久々にモーツァルトの音楽世界について書きます。
音楽療法として、幅広く多岐に活用されているモーツァルトの音楽
ですが、もしも『モーツァルト的』という言葉を使うとしたら、
ピアノソナタ13番の第1楽章は、その典型だと感じます。
軽やかなピアノの鍵盤のつまびき、その連続音、そして
連続した軽快なリズムと音の響き・・・・・・・これらがシンプルに
組み合わされた秀逸な曲だと思います。
この曲を聴くと、頭の中がリフレッシュする感覚に入れます。
おそらくモーツァルトの頭の中に自然と湧き出てきた音楽を
一発で写譜し、そのまま完成した曲ではないでしょうか?
考えすぎたところのない、ひらめいた瞬間の音のつながりだと
感じます。天才モーツァルトは、ひらめいた音が、そのまま
素晴らしい美しいメロディになる。そして、軽やかに、よどみなく
演奏しやすい曲に仕上がっていく。
実に『モーツァルト的』だと思います。
脳の中で軽やかな鍵盤の響きが、共鳴して、とても気持ちがいいのです。
疲れた心にひとときの安らぎを与えてくれます。