■サンタ・アナ(第260話) 発表1987年10月
評価 ★★
依頼人 血まみれブリギッダ
ターゲット マフィアのボス デイック・カルタバ
報酬 不明
今回弾丸発射数 16/ 通算弾丸発射数 1,515
今回殺害人数 15/ 通算殺害人数 1,662
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 90
<ストーリー>
テロ撲滅のためにインターポールはテロリスト同士の”相殺”を画策、女殺し屋”血まみれブリギッダ”にゴルゴの殺害を依頼する・・
<この一言>
そろそろ・・・用件を聞こうか・・・
<解説>
テロの増加を懸念したインターポール(国際刑事警察機構)は、テロリスト相殺作戦を企てる。ドイツの女殺し屋”血まみれブリギッダ”にテロリスト殺害を次々と依頼、その企ては上々の滑り出しを見せた。インターポールは一気に片を付けようとブリギッダにゴルゴの殺害を依頼する。
ブリギッダはゴルゴにニセの依頼をしてゴルゴをマフィア一派と闘わせ、その直後にゴルゴの命を狙う。ロス郊外の「サンタ・アナ」は砂漠の砂が舞い上がり、マフィア一派との闘いでゴルゴの眼は砂に犯され視力を失っているはずであった。が、ゴルゴはゴーグルを装着して眼を保護しており、ブリギッダを葬り去る。
マフィア一派との銃撃戦はそれなりに見所があるが、メインイベントのブリギッダとゴルゴの闘いはあまりにもあっけなく、拍子抜けしてしまう。
ズキューン
ゴルゴ13 (76) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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ところで、インターポールの“テロリスト同士で潰し合わせよう”作戦(勝手に命名)は愚策ですね。“一人減れば一人増える”という感じで新手が出て来るでしょう。「なぜなら、善悪はどうあれ、彼らを必要とする人間がいるからだ」(長文失礼しました)
>なぜなら、善悪はどうあれ、彼らを必要とする人間がいるからだ
憎悪の連鎖はとどまるところを知りませんからね。ゴルゴが実在したら、9.11以降の世界はどうなったのでしょう・・・
最後のシーンがあっけないのは、普通ならターゲットは引っかかるが如何せんゴルゴ13だから・・・という事で(笑)
まあ彼のほうが最初から警戒マンマンですが(そりゃそうだ、目笑ってないし)
むしろゴルゴ13は意思表示の点では正直だとは言える。
本作品のツボはむしろインターポールのゴルゴ13評でしょう。
「例え、彼の狙撃が虚無に基づくものであっても、それは地上のあらゆる価値と対立しようとする・・・積極的な価値の否定なのだ!」
>本作品のツボはむしろインターポールのゴルゴ13評でしょう。
そうそう、そうなんですよ。妙に哲学的な語らいが意味深で、海外ハードボイルド/スパイ小説のようなせりふ回しですね。
やはり一番の見所は、そこですね(笑)最近ハニートラップものが少ないから、世界中の諜報機関は原点に返って、ゴルゴに色仕掛けで迫って欲しい。