極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

赤い山茶花と黒いマグロ

2009年11月15日 | EMF安全保障



北風の先鋒とどく寺垣の 山茶花咲きて 赤き色増す 





15日、ブラジルのレシフェ郊外で、クロマグロ漁獲
枠の大幅削減を決定したという(→閉幕し(大西洋
まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次総会(共同)
)。2010の東大西洋と地中海のクロマグロの漁獲枠
を09年と比べ約4割減の1万3,500トンに削減するこ
とを全会一致で決め閉幕。日本の枠も今年の1,871ト
ンから来年は1,148トンになる。クロマグロは最高級
のマグロで、この海域のほとんどが日本向けだが
獲で個体数が急減しているという
。大西洋・地中海
のクロマグロ規制では、モナコが今年10月、ワシン
トン条約で国際取引を全面禁止するよう提案、来年
3月の締約国会議での採択を目指しているという。



自動車の「集中豪雨的輸出」問題で日米経済摩擦が
が発生し、引いてはリーマンショック現象で発生の
遠景となった金融経済危機。今回は「クロマグロの
漁獲乱獲輸入」で欧州連合と経済摩擦。「ルールな
き」経済活動に対する警鐘と日本政府は理解した方
が良いと思うが、違うか! ^^;。

 熊井英水

角度を変えてみると「石油涸渇問題」と同様にこれ
は好機ではないかと考えられる。マグロ完全養殖の
世界化が推進するからだ。熊井英水だ。2007年12月、
完全養殖クロマグロの稚魚が、養殖用種苗として国
内養殖業者に向けて1500尾出荷された。その後も次
々と出荷され、今年の種苗用稚魚は8千尾に達した。
これらの稚魚が順調に育てば、3年で体長1メートル、
30キロほどの成魚となり市場に出荷されるだろう。
数は少ないが、完全養殖の「近大マグロ」が日常的
に一般家庭の食卓に並ぶ時代が到来している。




「初出荷の種苗1500尾のうち、現在までに1200尾が
生き残り、7キロの大きさに育っています。しかし、
量産体制を確立するのは簡単ではありません。2008
年には幼魚に寄生虫が発生して死ぬなどの被害があ
り、今後どのような病気やアクシデントがあるのか
わかりません。生き物は工業製品のようにはいかな
いのです」と熊井英水は語る。
  



完全養殖が軌道に乗れば、絶滅が危惧されるクロマ
グロを減らさずにすむ。委託研究としてクロマグロ
の養殖に着手、「ヨコワ」と呼ばれるクロマグロの
幼魚を熊野灘で捕獲し、いけすで飼育を始めたが、
卵を採取して孵化に成功。潮岬周辺の黒潮の流れの
影響による海況の複雑さが産卵に関係するという。
サイズ別に選り分ける
時、皮膚が弱いので魚体に触
らないようにすくい上げなければならない
。1974年
に初めて1年以上飼育できるようになり1979年に産
卵に成功。




養殖できないと思われている魚もいつかは「家畜」
のような「家魚」になる。シマアジも皮膚が弱く養
殖しづらかったが、いまや日本人が食べるシマアジ
のほぼ100%は養殖。
クロマグロも飼いやすい魚にな
るはず。日本の養殖稚魚はすべて人工でまかない、
日本から世界へ稚魚を供給する。ヨコワの代わりに
人工で孵化させた稚魚を供給すべき。稚魚を量産し、
自然に返して天然資源を増やすということが目標だ
という。「クロマグロを決して絶滅させてはいけな
い。クロマグロは日本だけのものではなく、国際資
源です。できれば、日本政府が親魚を管理して採卵
し、供給してほしい。そうすれば世界に評価される
でしょう」と完全養殖の意義を語る。
イメージ ID=000002
特許:特開2005-348658
    「魚類養殖装置」



こうしてみると、クロマグロ養殖システムを3年間
程度で世界化する政府のロードマップは見えてくる
(→専属メンバ10名×3年+所要設備整備費用を ざ
っと計算して、15億円程度→防衛軍事やODA予算か
ら比べても少ない予算で「食糧安全保障実証モデル」
が構築できる。そう、モデル(≠特区モデル)がで
きれば、農林水産業への応用展開が加速され、国家
知財(National Know-how)とし還元されれば良循環
形成できる(官邸力&民間力の活用→縦割りの官僚
主導「×」→横串機構のフル活用→例えば、年間レ
ンタカーの様なビジネスモデルを養成する「産業器
機設備およびソフトリース法」で、効率良く運用し
初期投資費用の逓減を図る)。


下地島空港の航空写真下地島空港

米軍再編費用はいくら

必要なところに金が或いは信用が流れれば問題がな
いが、一番分かりづらいのが所謂、米軍に対する「
思いやり予算」。「クロマグロ養殖世界化事業」(
3年計画)とすると、防衛省サイトの資料によるこ
こ3年間で、6,582億円だから約0.2%程度「国際
紛争」の原因が「貧困と抑圧
」とすると明らかに、
クロマグロの方が理に適っていると多くの国民は直
感するとおもうが、
違うか! ^^;。

(1) 在沖縄海兵隊のグアムへの移転費用
(2) 基地周辺自治体への再編交付金
(3) 基地建設・部隊移転・訓練移転の費用

3つが再編費用で、(1) は日本が7千億円を支払う
ことで米国と合意。(2) は総額千億円を10年間で支
出する方針。(3) については政府は明確な金額を示
していない。(3) の中には、普天間基地の名護移設
費用、キャンプ座間への陸軍司令部移転費用、空母
艦載機部隊の岩国基地移転費用、返還された基地を
更地に戻す費用など多額の建設・土木費用が含まれ
る。が、その総額は大凡3兆円?といわれている。


 沖縄タイムス「基地と沖縄」

SACO
は、名目上は米軍駐留にともなう沖縄県民の
負担(騒音、墜落事故、訓練場からの実弾飛来等)
を減らすために、日本政府が資金を出して米軍施設
の移転を行い、普天間基地などを日本側に返還する
計画である。米軍から見るとこの事業は、最新鋭の
施設を新たに日本政府に作ってもらう代わりに、要
らなくなった施設を日本側に返還するという、利得
の多い事業である。日本政府は「基地を返還し普天
間の住民の心配を解消する」という、世論に受けの
良い部分だけを強調し、実は日本の税金で米軍の施
設や装備を強化してやる事業だという点をうまく隠
蔽し予算をつけることに成功した指摘もされている。




イラクもアフガンも進駐が失敗し、テロ戦争という
言葉は使われなくなり、米政府は中国やロシアに対
して融和策をとらざるを得なくなった。国際社会で
は中国が大きく台頭し、
日本の対米従属という戦略
は陳腐化した
。来年にかけてドルの弱体化表面化す
る中で、政治と経済の両面で、日本の国家戦略が問
い直されてなければならい切羽詰まった状況となっ
ている。


 NPO ピースウィンズ・ジャパン

国際協調下で、「貧困と抑圧」の解決が紛争を解決
するという命題に、日本の新外交戦略を構築した時
「クロマグロの養殖の世界化」という食糧安全保障
はほんの一例だが、地下水揚水による後進国への無
償の水道設備敷設などは、「国内の大手ゼネコン」
は見向きもしれないが、有効かつ低コストで実現で
きそうだ。従来のODAのように腐敗した援助国政
府に消えて行く血税をなくすためには、非政府組織
による関係国の協働的運営の実行が前提だろう。


082008012001pict9608.jpg

試験菜園をはじめ半年を超える。当初の予定とは異
なり、ハーブへの関心が高まり今では、家庭用ハー
ブ園のコーディネートを考えるようになっている。
勿論、一年を通して季節感にアクセントという時間
軸や花や草木の形状、サイズ、色合い等の空間デザ
インに加え、香りの変化もデザインするという手法
や関連する工法のコーディネート
だ。季節は冬に迎
えるがデザインへの意欲は変わらない。きっと、面
白いことが見つけられるだろうと期待している。控
えめな風情の赤い「サザンカ」。花言葉は「謙虚」。

               メイン画像







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