞かれて“迷い無く答える”あたりが少し気になりました。
本日の一句「報酬を、越える金額、寄付したか?」