世界の動きを英語で追う

世界と日本の最新のできごとを、英語のキーワードを軸にして取り上げます。

定年退職出戻り就職急増中 The Unretired

2017-12-04 | 世界から見た日本
Financial Times12月4日号の職業欄は、「出戻り就職者」(Returners)を取り上げている。そのまたの名を、The Unretired、すなわち「定年巻き戻し組」と、言うと。
最近の英国では、定年退職者の約25%が、何らかの有給の職場への復帰をしており、それも定年退職後5年以内が半数以上であるという。また米国でも同様の傾向がみられると報じている。

あこがれた、「毎日が日曜日」の生活が実現した当初は、天国であっても、元気があって知力に衰えがない「市場性のある」働き手は、犬の散歩ばかりして暮らすことに耐えられなくなるのだ。社会はこうした高齢者再雇用に対応する必要があると説いている。

そして、出戻り理由として、注目すべきは、「EU離脱後の先行き不安」を挙げる人が増えていることだという。

ドイツで広がる「メルケル」疲れ ”Merkel Fatigue"

2017-12-03 | 米国・EU動向
選挙で敗れて、連立工作も不調の少数与党党首メルケル首相に対しドイツ国民や、与党支持者の間に、疲労感が蔓延し始めているとの、Financial Timesの論評である。そのことばはずばりMerkel fatigue.
17年間も君臨しドイツを押しも押されぬEUの中心の地位に押し上げた彼女も、国内と世界の激変にもはや追随出来ぬのも歴史の必然のようだ。深く刻まれつつある彼女の顔のしわと、時折見せる憔悴の表情に比して、ご当人は案外落ち着いているのは、彼女にとってかわる政治家が全くいないせいだと、断定している。

Bitcoin: poxy currency 疫病神通貨

2017-12-02 | グローバル経済
11月30日付けFinancialTimesのLex.コラムは3月の1,000ドルから10倍以上に暴騰しているビットコインを"poxy currency"(疫病神通貨)として警告している。それは、南海泡沫バブルや、チューリップバブルに似て、貪欲と好奇心にあおられて、ろくに手を洗わない人の手から手へと伝染する心の病だと。