goo blog サービス終了のお知らせ 

ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第144巻-2ホリデー・イン・ザ・パーク

2009-09-13 23:54:45 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 144 (SPコミックス)
■ホリデー・イン・ザ・パーク(第477話) 発表2002年1月

評価   ★★★★

依頼人 石油王 ベネディクト

ターゲット 遊園地警備主任 カーニー

報酬 不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,784

今回殺害人数       13/ 通算殺害人数   5,129

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
依頼人との面談のために遊園地を訪れたゴルゴ。ゴルゴを発見した要人警護担当者はゴルゴへの総攻撃を指示する・・・

<この一言>
幸運はそれにふさわしい人がいい・・・

<解説>
石油王『ベネディクト』はゴルゴと接触すべくカリフォルニアの遊園地を訪れる。この遊園地の警備主任『カーニー』の職務怠慢により孫を事故で失ったベネディクトは、ゴルゴにカーニー殺害を依頼しようと考えていた。

ベネディクトの思惑を知らずに警備にあたっていたボディーガード『コンラッド』は、遊園地の入り口でゴルゴを発見するや、ゴルゴがベネディクトの命を狙っていると考え、警備主任カーニーと対策を協議、ゴルゴの足止めを狙う。

カーニーはゴルゴ捕獲作戦を指示するも、遊園地の警備スタッフは全滅。業を煮やしたコンラッドはゴルゴへの接触を図るが、あっけなくゴルゴに殺られてしまう。十数名を殺害した直後というのに何事もなかったかのような表情でゴルゴはベネディクトの前へと現れ、用件を聞くのであった・・・

人間の死とは最も縁がないであろう遊園地を舞台にした作品。カーニーの職務怠慢で孫を失ったベネディクトがゴルゴに依頼内容を打ち明ける前に、殺害ターゲットであるカーニーがゴルゴの殺害リストのトップに載せられれてしまうという筋立てが痛快である。同情せざるを得ないのがコンラッド。優秀なボディーガードであるが故、その行動が勇み足となり命を落としてしまう。ベネディクトもコンラッド死亡の経緯を知ったら複雑な心境であろう・・・・

ズキューン

ゴルゴ13(144) 巻掲載
ゴルゴ13(154) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

モノ・マガジン オンライン<script type="text/javascript"></script>

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>

ゴルゴ13第144巻-1神の耳・エシュロン

2009-09-07 23:01:39 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 144 (SPコミックス)
■神の耳・エシュロン(第476話) 発表2002年3月

評価   ★★★★

依頼人 銀行家 吉田栄三郎

ターゲット エシュロン総責任者 タッカー総統/日本国内エシュロン基地の破壊

報酬 不明

今回弾丸発射数       10/ 通算弾丸発射数 2,783

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   5,116

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
世界中の通信を傍受する”エシュロン”。日本国内にもエシュロン基地が置かれ、我々の通信が盗聴されている・・・

<この一言>
デイブ・マッカートニーからの紹介だ・・・

<もう一言>
デイブの紹介は嘘だったのか?

<さらに一言>
依頼者の素性を探るのは・・・俺の基本ルールだ・・・

<解説>
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランンド、カナダを中心に運営されているという世界的情報監視網『エシュロン』。日本人バンカー『吉田栄三郎』は、エシュロンを通じてビジネス電話、FAXの盗聴が行われ、日本企業が欧米企業にカモにされていることに気付く。アメリカは同盟国である日本にもエシュロン基地を配置し、日本国内の通信も傍受しているという。吉田はゴルゴに接触し、エシュロンの総責任者『タッカー』の殺害と日本国内エシュロン基地の破壊を依頼する。

ゴルゴは武器職人『デイブ・マッカートニー』の紹介を受け、隅田川沿いの零細企業を訪ねる。違法無線を取り扱う業社に対し、電波・電磁波の発生しない小型盗聴器の作成を依頼する。ごく短い作業時間を与えられないことに不満をもらす零細企業のオヤジに対し、ゴルゴはデイブを引き合いにして商談を成立させる。

沖縄の嘉手納基地、楚辺通信所、東京の横田基地に打撃を与えたゴルゴは、エシュロンを探る女性活動家『近沢詩織』を利用して、東京都知事とアメリカ大使を会談させ、アメリカが日本の通信を傍受していることをマスコミにリークする。青森の三沢基地にしかけた盗聴器を元に日本の通信衛星を傍受しているレーダーをつきとめたゴルゴは、マスコミが中止する中レーダードームを破壊、アメリカが日本の通信を傍受していることを白日の下に晒す。

世界中の通信を傍受しているというエシュロンに警鐘を鳴らす作品。キャストが豪華で、ブッシュJr.大統領、パウエル国務長官、石原慎太郎東京都知事が登場。ゴルゴのセリフに登場するだけだが、デイブ・マッカートニーが大きな存在感を示しているのがマニアには嬉しいところ。中央区 隅田川沿いの違法無線業者の存在が気になる・・・

ズキューン

ゴルゴ13(144) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

デル株式会社

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>

ゴルゴ13第143巻-4魔の海峡

2009-08-30 23:57:21 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)
■魔の海峡(第475話) 発表2001年10月

評価   ★★★★

依頼人 全日本海運社長 野口紳也

ターゲット インドネシア海軍駆逐艦

報酬 不明

今回弾丸発射数        9/ 通算弾丸発射数 2,773

今回殺害人数       15/ 通算殺害人数   5,113

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
武装海賊に襲われ日本人乗組員が死亡。親友の息子を殺された海運会社社長は、ゴルゴに復讐を託す・・・

<この一言>
有罪だな・・・

<もう一言>
スペードの13だ・・・

<解説>
マラッカ・シンガポール海峡を航行中の全日本海運貨物船『マール・ヌエストロ』号は、インドネシア海軍駆逐艦により停船させられる。駆逐艦は臨検を装って民間船舶への海賊行為をは働いていたのである。乗組員『丹羽晃』は、海賊に抵抗したため命を落としてしまう。船長以下全乗組員は四日間の漂流の末、救助された。

丹羽晃の父は、全日本海運社長『野口紳也』と親友であったが、奇しくもマラッカ・シンガポール海峡を航行中に遭難、行方不明となっていた。親友の息子『丹羽晃』を実の息子のようにかわいがっていた野口社長は、丹羽親子の無念をはらすべく、日本政府に強硬な対応を依頼するも、具体的策を講ずることはできないと断られてしまう。政府をあてにできないことを悟った野口社長は、船長が聞きつけた”切り札”ゴルゴ13に敵討ちを依頼する。

ゴルゴはマレーシアで腕利きの船乗り『スズキ』を調達する。過去の記憶を失っている『スズキ』ではあるが、操舵の腕は神業。海賊行為を行っている駆逐艦に遭遇するや、ゴルゴの指示通り改造貨物船で駆逐艦の砲撃を逃れながら航行する。爆弾を仕掛けてあるブイに駆逐艦が到達するやゴルゴのM16が火を噴き、ブイを狙い撃つ。ブイの爆発に誘発され、駆逐艦は轟沈。スズキの正体は、行方不明になっていた丹羽の父親であることをゴルゴは見抜いていた・・・

親友の息子の仇、社員の仇、船乗りとしての仇を討つため、ゴルゴに復讐を依頼する、社長と船長の男気が熱い。神業の操舵を持つ記憶喪失の”スズキ”が丹羽晃の父親であるというサプライズがフックとなり、スズキとゴルゴがそれぞれのプロフェッションを讃え合うラストシーンが印象的だ。第94巻-1『北の暗殺教官』が紹介されているのもマニア心をくすぐるし、
”質問に答えろ。”
”そのまま座っていろ・・・”
”スペードの13だ・・・”
”出来ないのか?それでは他を当たる・・・”
というゴルゴにしか語れないセリフも楽しませてくれる。短編ながらも練られた構成で、痛快な読後感が得られる佳作。

ズキューン

ゴルゴ13(143) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

デル株式会社

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>

ゴルゴ13第143巻-3突然死の予兆

2009-08-29 23:40:20 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)
■突然死の予兆(第474話) 発表2001年7月

評価   ★★★

依頼人 製薬会社G&J 『マックス・グルード』副社長

ターゲット 製薬会社G&J 『レイモンド・ジョーンズ』社長

報酬 G&J社株式二十万株($70,000,00相当)

今回弾丸発射数        9/ 通算弾丸発射数 2,764

今回殺害人数       2/ 通算殺害人数   5,098

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
エイズ治療薬の販売価格を巡り、会社を興した社長と副社長が対立。社長とその家族が苦しまぬようにとの配慮から、副社長がゴルゴに提示した殺害条件とは・・・

<この一言>
うしろの守りを固めるのは、プロトしての鉄則だ・・・それと、敵と遭遇したら迷わず引き金を引く、これも・・・な。

<もう一言>
評価は俺がする・・・とっておいてくれ・・・

<解説>
製薬会社『G&J』は画期的なエイズ治療法と新薬の開発に成功。莫大な開発資金を早期回収するために、新薬販売価格を高くつり上げたい『レイモンド・ジョーンズ』社長と、エイズ患者を広く救済するため価格を抑制すべきという『マックス・グルード』副社長が対立していた。

マックス・グルードは、個人資産をエイズ治療基金につぎ込む程の慈善家であった。エイズ根絶のためには、安価での新薬販売が必須と考えたグルードは、ジョーンズ社長の殺害をゴルゴに依頼する。意見の対立はあるものの、ジョーンズはG&J社の共同創業者としてグルードの戦友でもあった。ジョーンズは、グルードが苦しまないような殺害方法を採ってほしいとの条件を提示する。

ジョーンズが心臓病を抱えていること、ジョーンズ宅のバスルームがコンピューター管理であることを調べたゴルゴは、心臓発作に見せかけてジョーンズを殺害することを計画。シリコンバレー在住のエンジニアに、携帯電話を利用したバスルームのハッキング端末を作成させる。ジョーンズがバスルームでシャワーを浴びている際、シャワー音を上げ、青酸ガス弾をバスルームに撃ち込み、心臓発作を誘発させて依頼を遂行。ジョーンズのボディガードがゴルゴに迫るも、これまた携帯電話に仕込んだ遠隔操作によりボディーガードを血祭りにあげる。

前作『シリコンアイランド』では、ハッキングによる襲撃を受けたゴルゴであるが、本作は逆にハイテクを利用してミッションを遂行している。しゃがんで携帯を捜査しているゴルゴの姿が描かれているが、違和感を覚えてしまう。グルードとの会話において、いつも以上につっけんどんなゴルゴが面白い。
”俺には興味のない事だ・・・本題に入ってもらおう。”
”営利企業の論理が、人の生命に優先するのは珍しい事ではなかろう・・・”
”俺に何をさせたいのか聞こう・・・”
その一方で、シリコンバレーのエンジニアには気前のいいセリフを吐いている。ビジネスにおいて、依頼する側の立場が弱くなるのが常であるが、依頼を受ける場合と依頼をする場合で態度を使い分けるゴルゴ、さすが交渉の達人である。本作では現金ではなく、株券で依頼を受けている。しかも、値上がりを想定した”先物買い”での依頼である。想定通りに株価が推移しているといいのだが・・・

ズキューン

ゴルゴ13(143) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

デル株式会社 <script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>

ゴルゴ13第143巻-2 シリコンアイランド

2009-08-24 22:53:43 | 第141巻~第145巻

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)
■シリコンアイランド(第473話) 発表2001年6月

評価   ★★★

依頼人 アイルランド大統領

ターゲット コンピューター犯罪者

報酬 £1,000,000

今回弾丸発射数        1/ 通算弾丸発射数 2,755

今回殺害人数       4/ 通算殺害人数   5,096

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
国家主導でIT立国を目指すアイルランド。その一方で、IRAはハッキングにより活動資金を稼いでいた。事態を憂慮した大統領は・・・

<この一言>
イカサマを仕掛ける奴は騙す相手を自分よりバカだ、と見下してかかるから、相手が一枚上手のイカサマ師だとは思わないものだ・・・

<解説>
海外よりIT企業を誘致し、IT立国を目指すアイルランド。しかし、IRAは若手ハッカーを集めサイバー犯罪により活動資金を稼いでいた。若手ハッカーとりまとめ役のリアムは、ハッカーに頼るIRA上層部に不満を抱きつつ、武力行使に訴えることもできない現状に歯がゆさを感じていた。

ハッキングが進展しないことに難癖をつけられたハッカー達は、アイルランドに進出してきた外国企業のビルに侵入、従業員を殺害して社内LANにアクセスし3000万ポンドをくすめとる。アイルランドに誘致されてきた外国企業が撤退を表明するや、アイルランド大統領はサイバー犯罪を撲滅すると宣言、ゴルゴに接触を図る。

ハッカー達をたしなめるも、彼らの能力の高さに驚嘆したリアムは、ハッカー達が口にしたゴルゴ13殺害計画に乗る。ハッカー達はネットを通じてゴルゴ情報を蓄えるとともに、ゴルゴのクレジットカード番号をクラッキングし、ゴルゴの行動を監視する。クルーザーをレンタルしたことを突き止めたハッカーは、ゴルゴがクルーザー内に泊まると予測。ゴルゴがクルーザー内でシャワーを浴びているのを確認するや、リアムはクルーザーにバズーカを撃ち込む。しかし、ゴルゴはシャワーを浴びている映像を映し、自らはクルーザー外にいることで、リアム達をおびき寄せたのであった。

ITへの過信に警鐘を鳴らすストーリー。とはいえ、彼らのハッキング技術はハイレベルだ。彼らの侵入先は、アイルランド政府、ペンタゴン、CIA、MI6、空港警察の警備システム、レンターカー会社、クレジットカード会社、銀行、ホテルアリスター・・・。短時間にこれだけの追跡をするとは見事である。しかし、何より見事なのはゴルゴの役者振りだ。自身のシャワー・シーンを撮影したゴルゴ、自身で三脚を設置したのだろうか?真面目にシャワーを浴びているゴルゴだが、どのような心境で自らを撮り下ろしたのか非常に興味深い。ゴルゴは究極のナルシストだから、結構テンションが上がっていたのかもしれない・・・

ズキューン

ゴルゴ13(143) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>