徳丸無明のブログ

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東ハト なげわ うましお味・のりしお味

2024-04-19 23:41:18 | 
今日は遊具です。






あみじゃががあってぼうじゃががある、それはいい。しかしポテコがあるのになげわがあるとは?何がどう違う?その必然性は?
いくら輪投げをしてもわからない。誰か教えてください。
輪投げとはつまりゲームのこと。ゲームについて話しましょう。
子供のころ、町内のイベントかなんかで遠足に行ったことがありました。参加者は、小学生が8割、引率の大人が2割くらい。大きめの公園が目的地でした。
その公園で、主催者によるゲームが開催されました。
最初に行われたのは、「焼きイカゲーム」でした。どんなゲームかというと、親がひとりいて、その親が、「焼きイカ焼きイカ焼けたかな、ジュッ」と歌いながら踊る。ほかの人たちはその呼びかけに応じて、まだ焼けてないなと思ったら「まだ焼けない」、焼き上がったと思ったら「もう焼けた」と答える、というもの。みんなが「もう焼けた」と答えたら終わりになるのです。
極めてシンプルなルールです。普通のゲームには備わっている、偶然性やギャンブル性がありません。「鬼が交代する」といったこともないので、一回で終了します。
「これ面白いのか?」という疑問とともに、ゲームがスタートしました。
主催者兼ゲームの提唱者のおじさんが、「焼きイカ焼きイカ焼けたかな、ジュッ」とリズミカルに歌いながら、コミカルなダンスを披露しました。一回目なんで、みんな「まだ焼けない」と答えました。
おじさんは、二回三回と「焼きイカ焼きイカ焼けたかな、ジュッ」をくり返しました。みんな「まだ焼けない」と答えました。
だんだん面白くなってきました。子供たちの間に、「何度くり返しても「まだ焼けない」と答えたほうが面白い」という空気ができあがっていきました。
おじさんにひたすらダンスをくり返させたほうが面白い。だから絶対に「もう焼けた」とは言わない。子供たちは、誰が言い出すでもなく、みんなそう思い始めていました。
みんな、何度も何度も「もう焼けない」と答えました。おじさんはそのたびに、「焼きイカ焼きイカ」と踊りました。
あまりにもイカが焼き上がらないので、とうとうおじさんは「もう終わり!」と言って、ゲームを打ち切りました。疲れたからでもあるでしょうが、子供たちの様子から、「もう焼けた」と言いそうにないと察したのでしょう。
おじさんはゲームの失敗に落胆し、子供たちは大ウケしていました。

その次に、「てんかたいへい」というゲームが行われました。漢字で「天下太平」か「天下泰平」だと思います。
どんなゲームかというと、まず、みんなで輪になって座る。帽子を2つ用意して、輪の中のひとりにそのひとつをかぶせ、少し離れたところのもうひとりに、もうひとつをかぶせる。
帽子をかぶっている人は、「てんかたいへい」と言いながら、手を3回叩く。それがすんだら、帽子を右隣の人にかぶせる。
みんなが「てんかたいへい」と言いながら、帽子を隣の人にパスしていくのです。2つ目の帽子が、1つ目に追いついてしまったら、その時点で帽子をかぶっていた人の負け、というルールです。
これはけっこう盛り上がりました。みんな2つ目の帽子に追いつかれないよう、早口で「てんかたいへい」と叫んでいました。
でも、僕はふと思いました。「みんな同じスピードで2つの帽子を回していたら、いつまでたっても追いつかないのではないか」と。
実際2つの帽子は、ずっと同じ距離を保っていました。これでは、いつまでたっても終わりません。
そこで僕は一計を案じました。1つ目の帽子が自分のところに来たとき、超スローペースで「てぇんかぁたぁいへぇい」と言ったのです。右隣のおばさんが焦って、「ちょっとアンタ、はやくせんね!」と叫びました。
そして2つ目の帽子が来たときは、ハイスピードで「てんかたいへい」を言いました。少しは距離が縮まりましたが、ほかの人たちは2つとも同じスピードでやっていたので、結局2つの帽子は重なりませんでした。負けが出ることなく、みんなが体力を使い果たすとともにゲームは終了したのです。
おかしなゲームを2つ体験した、そんな遠足でした。
そのインパクトが強かったため、ゲーム以外のことは覚えていません。
皆さんも、ヒマでヒマでしょうがないことがあれば、一度やってみてください。人生を浪費するはずですから。

あ、あとゲームと言えばですね、玉入れについて思うことがあるんですよ。運動会の定番競技、玉入れ。
あれの大人がチーム組んで競う大会があるじゃないですか。アマチュアのスポーツ大会みたいな。
その参加選手がやってる、最初に玉をかたまりにして垂直に投げ入れるテクニックがありますよね。見たことあります?玉10~20個くらいを筒状のかたまりにして、カゴの真下から投げるやつです。あっという間に全部の玉を入れちゃうじゃないですか。
あれ、何が楽しいんでしょうね?
玉入れなんて、何も考えずに「ウキャー」って叫びながら投げまくるのが楽しいんじゃないですか。それをあんな、機械が淡々と作業をこなすような入れ方して、何が面白いというのか。
勝つことだけを考えたらそれが最善なんでしょうけど、競技としての楽しさは死んでますよね。なんの喜びもなく、勝利のためだけに黙々と玉を放っているようにしか見えません。コンピューターが玉入れしてんのか?ロボット甲子園なのか?
誰が考え出したか知りませんけど、あのやり方がとにかく早い、確実に勝てるとなったら、みんな真似せざるを得なくなったんでしょうね。で、玉が全部入る時間は格段に短縮されたけど、機械的に作業をこなすだけなので、楽しさは失われてしまった。
競技としての玉入れはアップグレードされたけど、つまらないものになってしまった。そんな悲しい「革新」だったのでしょう。
玉入れの楽しさを取り戻すには、もうあのやり方を禁止するしかないですね。「ウキャー」と叫んで投げまくる、あの原始的な玉入れを復活させるしかないでしょう。
余計なお世話ですかね。


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