徳丸無明のブログ

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アサヒ飲料 三ツ矢 くちどけもも・くちどけマンゴーMIX・青森県産ふじ

2019-10-11 22:50:16 | 
初のドリンクレビュー、三ツ矢サイダーシリーズ。








三ツ矢って故事の「三本の矢」からきてるのかな。よく考えると物騒なシンボル。
前回、僕が似ている有名人はTOKIOの長瀬だという話をしましたよね。つまり、僕は見目麗しい美青年なんですよ。
そのため、一度路上スカウトをされたこともあるのです。今日はそのときの話をしましょう。
あれは~、・・・いつだったかなぁ・・・そうそう、2005年ごろの話。福岡で一番賑やかな商業地は天神っていうところなんですけど、その天神を、ある日自転車で通っていたんですね。「◯◯通り」という名前のついた、車通りも多い道路で、あまり広くない歩道を、歩行者に気を遣いながらゆっくりと走行していました。すると、物陰から急にひとりの男の人が跳び出してきたのです。見た感じ30前後ぐらいの人でした。
僕の右側は車道、正面にはちょうど電柱がありました。男の人は、左側から「お兄さん、ちょっといいかな」と声をかけつつ距離を詰めてきました。僕は電柱と男の人に挟まれて動けなくなりました。僕が立ち止まったところで男の人は言いました。
「ヤクザに入らん?」
え?誰が「芸能事務所のスカウト」なんて言いました?そーだよ!ヤクザのスカウトだよ!!
いやー、震えましたね。もちろんヤクザといえど、つねに乱暴狼藉を働くわけじゃないんだろうけど(そもそも「ヤクザ=乱暴狼藉」というイメージはステレオタイプにすぎないし)、でもその筋の人たちとかかわりを持ったことなどないので、どう出てくるかがわからない。この場はとにかく丁重に丁重に、相手を怒らせないようにしなければ、と身を固くしました。
「どう、やってみらん?」と迫ってくるので、「いやー、気が小さいんで無理ですねー」と引きつり笑いでかわしたのですが、男の人はなおも「いや気が小さいとか関係ないんよ。弱い犬ほどよく吠えるっていうじゃない。すごんでて怖そうなやつだって結局は去勢張っとるだけなんよ」と言いつのります。
あれー、そうくる?ウィークポイントアピールしてあきらめてもらおうとしたのに、なんかかえって話が深まっちゃったよ、と思いました。
さらに、「お兄さん仕事は何してんの?」と訊かれたので、「フリーターです」と答えました。
「フリーターじゃ儲からんやろうもん。どうせならいい暮らししたいやん?いい車乗って、うまい酒飲んで、いい女抱いてさ」
どうやら男の人は、「いかにヤクザが儲かるか」というPRをしているようです。僕は「そういうの興味ないんで」と返しました。
それでも男の人はヤクザの魅力をアピールしてきます。「ヤクザで困ることといえばまあ、ヒマすぎるってことぐらいやけど、入ったら何もしなくても1日2万もらえるし、去る者追わずだから自由に辞めることもできるし・・・」
このままじゃまずいな、と焦りました。どんどん説明は続いていき、“就職”する方向で話が進んでいこうとしています。とにかくあきらめてもらわないといけない。
「いや、ほんとに入るつもりはありませんので・・・」
誠心誠意という感じで訴えました。ようやく男の人は納得してくれたようです。最後のおしゃべりという雰囲気で、「でもお兄さん優しいよ、ちゃんと止まって聞いてくれたもん」とおっしゃいます。
「いや、あんたが道ふさいで無理矢理止めたんやないか」というツッコミは、もちろん心の中にとどめておきました。そして僕はようやく解放されたのです。
その男の人はですね、まったくヤクザらしくない見た目をしていたんですよ。さわやかな好青年って感じで、むしろ一般的にイメージされる「いかついヤクザ」とは対極にある人でした。
たぶん、だからこそスカウト役に抜擢されたんでしょうね。「いかにもヤクザ」な人が街なかに潜み、通りすがりの人々に声をかけていたら、いやでも目についてしまう。警察がすぐに飛んでくるでしょう。
当時でもヤクザの路上スカウトは違法だったかもしれません。違法じゃなくても、警察がその気になれば理由をつけてしょっぴくのは簡単なことです。なるだけ目立たないようにやる必要があったわけですよ。
ゆいいつ服装だけがヤクザっぽかったですね。ファッション詳しくないんでうまく説明できないんですけど、高級そうな「遊び人」という感じのスーツを、やや崩し気味に着こなしていました。

いやしかし、これは土地柄なんでしょうかね。福岡はヤクザが多いという・・・。
でも最近はあんまり見かけませんね。僕が熊本から福岡に移り住んだのが2000年のこと。最初のころは「いかにもその筋」という人たちをちらほら目撃していたのですが、ここ数年はとんとお見かけしない。
これは暴対法がジワジワ効いてきてるのか、人目につかないところで生息していらっしゃるのか、たまたま僕の目にとまる機会がないだけなのか、それともそれ以外の理由があるのか・・・。いずれにせよヤクザの総数が減少しているのはデータによって裏付けられていまして、今にして思えば2005年当時から(記憶があいまいなんで、この出来事の正確な日付は覚えていません。だいたい2005年前後の話です)、路上スカウトに乗り出さねばならないほど人員の枯渇が危惧されていた、ということだったのかもしれません。
その男の人が言うように「いつでも辞めたいときに辞められる」のであれば、人生経験として1か月くらい組入りしてみたかった気もしますが、でも実際はそう簡単に抜けらんないんでしょうね。
「うまい酒飲みたいやろ」と言われましたけど、僕はお酒飲まないんですよね。僕にはお風呂上がりのサイダーがあればそれで充分です。


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