ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第153巻-1ラストグレートゲーム

2010-06-06 19:05:56 | 第151巻~第155巻

■ラストグレートゲーム(第506話) 発表2003年12月

ゴルゴ13 153 (SPコミックス)

評価   ★★★★

依頼人 不明

ターゲット 不明

報酬 不明

今回弾丸発射数      20/ 通算弾丸発射数 2,944

今回殺害人数    16/ 通算殺害人数   5,341

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   117

<ストーリー>
アメリカのイラク攻撃に潜む石油利権とは?米仏間で覇権を巡る暗闘”ラストグレートゲーム”が繰り広げられるなか、瀕死のゴルゴは・・・

<この一言>
だが・・・・知り過ぎている奴は・・・どんな組織にも邪魔者だ・・・

<解説>
アメリカは石油利権の維持のため、イラク攻撃を準備していたが、フランスはこれを阻止せんと抵抗する。フランスは一方で自国の石油利権を確保すべくアメリカに対抗していたのである。CIAはフランスが石油利権維持のために働いてきた悪事を暴くべく、情報戦を展開。フランスDGSE(対外保安総局)も、証拠隠滅のためにGIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)を投入、証人を始末する行動にでる。

CIA、DGSEのつばぜり合いが続く中、双方の組織はフランスの石油利権確保の裏のすべてを知る『ザイダーン』の確保に動く。表舞台から足を洗い、フィリピンの無人島で隠匿生活を送っていたザイダーンは、舟で漁に出た際、瀕死のゴルゴを救出する。ザイダーンの手当により一命を取り留めたゴルゴは、ザイダーンの正体を見抜き、フランス政府がザイダーンの命を狙いに来ると告げ、無人島に砂の城壁を築きあげる。外敵からの攻撃に無防備な島を強固な要塞に仕立て、GIGNを迎撃する。

ゴルゴの読み通りGIGNが来襲するも、GIGNの武器を読み切り、砂壁を巧みに利用した戦術でGIGNを殲滅し、ザイダーンを守りきる。GIGNに続きCIAがザイダーンに接触するも、ザイダーンは自ら捕らわれの身となりゴルゴを救う。しかし、ザイダーンがCIAに口を割ることもなく、アメリカは石油利権の維持のため武力行使を決定、イラク攻撃を開始した・・・

イラクの石油利権を巡る米仏の”ラストグレートゲーム”の背景で、ゴルゴが暗闘していたとは。重傷のゴルゴが自らの体力の限界を超えつつも、GIGNの武器を読み切り、砂の城壁を築きあげて部隊を殲滅するストーリーは痛快そのもの。しかし、そもそも、何故ゴルゴが瀕死の重傷を負って海を漂流していたのかは謎である。ここまでゴルゴを追い詰めたのは誰か?どのようにゴルゴを攻撃したのか?喉に刺さった小骨のように気になって夜も眠れない・・・

ズキューン

ゴルゴ13(153) 巻掲載
ゴルゴ13(156) 巻(最新刊)
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
讃美歌13番さん、ご無沙汰しております。 (ペロ)
2010-06-08 21:28:50
讃美歌13番さん、ご無沙汰しております。
ゴルゴン漁に成功したザイダーン。拾ったのは、ゴルゴンと己の命だった訳ですね。
>何故ゴルゴが~漂流していたのか
船上の戦いだったのでしょうが…確かに気になりますね。気を失っても、銃を離さないのはお約束ですね(笑)
本日の一句「ブルドーザー、見事に操る、ゴルゴかな」
返信する
ペロさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2010-06-13 00:20:00
ペロさん、こんばんは。
お久しぶりです。不定期更新の間隔が長くなってしまい、申し訳ありません。
ゴルゴのブルドーザーさばき、見事ですね。しかし、ブルドーザーの上で気を失ってしまうとはゴルゴらしくない・・・
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こんばんは讃美歌13番さん、マリヨ神父です (マリヨ神父)
2011-06-07 22:24:51
こんばんは讃美歌13番さん、マリヨ神父です
>何故ゴルゴが瀕死の重傷~謎である
恐らく、プレジャーボートにM16一丁持って休暇中に、飛行機か潜水艦からの攻撃を受けたものと思われます。それだからこそ、ゴルゴは銃を持ったまま漂流していたのではないでしょうか!!
来年の4月に発売される第164巻に収録予定の本誌457話『北京の蝶』(別冊ビッグ164収録)には 、海上で休暇中のゴルゴの乗ったボートの間近に、突如として潜水艦が浮上して、船長がメガホンでゴルゴに依頼するシーンがあります。
このような展開で依頼が出来るのであれば、攻撃も出来るのではないでしょうか!?(笑)
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マリヨ神父さん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2011-06-11 21:44:42
マリヨ神父さん、こんばんは。
>来年の4月に発売される第164巻に収録予定の本誌457話『北京の蝶』(別冊ビッグ164収録)には 、海上で休暇中のゴルゴの乗ったボートの間近に、突如として潜水艦が浮上して、船長がメガホンでゴルゴに依頼するシーンがあります。
またしても先読み情報ありがとうございます。無茶苦茶、無防備なゴルゴが笑えそうですね!とんでも展開に期待!
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賛美歌13番さま、度々失礼致します…パトリックで... (パトリック三平)
2011-10-06 23:52:33
賛美歌13番さま、度々失礼致します…パトリックです。比較的新しい作品に全くコメントしてなかったのに気づいたのでしつこくも参上いたしました…。
この作品は連載時にコンビニで立ち読みしたのですが……かなり好感触だったと記憶しております。
当時最新の時事問題で読者を引き付けておきながら、見せ場の連続で飽きさせない展開はさすがです。
特に私が提唱してしまった(笑)、「拠点防衛」ものとしての面白さと最新の世界状況を同時に盛り込んでもスラスラと読み込めるのは素晴らしい。本作の少年の存在とその顛末もちょっとしたスパイスになっていると感じます。
正直私は最近の『ゴルゴ13』が゛情報漫画゛化するのはそれほど抵抗ないのですが…ただし!本作のように作品そのものとしての面白さと両立してもらえれば…というのが望みですかね…。そういう点では本作は大満足です。
連載開始から40年超…私には「ゴルゴは死せず」という嬉しい感情を抱かせてくれた作品でした!
…ってなんか面白みのないコメントですみません…(汗)。
返信する
パトリック三平さん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2011-10-10 21:20:06
パトリック三平さん、こんばんは。
私もこの作品、大好きです。
>「ゴルゴは死せず」という嬉しい感情
同感です。瀕死の重傷から這い上がり、自ら汗をかいて要塞化の作業を行うゴルゴに男気を感じます。こういう熱い新作を読みたいですね~
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