ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第134巻-3 高度7000メートル

2009-04-18 23:55:34 | 第131巻~第135巻

■高度7000メートル(第444話) 発表1999年9月

評価   ★★★★

依頼人 なし

ターゲット ハイジャック犯殺害と爆弾に付けられたセンサーの無力化

報酬   なし

今回弾丸発射数       0/ 通算弾丸発射数 2,390

今回殺害人数       1/ 通算殺害人数   4,683

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   109

<ストーリー>
ゴルゴの乗った飛行機がハイジャックに遭遇。ハイジャック犯を殺害したゴルゴだが、飛行機に爆弾を取り付けられていたことを知るや・・・

<この一言>
俺は犠牲になる気はない・・・自分が生き抜くために、やるのだ・・・

<もう一言>
非常時に最も危険なものは、危険そのものよりもそれを恐れる人間が起こすパニックだ・・・

<解説>
海兵隊のコナー伍長、サンダーソン、ホイッカースは、コロンビアでの活動中、麻薬工場を襲撃した。しかし、麻薬工場と思われた建物は紡績工場であり、コナー伍長らは無実の女性工員を虐殺してしまった。証拠隠滅のために工場を焼き払い、事件を闇に葬り去ったコナー伍長らは、帰国後それぞれの道を歩む。

サンダーソンはコロンビアへ渡り”ミゲル牧師”と名乗り、踊る牧師としてロック・ゴスペルを歌いコロンビアを席巻していた。一方、コナー伍長は誇大妄想癖があるとして除隊を命じられていた。ホイッカースは次期司令官としてエリートコースを歩んでいた。ホイッカースはホイッカースが紡績工場の件を公にしないよう、カネを渡していたが内心は穏やかではなかった。ミゲル牧師ことサンダーソンがアメリカへ帰ってくることを知ったホイッカースは、コナー伍長にサンダーソンを殺害するよう仕向ける。コナー伍長とサンダーソンがこの世から消え去れば、紡績工場の件を永遠に封印できると考えたのである。

破壊工作のスペシャリストであるコナー伍長は、サンダーソンの乗る飛行機に爆弾をしかける。高度センサーを主翼の付け根部分に取り付け、機体が高度7000メートル以下に降下すると爆発するのだ。ゴルゴはコナー伍長の首を背後から捻り殺害するが、センサー付き爆弾の件を機長から聞かされ、咄嗟に対応策を練る。センサーを高圧状態に維持すべく、カバーをかぶせパテで固めてしまうというのだ。自らの体にロープを巻き付け飛行中のジェット機から機外に飛び出し、作業をするゴルゴ。さすがのゴルゴも『体が熱っぽく、目眩もするな・・・空気が薄いせいか・・・』とつぶやいている。無事に作業を終え、機内戻ったゴルゴは何もなかったかのように目を閉じて目的地への到着を待つのであった・・・

元海兵隊伍長の首を一ひねりして殺害してしまう格闘術も凄いが、やはり本作の白眉はゴルゴの機転と類い希なる行動力であろう。即席のカバーを作り、プラモデルのパテでセンサーを密閉してしまうとは、『アポロ13』ばりの奇跡である。プラモ・おたくの少年が飛行機に乗っていてよかった。しかし、ゴルゴはよくよくハイジャックに遭遇しやすい運命のようだ・・・。

ズキューン

ゴルゴ13 (134) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賛美歌13番さんこんにちわ。 (ペロ)
2009-04-21 14:04:21
賛美歌13番さんこんにちわ。
>ゴルゴはよくよくハイジャックに遭遇しやすい運命
自ら乗り出さねばならないゴルゴンにとっては、たまったものではないでしょうが、乗り合わせた乗客にとっては頼もしいかぎりですな。
本日の一句「今回は、脇役?処理役?、正義役?」
返信する
ペロさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2009-04-23 02:12:56
ペロさん、こんばんは。
>乗り合わせた乗客にとっては頼もしいかぎり
フィクションであるゴルゴに、歴史上の”IF”はNGであると知りつつ、例えば9.11のハイジャックにゴルゴが遭遇したらどうなったのだろう?と考えたりします。
宇宙遊泳も経験したゴルゴですから、今回のようなミッションでしたら余裕のある行為だったのかもしれませんね。
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はじめまして。 (totti)
2009-04-26 17:27:56
はじめまして。
さてこの話の後、ホイッカースはどうなったのか?
「訴えるはずが無い」と思ってたサンダーソンの訴えにあたふたした挙句、ゴルゴンに依頼しようとしたら
「あれはお前か」ズキューン・・・
などと言う踏んだり蹴ったりの末路しか思いつかんのですが・・・。
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tottiさん、はじめまして。コメントありがとうござ... (賛美歌13番)
2009-04-27 00:23:27
tottiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
>ホイッカースはどうなったのか?
エリート気取りで余裕を見せているホイッカースにいい印象を持てませんね。

>「あれはお前か」ズキューン・・・
大笑い!ホイッカースにはイイ思いをさせたくないですからね。
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いやはや、爆弾の爆発センサーを即席のガラスカバ... (マリヨ神父)
2011-06-18 05:23:42
いやはや、爆弾の爆発センサーを即席のガラスカバーで塞ぐまでの講釈が長い、ながい、なが~い!!(笑)
主翼に飛び乗ってからも、目眩がすると言っていながら、ゴルゴの講釈はまだ続く!!(笑)
このようなゴルゴのなが~い講釈好きな脚本担当は、もちろん夏緑=秋田茜ですねぇ(笑)
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マリヨ神父さん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2011-06-19 08:14:15
マリヨ神父さん、こんにちは。
>講釈が長い、ながい、なが~い!!
>目眩がすると言っていながら、ゴルゴの講釈はまだ続く!!
饒舌ですね~ゴルゴって、普段話すことがない分、一度話し始めると止まらないのかな~(苦笑)
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