2009年7月31日(金)
訪米中の英国のミリバンド(David Miliband)外相が、クリントン(Hillary Clinton)国務長官と会談し、「アフガニスタンにおいて、両国はともに協力し、作戦を完遂させたい」と両国の対アフガニスタン政策に変更のないことを確認した。最近両国の戦死者数が急速に増加し、世論も、「アフガニスタン戦争」に懐疑的になっていることを受けてのアピールである。
同時にクリントン長官は、「アフガニスタン政府は、タリバンの穏健派と妥協すべき」であると呼びかけると同時に、「戦闘の継続努力は、英米を中心とする同盟軍のみならず、アフガニスタン政府にも、もっと負担してもらわねばならない」と、今後同国政府が本腰を入れたタリバン対策を取るように促した。裏を返せば肝心のアフガニスタン政府が一生懸命に努力をしていないということである。
アフガニスタンでは、8月20日に総選挙が行われる。米国は、「民意を得た政府が樹立されることを望み、民主的な手続きが守られることを見守る」としている。最近、選挙が公正に行われるかどうかに関する現地調査を行い帰国したホルブルック(Richard Holbrooke)アフガニスタン・パキスタン担当米国代表は、「各方面から問題指摘を受けたが、特に取り立てて問題視すべきであるとは思えなかった(not "unduly upset")」と発言している。この政治的な二重否定表現はきわめて微妙な問題を含んでいる。「問題はない」と言い切れないところに米国政府の苦悩がある。
イラクから来年を期限に撤退し、アフガニスタン平定に政策転換をし始めたら、犠牲者が急増し、7月だけで戦死者は、米国兵士39名、英国兵士22名に達している。Gates国防長官を含め、民主党内部からも、「オバマ大統領は、アフガニスタン問題で、1年以内に進展があることを国民に示さないと、世論の支持は失われる」との意見が、公に語られている。
訪米中の英国のミリバンド(David Miliband)外相が、クリントン(Hillary Clinton)国務長官と会談し、「アフガニスタンにおいて、両国はともに協力し、作戦を完遂させたい」と両国の対アフガニスタン政策に変更のないことを確認した。最近両国の戦死者数が急速に増加し、世論も、「アフガニスタン戦争」に懐疑的になっていることを受けてのアピールである。
同時にクリントン長官は、「アフガニスタン政府は、タリバンの穏健派と妥協すべき」であると呼びかけると同時に、「戦闘の継続努力は、英米を中心とする同盟軍のみならず、アフガニスタン政府にも、もっと負担してもらわねばならない」と、今後同国政府が本腰を入れたタリバン対策を取るように促した。裏を返せば肝心のアフガニスタン政府が一生懸命に努力をしていないということである。
アフガニスタンでは、8月20日に総選挙が行われる。米国は、「民意を得た政府が樹立されることを望み、民主的な手続きが守られることを見守る」としている。最近、選挙が公正に行われるかどうかに関する現地調査を行い帰国したホルブルック(Richard Holbrooke)アフガニスタン・パキスタン担当米国代表は、「各方面から問題指摘を受けたが、特に取り立てて問題視すべきであるとは思えなかった(not "unduly upset")」と発言している。この政治的な二重否定表現はきわめて微妙な問題を含んでいる。「問題はない」と言い切れないところに米国政府の苦悩がある。
イラクから来年を期限に撤退し、アフガニスタン平定に政策転換をし始めたら、犠牲者が急増し、7月だけで戦死者は、米国兵士39名、英国兵士22名に達している。Gates国防長官を含め、民主党内部からも、「オバマ大統領は、アフガニスタン問題で、1年以内に進展があることを国民に示さないと、世論の支持は失われる」との意見が、公に語られている。