"確かなこと”ってあるのか?

2014-11-30 10:52:06 | 雑記

この世に生を受け、人生を歩んできて

”確かなこと”ってあるのか?とふと

疑問に思うことがあります。

おそらく答えは”ない”んだと思います。

計画を綿密に立てても、そのプランどおりに

行くことは、めったにあることでありません。

例え、運も味方し、完璧にうまくいったと

しても、時間の経過と共に、風化していく。

そんな気がします。

でも、そうだとしたらむなしくなる?

私は、そんな空虚感には見舞われない

ようにしています。

人間だけじゃなく、自然界のものもすべて

含めて常に変化していくからです。

変化し、再生するものもあるし、廃墟と

化すものもあります。

水も、木の葉も花も、生き物もすべて

流れ移ろい、朽ち、あるものは、生まれ変わり、

あるものは、姿をなくすのが常です。

その儚さがあるから、”美しさ”が生まれる。

桜の花や蝉の命は短いから、精一杯美しさを

披露し、精一杯生きている声の証を聞かせて

くれる。甲子園球児は、負ければ終わりの

トーナメントを闘うから、負けた時の

涙が美しい。日常で私たちが、変化と共に

感動するのは、その儚さがあるからだと

感じます。

翻って、私たちの日常生活は?

寝て起きて食事をし、仕事や学校へ行き、

人と話をしたり、黙々と仕事をする。

この一見平凡に見える生活をずっと

続けていくのは、実は奇跡だと

思うのです。平凡であり続けること、

いや平凡であり続けられることが。

いくら計算を立てても不可抗力で

プランから外れていくことが必ず

起こります。人との別れ、転職、

転居、自分の体の変化・・・誰でも経験

することです。

私もそうなのですが、平凡な生活を

続けている時は、自分が幸せだと

実感できていないことがほとんどでした。

でも、いざ自分が病気になると、

あの時(過去)はなんて幸せだったの

だろうかと感じることがあります。

大病をし、人生観が変わるとは、よく

耳にすることですが、実はこんなこと

なのではないかと思います。

”平凡であり続けられること。これが

イチバン幸せなんだ”と。

これが、今時点で私が見つけた

”確かなこと”です。

では、平凡であり続けるためには、

どうしたらいいのでしょうか?

それは、逆説になりますが、

変化を恐れない、リスクをとって

挑戦することだと思います。

裏を返せば、変わろうしないことが、

リスクとなる得るということ。

変わろうしなければしないほど、

平凡な生活が遠ざかる。この逆説です。

人生って難しく、面白く、楽しい

ものでは?

うまくいかなくなるから、喜怒哀楽を

感じ、それを乗り越える。乗り越える

ために、普段から変わる努力をする。

それには、知識を得る勉強も

必要でしょう。資格を取るのも1つかも

しれません。そして、それを体験して

知恵にし、経験則を磨く。

いろんな人と接し、人間学を学び、

人の複雑さと人間性や価値観の

多様性を学ぶ。これなんかは、

DNAもあり、一生かかっても、

理解し切れるものではありませんが。

1例ですが、モーツァルトが大好きな

人がいます。

ところが、モーツァルトの嫌いな人も

います(聞かず嫌いじゃなくて)。

モーツァルトよりショパンがずっといいという

人もいます。それくらい人それぞれ感性も違います。

自分の好きをベースに

貴方自身の平凡で変わらない人生を

探してみてはいかがでしょうか?