■ザ・スーパースター(第103話) 発表1975年5月
評価 ★★★★
依頼人 ジム・フィッシャー
ターゲット キッシンジャー長官暗殺阻止
報酬 数百ドル+金メダル
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 720
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 633
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 57
<ストーリー>
ワシントンDCで依頼人を待つゴルゴ。一時間待つも依頼人は現れなかった。キッシンジャー長官を殺害したい者、守りたい者の思惑が交錯する・・・
<この一言>
おれがうさぎのように臆病だからだ・・・だが・・・臆病のせいでこうして生きている・・・虎のような男は、その勇猛さのおかげで、早死にすることになりかねない・・・強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ・・・
<解説>
キッシーンジャー暗殺を目論む者達と、これを阻止せんとする者達との暗闘を描く作品。臆病な少年の命を賭けた依頼がキッシンジャーを救う。
酒場で依頼人を待つゴルゴであるが、1時間待っても依頼人は現れなかった。依頼人はキッシンジャー暗殺を目論みゴルゴにアプローチしたのだが、この動きを察知した勢力が事前に依頼人を殺害し、ゴルゴへの依頼を防いだのであった。
一方、臆病な少年ジムは非行少年グループの仲間に入れてもらおうと、酒場でみかけたゴルゴを殺害すると宣言、ゴルゴの後を追う。ゴルゴはホテルでジムに銃口を向けられるが、言葉少なにジムを諭し、ジムはゴルゴに心酔する。
キッシンジャー暗殺を目論む組織はジムに目をつけ、ジムにゴルゴの身辺を探らせる。ジムは再びゴルゴの前に現れ、ゴルゴから「臆病」であることについて諭される。この場面に踏み込んできた男にジムは殺害される。死の直前、ゴルゴにキッシンジャー暗殺阻止を依頼される。報酬はあり合わせの現金と金メダルだが、命を賭けた依頼をゴルゴは快諾。
キッシンジャー暗殺のためにワシントンDCに来たゴルゴであったが、最終的にはキッシンジャーを救うことになる。「キッシンジャーの生と少年の死」「暗殺する側と暗殺を阻止する側」といったコントラストが絶妙な作品。
第12巻-2『ナポリの女』、 第18巻-3『白い巨人』 などと同様に少年とゴルゴの交流が描かれる。「臆病」であることの大切さをジムに伝えたのだが、そのジムが命を落としてしまうのが哀しい。
ズキューン
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コメントありがとうございます。
>報われた少年の思いに胸が熱くなりました
同感です。徹底的に厳しいゴルゴが時折見せる少年に対する優しさ、何度読んでも熱いです。
今日初めてこのブログを拝見しましたが、すごい情報量ですね。
この話、何巻だったかな~と、タイトルも思い出せず、探していました。
依頼者は臆病者の少年、報酬は子供の金メダル。それを知らぬ高官たちが「よほど大物が動いたに違いない」というところで、報われた少年の思いに胸が熱くなりました。