極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

サルビアと新しい外交政策

2009年07月30日 | 時事書評



複雑な思いを抱き母送るサルビアに問うショートステー


 インサラータ・カプレーゼ(Insalata Caprese)

彼女が夕食に水牛モッツァレラとバジルとトマトの「節子
風これぞイタリアのサラダ」(Questo stile italiano insalata così
Setsuko)をこしらえた。この「
モッツァレラ・ディ・ブー
ファラ
」(Mozzarella di Bufala黄色バラとシチリア記Ⅸ』)
を輸入すると1桁 高騰する。




観賞用ミニ稲セット『ちんまい』が実をつけているのでデ
ジカメする。わたしが目指す新しい農業(「小さく育てて
大きく収穫する)がここにも凝縮しているが、稲穂を見て
いるとこころ満たされるのは何故だろうと思う。


天皇の御代 栄えむと 東なる陸奥山に 金花咲く     大伴家持   
 


ファイル:Secretary Clinton 8x10 2400 1.jpg

米国のヒラリー・クリントン国務長官が7月15日、外交
問題評議会(CFR)のワシントン支局で行った演説では、
EUや日本、韓国、オーストラリア、タイ、フィリピンな
どを主要同盟国(bedrock alliances)として重視し、一方で
中国やロシア、インド、ブラジル、トルコ、インドネシア、
南アフリカといった新興諸大国が、世界的な諸問題を解決
する際の米国の完全なパートナー(full partners)になれる
ように協力すると述べている。


 Foreign Policy Address at the Council on Foreign Relations

すでに、世界は多極協調に向かいつつある。今回の金融危
機への協調体制構築の流れは、ことの是非は別として、そ
れを象徴している。クリントンが対立の存在を認めつつも、
米国がこの多極型世界の存在を認めロシアや中国などの極
とも協調すると宣言したものと受け止めている。




戦後、対米従属一辺倒の政策(国内は、親米派、親ソ派に分
裂)を強いてきが、国民の殆どは被爆感、厭戦感から平和
外交を一貫して支持。問題が明確になるのは冷戦体制崩壊
からで、政府の親米政策の空芯性(外国から見ると「わか
り難いなぁ~」との批判)が顕わになる。




『3S政策で日本を駄目にする』とは嘗ての国語高校教師
の持論。スリーエスとは、スポーツ(野球)・セックス
(売春)・スクリーン(映画)であったが、いまでは「

爆投下はしょうがない
」の久間元防衛大臣発言は太平洋戦
争容認発言の第二敗戦を象徴したこととして記憶に新しい。


 ファイル:F35A Prototyp AA1 3.jpg

第二次世界大戦を「侵略戦争」「帝国主義間戦争」の両面
性をいまだに認めない反動勢力が存在するが、その存
在も
鬱屈としていて「F-22からF-35」にいち早く乗り換
える程度の軍需技術主義に例えられるように矮小化し、『
非暴力的世界戦略』を積極展開するような外交政策に至っ
ていない。


研究科長 伊丹 敬之 伊丹敬之

嘗て、「新自由主義」ではない「人本主義」が提唱された
時期があったものの、ウォールーストリートを基地とする
英米式金融資本主義に乗っ取られてからは、日本的な「た
おやかな風土」は焼土と化した。周回遅れの小泉・竹中路
は、郵政の「民営化」が社会主義(乃至は人本主義)的
政策で、「民間化」が資本主義的政策で、「公営化」が国
家主義(乃至は官僚主義)的政策であることへの仕分けも
せず、『環境リスク本位制』下の「少子高齢社会」の社会
保障制度構築の「入口戦略」、財政規律強化の「出口戦略」
の両面作戦への混乱も重なり、「対米盲従路線」の果てに、
「消えた年金」「高齢者保険」「派遣切り」「外需偏重」
のツケが回りまわり、昨今の政府自民党体制の瓦解に繋が
っている。


Sir Harold Nicolson Sir Harold Nicolson

外交(Diplomacy)とは、外交戦略に基づき立案される政策
を外交政策、または実際に二国間ないし多国間で行われる
具体的な国家間交渉を外交交渉をさすが、ハロルド・ニコ
ルソン流の『外交』によれば、「外交交渉」という技術的
側面と、「外交政策」という政治的側面の2つ大別され、
両者は全く性質が異なる概念を包括しており、使い分けら
れるべきものであるとする。



つまり、屋上屋だけれど後者の政治的側面の国民的合意形
成の内実こそが根本義をなし、「最大多数の最大幸福」の
希求と国際関係上の課題の解決に当たってはどの様な行動
原理をもって事に当たるかの「カード」の議論が不充分だ
ったことを反省しなければ、「反中・親米」だけでは話し
にならない「政治の多極化・経済の贈与」時代である。



国際問題で人種主義や愛国主義を軽々に煽ることは戦前の
経験から戒める必要がある。その場合の原則として、「気
付きの人」が先ず先駆体となり行動するという「言葉と行
動の一致」と「現場主義」に徹すること。東京のTV局な
どの口だけで稼ぐジャーナリズム、または安易な便乗や付
和雷同の有り様は慎むことだ。『外交問題は、現場の真実
なくして解決なし』を肝に詰め込めと ^^; 。



チャンネル アイコン Andrea Bocelli with his Fiancee "Les Feuilles Mortes' (Autumn Leaves)"

気分転換には、アンドレア・ボチェッリは打って付けだと
思っている。ここ暫くは「ボチェッリスト」でいよう。
オペラだけでなく、民謡(カンッオーネ)、シャンソン、
ジャズなども良さそうだ。

チャンネル アイコン Besame Mucho (2006)

チャンネル アイコン Andrea Bocelli & Hayley Westenra -- Vivo Per Lei


ファイル:W sarubia4071.jpg

サルビア (Salvia splendens) はシソ科アキギリ属の一年生植
物。別名ヒゴロモソウ(緋衣草)。葉は対生。花は茎の先
端に穂になり、筒状の咢から、長い花筒をもつ、唇花が出
る。唇花につく蜜は美味 ブラジル原産。花期は夏から秋。



朝からショートステーの準備で忙しい彼女。間もなくお迎
えの職員が到着し送り出すが、母親が「わたしはデイで良
いの」とひとこと。文質淋淋、知恵を尽くしたいと詠う。
しそ科の多年草「サルビア」。花言葉は「知恵」。



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