ロシア軍が、グルジアとの停戦協定を無視して、グルジア領内へと進軍中との報道が伝えられる中、米国はポーランドと「ミサイルの盾条約」(a missile shield accord)に金曜日に調印したことを発表しました。
この条約は、米国・チェコ間の対イラン防衛条約と一体となってイランの中距離ミサイルの脅威からイスラエルや欧州を防衛する機能を持つことを目的としていますが、ロシアは、「真の目標はロシアを仮想敵国と見立てたもの」と猛反発をしてきたものです。
当然、ロシアは米国に対して、「この条約調印がロシア・グルジア間の紛争中に行われたことで、その馬脚を現した」と猛抗議を行い、ポーランドに対しては「この条約調印で、ポーランドは核攻撃を受けるリスクに曝される。しかも米国の核の傘に入れてもらえないことをよく考えよ」と恫喝を加えました。
一方、ライス米国国務長官は、「ロシア軍のグルジア領内からの即刻の撤退を求める」との声明を出し、ロシア・グルジア間の新停戦協定の調印を求めました。米国内での対露強硬路線を求める声は高まっており、「G8首脳会議からの追放」を求める声まで出ているとのことです。米ロ間の外交関係の緊張は、冷戦時を彷彿とさせる激しいトーン(cold war overtones)の応酬となっていることに注目する必要があると思われます。
これに対し、フランス・ドイツは米国よりは柔軟路線をとっており、サルコジ大統領が和平協定の推進で動く一方、メルケル首相はロシアへ強い自制を求めることに留まっています。このように米欧間の温度差は開くばかりの情勢下、外交政策選択が、夏休み休戦後の大統領選挙戦での両候補の重要な争点となるでしょう。
この条約は、米国・チェコ間の対イラン防衛条約と一体となってイランの中距離ミサイルの脅威からイスラエルや欧州を防衛する機能を持つことを目的としていますが、ロシアは、「真の目標はロシアを仮想敵国と見立てたもの」と猛反発をしてきたものです。
当然、ロシアは米国に対して、「この条約調印がロシア・グルジア間の紛争中に行われたことで、その馬脚を現した」と猛抗議を行い、ポーランドに対しては「この条約調印で、ポーランドは核攻撃を受けるリスクに曝される。しかも米国の核の傘に入れてもらえないことをよく考えよ」と恫喝を加えました。
一方、ライス米国国務長官は、「ロシア軍のグルジア領内からの即刻の撤退を求める」との声明を出し、ロシア・グルジア間の新停戦協定の調印を求めました。米国内での対露強硬路線を求める声は高まっており、「G8首脳会議からの追放」を求める声まで出ているとのことです。米ロ間の外交関係の緊張は、冷戦時を彷彿とさせる激しいトーン(cold war overtones)の応酬となっていることに注目する必要があると思われます。
これに対し、フランス・ドイツは米国よりは柔軟路線をとっており、サルコジ大統領が和平協定の推進で動く一方、メルケル首相はロシアへ強い自制を求めることに留まっています。このように米欧間の温度差は開くばかりの情勢下、外交政策選択が、夏休み休戦後の大統領選挙戦での両候補の重要な争点となるでしょう。