■ルート95(第264話) 発表1987年4月
評価 ★★★
依頼人 シンジケート
ターゲット サウスポー・ジョーの左腕
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,521
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 1,667
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 90
<ストーリー>
ネバタ州を縦断する国道95号線沿いの寂れたモーテルで殺人事件が。プロ同士の闘いにゴルゴは・・・
<この一言>
依頼に”命を取れ”の言葉はなかった・・・
<解説>
ネバタ州を縦断する国道95号線沿いのモーテルで、マスターが刺殺される。現場に居合わせたのは、ゴルゴ・女性ジャーナリスト・マスターの娘ソフィア・使用人エンリコの4名。
エンリコは”ナイフ・サム”の異名を持つ殺し屋で、マスターを殺害したのだが、マスターの正体はマフィアを7年前に引退したドン・バローネ、通称”ビッグ・ドン”。エンリコはマフィアの依頼によりビッグ・ドンを殺したのである。
ビッグ・ドンを育ての親とするジョーは全ての企てを見抜き、墓地でナイフ・サムと対峙する。サムを仕留めたところでゴルゴが登場、今度はジョーとゴルゴが向かい合う。しかし、ゴルゴはジョーの利き腕である左腕を撃つだけで致命傷を与えずに下記セリフを残して立ち去るのであった。
「”他の組織に左ききのジョーの腕を取られたくはない、始末してくれ”・・・これが、依頼内容だ・・・”命を取れ”の言葉はなかった・・・」
プロ同士の対決が盛り込まれ、それなりに見所はあるのだが、地味な作品という印象は拭えない。エンリコもジョーも、そしてゴルゴも、登場人物が善人すぎるのだろう・・・
ズキューン
ゴルゴ13 (77) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★
依頼人から「命を取れ」と言われなかったとはいえ、利き腕を撃っただけでは、怪我が治ればまた活動するの可能性が(…まさかゴルゴンは腕の神経を狙ったのか)しかし、早撃ちの得意な相手に対して、遠距離からの狙撃ではなく、近距離戦を挑む辺りがなかなかイキですな
>近距離戦を挑む辺りがなかなかイキですな
プロ同士の対決モノ、好きです。ゴルゴは与しやすいと思った敵に対しては、相手のフィールドで戦うことがありますね。今回もそうなのでしょう。
このエピソード、けっこう奥が深いんですよ~(笑)
>登場人物が善人すぎる
このエピソードの脚本担当はなんと沖吾郎=さいとうたかを自身です!さいとう氏は本エピソードをいたく気に入っていて、沖吾郎名義の脚本担当は全部で5作品しかないのですが(因みに本作品が最後の作品です)、その中から本エピソードと『夜は消えず』の2作品を、さいとう氏の自選集「BEST13ofゴルゴ13」に収録していますね!!
因みに自選集の他の作品群は『2万5千年の荒野』『すべて人民のもの』『落日の死影』『BEST BANK』など錚々たるゴルゴの名作が網羅されているので、さいとう氏がこのエピソードに愛着をかなり持っているのが判りますねぇ!!(笑)
うぅっ。さいとう先生にたてつくようなマネをしてしまった(苦笑)しかも、お気に入りの作品を・・・