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管理人ぎんなんの日記

つれづれなるままに。
思いついたときに更新。

大河ドラマ「天地人」第22回「真田幸村参上」感想

2009年06月01日 13時57分24秒 | 大河ドラマ感想
今日から6月ですね。テンプレートを「ダイニング > お椀」にしました。今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回のタイトルは「真田幸村参上」ですよ。出てきましたよ、出てきましたよ、幸村が! どんな登場をするのかなぁと思って楽しみにしていましたが、ひとりでやってきましたね。父の真田昌幸とふたりで上杉家に来たと「真田太平記」には書いてありましたが。ふたりとも殺されてもしょうがない、殺されるかもしれない、そんな気持ちで上杉家に行ったと。それが思いのほか手厚く扱われ、昌幸は安心して上田に帰ったとか。

その昌幸、非常に曲者だったようですが、いやぁ、その曲者ぶりがしっかり出ていましたね。俳優さんは岩松了さんというかたのようで。すばらしいです、この昌幸! ぴったりです! 真田の昌幸はこうじゃなくちゃ。

幸村は、まあそんな昌幸に育てられたわけですから、人を信じることなど知らず、人を見れば疑えと教えられれ、だますことや裏切ることなど日常のこと。だからこそ真田家は忍びを多く使い、仕える主を転々と変えてきた。それでなければ信州の小国など生き残れるはずもない。

今回の放送はそういうわけで、一番印象に残ったセリフは、兼続の

  「ならば、わしは、たとえ裏切られても信じてみようかのぉ。
   その生きかたのほうが楽しいぞ」

でしょう。上杉家にあたたかく迎えられ、およそ人質の扱いからは程遠い扱いを受け、自国がピンチのときには「父や兄の危機を救いたくば、幸村、手勢とともに真田へ戻るがよい」と言われた幸村。「なんなんだこれは!」と思ったことでしょう。人質がなくても援兵を出すなんて。「それが上杉なのじゃ」ですよ!

いやぁ、真田家も上杉家も、本当にその在りかたが気持ちよいぐらい対比されて描かれていて、今回の放送はおもしろかったです。

幸村が帰ったあと、上田城は徳川の攻撃を受けますが、これがまたすごかったのですよ。放送ではさらっと終わってしまいましたが、「真田太平記」にはそれが詳しく描かれています。真田家の完璧な勝ち戦。ここで勝ってしまったことが、のちのち徳川家と真田家の確執になっていくのでしょうね。それはもう少し先のお話。

カッコよかったですね、幸村! 演じている城田優くん、まあ立派になっちゃって。何度も書きますが、城田くんは私のなかではいまだに手塚部長なのに。応援してるよ~。
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大河ドラマ「天地人」第21回「三成の涙」感想

2009年05月25日 17時52分33秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回はもうなんせ「三成」でしたね。ご存知のかたも多いと思いますが、今回の放送の最初のほうに、幼少の頃の三成がちらっと映りましたね。あれを演じていたのは小栗旬さんだそうですよ。13年前、1996年の大河ドラマ「秀吉」で、小栗旬さんは今回と同じ石田三成を演じていたそうです。偶然なのでしょうが、なんかすごいですね。

それにしても三成、嫌われるでしょう、あれじゃあ。言うことがいちいち嫌われそうだわ。兼続の言うとおり、

  「おぬし、他人のことを、あほうだと思うておるだろう」

ですよ。前回の感想にも書きましたが、石田三成というのは頭が良く、そして自分でもそれがわかっていて、そしてそれを他人にもひけらかしていたそうですし。それが今回はもうもろに出ていましたね。これでもかというぐらい。まあそうじゃなくちゃ、このあとの展開がスムーズにいきませんしね。上田衆、がんばったよ。

今回のタイトルは「三成の涙」でしたが、放送前、いったい三成はどこで涙を流すのか。どんな涙なのか。それが気になっていました。それが、おにぎりとは! 私、そういうの弱いですよ。小さいころから寺に預けられ、両親の愛を知らず、秀吉の妻が作ったおにぎりを泣きながら食べた。そして兼続からおにぎりをもらって食べて泣いた。私は三成が言った、

  「うらやましいな」

ということばが泣けました。頭が良く、他人のことがあほうに見えてしょうがない。自分はこんなにも頭がいいのに、人はついてこない。そしてついてこない理由もわかっている。一方、兼続は、三成に言わせてみれば「あほうにもなれる心を持つ男」。百姓が野菜をもってたずねてくる、家にあげてしまう、どじょっこ踊りをしてしまう。上田衆は愉快に笑う。心底うらやましかったでしょう、三成は。このあとのふたりの言動が楽しみです。

それにしても、三成って初音に恋していたんですね。そういう設定だったのか。来週はいよいよその初音の弟である真田幸村が出てきますよ。クセのある真田家を城田優さんがどう演じるか。楽しみです。私のなかでは城田優さんはいまだにテニスの王子様の部長ですが。

今回、「キレイは花にはトゲがある」っていうサブタイトルでしたが、「キレイな花」って三成のこと? 初音じゃなくて? わかりにくい~。
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大河ドラマ「天地人」第20回「秀吉の罠」感想

2009年05月20日 13時39分41秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

えっと、えっと、えーっと、前回の放送から早くも3年が過ぎていますよ! 前回は本能寺の変のあと、明智光秀が討たれたところで終わりだったわけですが、あっというまに秀吉が金ぴか服を着ていますよ! ああ、もう柴田勝家は出ないのか。おかしいと思ったのよね。前回放送の予告で、秀吉がずいぶんとえらそうだったから。

というわけで3年後、1585年、天正13年です。秀吉、えらくなっています。秀吉に仕える石田三成もえらくなってます。三成の服、どうでしょう? 斬新? おしゃれ? あの色とデザインはなんともはや。あのような服を普通に着ているのであれば、兼続たちのことを「田舎侍」と呼ぶ気持ちになるのもわかる気もするわ。

今回は「秀吉の罠」というタイトルでしたが、もうこれは「罠」というより、秀吉そのもの。「鳴かぬなら鳴かせてみせよう」ですからね。ことば巧みに人の心を自分のものにしていく秀吉。上田衆など簡単に秀吉に心持っていかれちゃってましたね。まあ、あれだからこそ天下が取れたわけですが。その巧みさがよく出ていましたね。もちろん悪い部分ばかりではなく、秀吉には人なつっこい部分もあって、そういう部分はいろいろな人から好かれていたそうで、今回はそういう秀吉の特徴を伝えるには絶好の回だったと思います。
今回は石田三成の特徴もばっちり伝わってきましたね。石田三成は非常に頭が良く、そしてそれを自分でもわかっていて、周りの人にもそれを見せていたような部分があるそうです。他の人がおばかさんに見えてしょうがなかったようですね。でも実際に頭が良いわけだし、周りもそれは認めざるを得ないし、事実言っていることは正しいし、周りも言い返すことはできない。でも周りの者にしてみれば、なんかしゃくにさわる。そんなかんじでしょうね。そんな石田三成の配役として、小栗旬さんって、私はものすごくぴったりだと思うのです。

今回、一番心うたれたセリフは、景勝の、

   「許せ、兼続」

でしょう。寡黙な人が口を開くと、そのひとことひとことに重みがあります。「許せ、兼続」のふたことに景勝の想いがつまっています。3年前に魚津城の戦いでたくさんの兵を亡くし、織田信長が討たれたことによって、かろうじて生き残った上杉家。ここで秀吉と戦う? 秀吉は「戦いを失くすため」と言う。上洛を承諾するしかないじゃないですか。これからは頭脳戦ですね。がんばれ、兼続。
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大河ドラマ「天地人」第19回「本能寺の変」感想

2009年05月13日 11時04分10秒 | 大河ドラマ感想
昨日の日記に書いた保険の件、ちがう会社のものにしたい気持ちがかなり強くなっています。コメントくださったかた、わざわざお電話くださったかた、どうもありがとう。

今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

戦国時代の本を読んだり、ドラマや映画を観ていると、現代とは本当にちがうのだなぁと思います。今回の放送でなによりも私が強く思ったのは「情報の遅さ」。

柴田勝家のもとに本能寺の変がもっと早く知らされていたら、魚津城は落ちなかったかもしれない。上杉家のもとに本能寺の変がもっと早く知らされていたら、魚津城へ助けに行けたかもしれない。もちろん、当時としてはとんでもない速さで、勝家のもとにも上杉家にも知らせは届いたはず。今なら電話一本ですものね。

魚津城を攻めていた勝家は、もし本能寺の変の知らせを聞いたら、魚津城はそのままにして京都へ向かったのでは。それとも落としてから向かう? 秀吉には高松城を攻めていたところへ本能寺の変が知らされますが、それを隠して高松城と和睦。その後京都へ向かいます。私、柴田勝家は武将のなかでもかなり気に入っている武将のひとりです。でもこのドラマでは敵ですね。

今回はタイトルが「本能寺の変」となっていましたが、なんだかどれもこれも中途半端で残念でした。本能寺の変が起きたと思ったら、もう放送の最後には明智光秀が亡くなっている。魚津城が落ちる場面が今回の見せどころというかんじでもなかったし、魚津城が今回の放送のメインなら、タイトルも変えただろうし、もっと回想シーンに時間を費やしてもいいだろうし。自分の首に木で名札をつけて死んでいったというのは、事実のようですね。そういう話をもっと描いても良かったでしょうしね。それでもやっぱり泣けました。与六が出てきたところはとても良かったけれど、それならもっと仁介を映してほしかったなぁ。みなさん、今回の放送で、どれが仁介かわかりましたか。

ばたばたと移り変わる戦国の世。そんなばたばたのなかに、今回、兼続とお船がやっとゆっくり会話していましたね。兼続とお船は仲が良かったというし、今後もふたりが交わす優しい会話を楽しみにしています。泣きながらごはんを食べる兼続の気持ち、痛いほどわかります。そんな兼続の気持ちをわかっていながら、「食べるのも仕事」と言うお船、立派です。強くて優しい。グーです。
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大河ドラマ「天地人」第18回「義の戦士たち」感想

2009年05月04日 14時02分36秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。ちょっと今日は長めです。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

時は1582年、天正10年。1582年にはなにがあったか。そう「本能寺の変」です。それは次回の放送で描かれますが、今回の放送はその本能寺の変が起こる直前のお話。東も南も西も包囲されてしまった上杉家。なかでも西の要である魚津城が落ちたら、それこそ敵がどっと越後に押し寄せてくる。なんとしても魚津城を死守したい。

ところが、兵の数がちがいすぎる。それに春日山城から援軍を出せば、春日山城は手薄となり、それこそ東と南から敵が攻めてくる。さあどうする、景勝&兼続。

景勝と兼続は策を練ります。敵に魚津城を助けに行くように思わせ、魚津城の目と鼻の先に陣を構えます。手薄になった春日山城には予想通り、あちこちから敵が攻めてきます。景勝たちはそこで急遽春日山城に戻りつつ、深入りしてきた敵を討つ作戦。

つまり、魚津城は見殺しというわけです。春日山城を守るためには、周りの敵を討つためには、魚津城は見殺しにしなければならない。苦境の選択です。景勝は言います。

  「そなたたちにも、わかってもらいたい」

と涙声で。おお、おお、殿。声をしぼり出すようにして言います。日頃、ことば数の少ない景勝のことばは、ひとつひとつに重みがあります。しかも涙声ですもの。兼続は魚津城に密使としておもむき、立てこもる上杉家重臣と話をします。降伏して魚津城を敵に明け渡し、ひとりでも多く生き残り、春日山城に戻って欲しいと。ここからがもう涙、涙ですよ。みなさん、タオル、用意していましたか?

重臣たちは聞き入れません。

  「我らは上杉の侍。敵に屈して生き恥をさらすより、死して侍の道を貫く」

と。どうか、どうか、ひとりでも多く春日山城に戻って欲しい。それは景勝も兼続も同じ気もちだったはず。でもやはり上杉の侍。それはできない。兼続もそれはわかっていたはず。それでも生き延びて戻ってきて欲しい。なんともはや、切なくて切なくて。雲洞庵で一緒だった安部政吉が兼続に「与六」と語りかけます。ああ、こういうときに「与六」と呼ばれるなんて。あの雲洞庵時代が思い出されますよ。涙、涙ですよ。与六に手渡されたのは観音様でしょうか。あれはこれからもときどき出てきそうなかんじがします。

今回、もうひとつ書きたいことがあるのですが、それはお船。すばらしいじゃないですか! 自分がいる与板城から与板衆を兼続のもとへ送り込む。それはもう心強い戦力ですよ。しかもこれは別に兼続から頼まれたわけじゃあない。自分の才覚でやっていること。代々上杉家の重臣をつとめてきた直江家だからできること。お船が、あの与板衆たちに語りかけている様子が目に浮かびます。「どうか力を尽くしてくるように」などと言うお船。「はっ」と言う与板衆たち。すごいねぇ、お船。

来週はいよいよ本能寺の変です。それにしても明智光秀役の鶴見辰吾さん、いい役者になりましたねぇ。そして予告によれば、魚津城の戦いもまだまだ描かれるようですね。タオル、用意しておかなくちゃですね。
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大河ドラマ「天地人」第17回「直江兼続誕生」感想

2009年04月27日 15時37分26秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

歴史小説を読んでいたり、ドラマを観ていたりするときで、一番辛いのは、その後の結果がわかってしまっていること。武田家が滅亡するのも、本能寺の変で織田信長が死ぬのも、歴史上の事実。それは史実に沿ったドラマである限り、変わることはない。辛いですよ。このあと死ぬのがわかってしまっているのだから。

今回の放送でもう本当に観ていて辛かったのが、魚津城を任せてくれと重臣である吉江宗信が申し出たところ。それからその吉江の下で働かせてくれと、俺も魚津城へ送ってくれと安部政吉が兼続へ申し出たところ。ああ、もう、このあとどうなるかわかっているだけに、涙なしには観れませんでしたよ。タオルにぎりしめながら観ていましたよ。

この安部政吉というのは、みなさん、覚えていますか。兼続が与六という名前でまだ雲洞庵にいたころのこと。政吉は集められていた子どもたちのなかでも年長で、下の子どもたちの争いを止めたりみんなをまとめたり、なにかと言うと無口な景勝を気づかい、魚釣りにも「一緒に行きませんか」と誘っていた子です。大きくなってから、雪の夜に景勝が兼続を迎えに行ったことを「あの雪の夜のこと、我らは忘れておらん。あのことで我らは殿のお心をより近くに感じるようになったのだ」と言った人です。おお、書いてても涙が出てきてしまうよ! ああ、来週の放送、タオルが2本必要かしら。

さて、気を取り直して。今回の放送で武田家が滅亡してしまいました。本当に簡単に描かれていて、それは残念です。もっと詳しく描いてくれればいいのにと思いましたが、このドラマは上杉家観点ですから、しょうがないでしょうか。今回の放送で一番印象に残ったセリフは、そういう武田家に対して言った景勝の、

  「武田は我が盟友じゃ。ここで起たねばなんとする」

というセリフでしょう。「盟友」ですよ、「盟友」! あの武田家のことを「盟友」と呼ぶとは! もう信玄のころの力など残っていない、家臣がどんどん裏切っていき、落ちぶれていく武田家。もはや誰も助けに行かなかったそうです。援軍を向けたのは上杉家だけ。もうこれこそが上杉家!

今回は「直江兼続誕生」でしたが、兼続とお船と会ってそのことについて話すシーンはありませんでしたね。いつになったら「一緒になりましたね、よろしく」みたいな話をするのでしょうか。まだまだ先かしらね。景勝と菊姫が仲良しなシーンをやっと観れて満足だったので、次は兼続とお船のシーンが見たいです。ああ、毎週楽しみだわ。
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大河ドラマ「天地人」第16回「信玄の娘」感想

2009年04月20日 14時19分33秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回は「信玄の娘」というタイトルだけあって、各地での戦いよりは、家のなかでの心の動きについて描かれていたような気がします。上杉家はかつての宿敵武田家と手を組みますが、そこで武田家からお嫁にきたのが、信玄の娘「菊」。

菊姫、どんな気持ちでしょうね。武田家はさんざん上杉家と戦ってきて、「上杉は敵」と教えこまれていたでしょうに。敵に嫁ぐのか、そう思ったでしょうに。戦国時代の女として、武将の娘として生まれたということは、どこに嫁ぐことになるかわからないことは覚悟していたのでしょうか。嫁ぐころには、武田家はすでに織田信長との長篠の戦いに敗れたあとで、力はもう衰退の一途のころ。信玄は死ぬときに、「頼るなら上杉を頼れ」と言ったとか。菊姫も、敵に嫁ぐのもやむなしと思ったでしょうか。

上杉景勝については、菊姫と不仲であったとか、菊姫と仲良しであったとか、記録はあまり残っていないそうです。ただ菊姫が病気になったときは、景勝はさかんに祈祷を頼んだとか、危篤のときにはかけつけたという記録は残っているそうで、それなら仲良しだったのかなぁとも思います。

今回印象に残ったセリフがあとになりました。今回は、景勝の

  「わしらは、どれほど苦しくても、この越後を守らねばならぬ」

でしょう。投げ出すのはどんなに簡単か。死を決して戦って散るよりも、生きて苦しい日々を生きていくほうがどんなにつらいか。景勝は徹底して生き残ることを選びます。それはこのあとの数々の戦いも同じ。あとに続くセリフですね。景勝はだいぶ「殿」っぽくなってきましたね。今後が楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第15回「御館(おたて)落城」感想

2009年04月14日 13時01分59秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

いやぁ、もう、今回の放送は、涙、涙、でしたね~。タオル握りしめながら観ていましたよ。子どもが人質になったり、その子どもが殺されたり、家臣の裏切りにあったり、暗殺があったり、そういうのはもう戦国時代では当たり前のことなのですが、それでもこうやってドラマになっていると、その後の結果がわかっているにもかかわらず、涙、涙、ですよ。

景虎という武将は、カッコ良かったという説もあり、ドラマの玉山鉄二さんもカッコ良かったですね。最後の最後に言ったセリフ、

   「兼続、大儀であった。悲しい戦(いくさ)であったのぅ」

には泣けました。「大儀であった」と言ったときの、力強さ。「悲しい戦であったのぅ」と言ったときの、切なさ。涙、ぼろぼろでしたよ。歴史に「もし……だったら」とか「もし……していれば」と言ってもしょうがないのはわかっていますが、もし景虎が景勝と力を合わせて越後を平定していれば、このあとの歴史はどうなっていただろうと思います。身内で争っている場合じゃあなかったんです。兵の数は減り、お米も減り、金も減り。もしふたりが力を合わせていたら。ねぇ。

もうひとつの涙ポイントは、お船が仙桃院に話しかけるところでした。少し長くなりますが、セリフを引用します。

  「仙桃院様には、この先、一生、その罪を負いつつ
   遺言の行く末をお見届けいただかねばなりませぬ。
   それには死ぬよりももっとお辛いお覚悟がいりまする」

死んでしまうよりも、生きていくほうが、ずっとずっと辛いことが、世の中にはあると思います。戦国時代、自害する武将やその妻がたくさんいました。対称的に、自害せずに生きていく道を選んだ武将やその妻もたくさんいました。どちらが辛かったかなどと比べられるものではありませんが、仙桃院様も苦しかったことと思います。

来週はどうやら徳川家康が出てくるようですね。さすが大河ドラマ、徳川家康を演じるのは松方弘樹さんですよ。ちなみに前田利家を演じるのは宇津井健さん、毛利輝元を演じるのは中尾彬さんですよ。さすがNHKというかんじでしょうか。今後も楽しみです。
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行きたい、買いたい

2009年04月09日 15時02分42秒 | 大河ドラマ感想
ちょっと体調が思わしくなく。今日の日記はちょこっとだけ。

大河ドラマ「天地人」が放送されていますが、そのゆかりの新潟県南魚沼市で「愛・天地人博」というものが開催されています。今年の12月27日まで。公式サイトはこちら。愛・天地人博

行きたいなぁ。行けるかなぁ。

行けない場合でも、これは欲しいかも。「天地人 オリジナル・サウンドトラック」。アマゾンはこちら。Amazoncojp: NHK大河ドラマ「天地人」オリジナル・サウンドトラック TVサントラ 大島ミチル 宮本笑里 音楽

音楽を担当している大島ミチルさん。いろいろな映画やドラマの音楽を担当しているようですが、私の幼いときの記憶が確かなら、大島ミチルさんはヤマハのエレクトーン世界大会で優勝しているはず。まだ私が中学生で、大島さんは高校生だったような。当時「月刊エレクトーン」という月刊誌を読んでいたのですが、それに大きく出ていた記憶があります。高校生で世界一なんてすごい!と思ったものです。今は作曲家としてご活躍なのですね。すばらしいです。
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大河ドラマ「天地人」第14回「黄金の盟約」感想

2009年04月07日 13時18分44秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回の放送は難しかったです。その理由はあとで書くとして、今回一番印象に残ったセリフは、景勝のセリフ、

  「この越後を守るため、わしらは生き延びねばならぬ」

でしょう。前回の放送で武田と手を組むことになったものの、その約束をした高坂弾正が亡くなったため、武田はやはり上杉に牙をむきます。こうなっては、武田と手を組むよりは、主従ともに討ち死にを!と、兼続以外の家臣は訴えます。一時は景勝自身もそう心に決めたかとも思えたのですが、毘沙門天堂にこもっていると

  「わしとともに毘沙門天に恥じぬ清い国を築いていこうではないか」

と謙信の声。このセリフはもうこれまでに何回も出てきています。このセリフこそが、景勝の心の元となっているのだということですね。

主従ともに討ち死にしてしまったら、越後は武田の物になってしまいます。そりゃあ困るよね。そこで、越後を守るため、生き延びなければならないわけです。

でもですねぇ、ここからが難しい。生き延びるために、景勝は黄金を武田に贈ります。武田が欲しがっている領土と黄金。これで手を組んでくれと。金に物言わせたわけですが、これは上杉らしくないでしょう? 実際、武田勝頼は「上杉も墜ちたものよ」と言いますもの。そのとき兼続は「金は使いよう」と言うんです。それ(金)をどうするかは、あなた(勝頼)の裁量次第、とも。

うーん、うーん、うーん。確かに金は使いようだし、越後を守るために生き延びなければならないけれど、金に物を言わせるのはどうも上杉らしくない。それもわかって兼続は行動していたと、兼続父ちゃんが説明するけれど、いまひとつ説得力がないように思うのは私だけかなぁ。他の上田衆たちは納得していたしねぇ。この戦いを引き起こしてしまったのは兼続で、兼続はその罪を償おうとしているのだと。この戦いを終わらせようとしているのだと。まあ、わかるのですが、わかるのだけれども、今までの上杉らしさとは、ちょっと離れているような気がします。

それよりもなによりも「生き延びなければ」ということなのでしょうね。このあと、武田はほろんで無くなってしまいますものね。戦国の世はなにが起こるかわかりません。
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大河ドラマ「天地人」第13回「潜入! 武田の陣」感想

2009年03月30日 17時39分02秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回の放送で印象に残ったのは、兼続のセリフ、

  「殿は殿! お館様ではございませぬ!」

でしょう。上杉景勝は、上杉謙信ではない。その志は継いでいるとしても、謙信ではない。謙信が築いたものをそのまま踏襲しようとする者、新しい風を吹き込まなければと思う者。それはいろいろです。そこで、ドラマの最初に出たサブタイトル「チェンジ」なのでしょうね。しかしこのサブタイトル、最近の風潮に合わせ過ぎ。大河ドラマなんだから時代の流行など気にしなくてもいいのに。などとは最近のNHKは言っていられないのでしょうかね。

さきほどのセリフ、私は、泣いて抵抗した家臣の気持ちもよくわかるんですよ。でもね、このあと武田家の重臣である高坂弾正が出てきますが、武田信玄に仕えていた老いた高坂が、若い兼続たちをあたたかい目で見て、うらやましそうな顔をします。あんなに激戦を繰り返した、敵であった武田家に和睦に来た若い家臣たち。謙信のもとにこういう若い家臣たちが育っている。きっと高坂は、武田家にもこういう志を持つ若い家臣が育っていればと思ったはず。このあとの武田家が衰退していくのは、歴史上でも明らか。そんなことを考えると「チェンジ」を掲げた上杉家は正解だったのか。

それにしても、真田家の娘、初音。洋服を着ていませんでしたか? ネックレスをして。あの時代、あんな格好をしていた女性っていたんでしょうか。南蛮から女性も来日していたんでしょうか。していたとしても、それを真似する日本女性がいたんでしょうか。不思議だわ~。もう少し色っぽい、あやしげな女優さんでも良かったかも。まあ、それじゃあ女忍者にはなれない? でも水戸黄門の由美かおるさんもいるしなぁ。不思議だわ~。
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大河ドラマ「天地人」第12回「命がけの使者」感想

2009年03月28日 14時36分38秒 | 大河ドラマ感想
今週は、ドラマ「天地人」の感想をまだ書いていませんでした。録画しておいたものが、録画状態が悪く、先ほど、土曜日の再放送を録画せずにリアルタイムで観ました。観返すことができないので、長い感想をきちんとは書けそうにありません。

それでも少しだけ。やはり今回の放送で印象に残ったのは、桑取へ刀も持たずに手ぶらでいった兼続でしょう。景虎のほうは金を持っていったのに、なにも持たずに行く兼続。上杉の侍は金で動くようなものではないと。そうだ、そうだ、そのとおり! 途中で助けた老婆が実は桑取の長の母だったというのは、出来過ぎな感もありますが、まあドラマなのでね。

もうひとつは、主君景勝と家臣兼続の心の絆でしょうか。これはもうこのドラマの最初から最後までのテーマだと思うのですが。今回も景勝は、兼続を失ってまで生き延びたくはないと言います。そこまで頼られているのですね、兼続は。今回も重要な決定をしなければならないような局面で、景勝はちらっと兼続を見るのですよ。どうしたらいいと思うか? わしはどうすればいい? 目は語ります。それを察する兼続。信頼し合っているのでしょうね。いい家臣を持ちましたよ、景勝は。

今回、初めて、武田信玄の息子、武田勝頼が出てきました。だいぶ老けていたような。もっと若い設定だと思うのですが。「上杉を頼れ」との信玄の遺言をちゃんと守るのでしょうか、勝頼は。来週が楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第11回「御館(おたて)の乱」感想

2009年03月17日 15時41分23秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記はドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

NHKさん、なんというか、イマドキ(敢えてカタカナで)に合わせよう合わせようとしていませんか? お話が始まる前、タイトルの後、その日の副タイトルみたいなものが書道の字で出るのですが、いつだったかは「イケメン」で、今回は「なんてったって本丸」ですよ。なんてったってアイドルじゃないですって。くだけすぎじゃあないかと思うのですが、なんとかイマドキに合わせようとしているようで、見ていて微笑ましいです。

そんな今回、初めて「明智光秀」が出てきましたよ! 演じるのは鶴見辰吾さんです。私はどうも歴史小説を読んだ順番が良かったのか悪かったのか、明智光秀に対してはあまり悪い印象がなく、本当に追い詰められて追い詰められて、信長を殺害してしまったと感じているので、鶴見辰吾さんが明智光秀をどんなふうに演じてくれるのか楽しみです。

今回の一番印象に残ったセリフは、お船の

  「そなたが鬼になると言うのなら、わたくしは夜叉(やしゃ)になろう」

でしょう。これは確か原作の本にも出てきたような記憶があります。お船と兼続はまだ夫婦ではないけれど、越後にかける気持ちは同じだったということですね。お船の夫はこのときは直江家に婿に入った直江信綱ですが、お船、兼続、信綱の気持ちは本当はどうだったんだろうなぁ。ドラマでは、お船と兼続は想い合っているようなかんじを漂わせていましたが、ふたりが愛し合っているというよりは、景勝様のため、越後のために、心を合わせましょう。というかんじのほうが強いような気がします。まあ、ドラマ的にはふたりが想い合っているというほうが楽しいですよね。

戦国時代の本を何冊も読んできて、やはり本とドラマとちがうのは、当然のことなのですが、文字ではなく、映像で表現できるということ。今回、景勝の陣で「毘」と「龍」の旗が、ぶわっと立ったときには、心が震えました。上杉謙信がずっと使っていた「毘」の旗。それを景勝が使っている。景勝がそれを掲げよと命じている。今までずっと謙信と一緒にこの旗のもと、戦ってきた家臣たち。この旗が立ったとき、さぞかし感慨深かったと思います。逆に景虎側は歯ぎしりします。そりゃあそうよね。自分たちがその旗を使ったっておかしくないのですもの。自分たちの軍を象徴する旗。それがぶわっと立つ映像。すばらしかったです。文章だとなかなかこれを一瞬で表わすのは難しい。

来週も楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第10回「二人の養子」感想

2009年03月09日 13時41分25秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記はドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

いつも一番印象に残ったセリフを書いていますが、今日は一番印象に残った人物について書きたいと思います。それは、

  兼続のお父ちゃん!

やったよ、お父ちゃん、でかしたよ。さすがだよ。年の功だよ。だてに今までコツコツと帳面片手に薪炭奉行やってなかったよ。景勝や兼続は「卑怯なことはできない」と「景虎様を信じる」と言っていて、本丸を押さえるなんてことはしようとしなかったけど、世は戦国。景勝が本丸を押さえなければ、景虎が本丸を押さえ、実権を握ってしまったはず。裏切りだとか、卑怯だとか、抜け駆けだとか、まさにその通りだけど、だけどだけど、そうしなければ景勝は殺られてしまったはず。歴史的にも、景勝がこのあとの御館の乱で勝てたのは、本丸を押さえていたからだと言われています。

その陰に兼続のお父ちゃんがいたとは! まあこれが歴史的に事実かどうかわからないけれど、今までのドラマの流れから言って、景勝と兼続には抜け駆けとか裏切りとか卑怯なことはできそうにない。お父ちゃんは、そんなこと言っている場合ではない、金銀のある本丸を押さえなければと。

お父ちゃんは景勝に直訴します。景勝の心は揺れたでしょうね。そんな卑怯なこと、と思ったことでしょう。その景勝の心がよく出ていたのが、

  「兼続、ご苦労であった」

のひとことでしょう。頭では、本丸を押さえれば有利になると、きっと理解できていたはず。でもそれは自分からは言い出せず、言い出すつもりもなかった。美しくないから。それを兼続のお父ちゃんが独断で兼続兄弟を本丸へ向かわせてしまった。殿の立場としては「ご苦労であった」としか言いようがない。こころよく、ではなく、しぼりだすようにして言っていたのがとても印象的でした。

謙信が亡くなってから、無口だった景勝がよくしゃべるようになりましたね。それでもまだ無口なのですが。ひとことひとことに重みがあります。

今回の放送で、上杉謙信の辞世の句が紹介されていましたね。

  四十九年 一睡の夢
   一期の栄華 一盃の酒

美しい。しんと心にしみる句です。
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大河ドラマ「天地人」第9回「謙信死す」感想

2009年03月03日 15時17分05秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、大河ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

今回の放送の冒頭で、上杉謙信は生涯負けたことがなかったと言っていましたが、これはすごいと思いませんか。すごいと思います。初陣から死ぬまで負けたことがないなんて。まさに毘沙門天の化身だわ。

その謙信が、今回の放送で亡くなってしまいます。厠(おトイレですね)で亡くなったと言われているようですが、放送では厠ではありませんでしたね。享年49歳。若い、若すぎます。お酒が大好きだったから、脳卒中だったとも伝えられています。さぞかし心残りだったか。それとも「人の道、そんなものよ」とでも思っていたか。

謙信が亡くなると、予想したとおり、跡継ぎ問題が発生します。今回の放送はその様子が描かれています。そんななか、今回のセリフのなかで私が一番心に残ったのは、上杉景勝が言ったセリフです。

  「わしは、御館様の心、御館様の義とともに生きる」

これです。景勝と兼続の戦いは謙信の死から30年ぐらい続いていくわけですが、このセリフは今後ふたりがいかに戦いぬいていくか、どんな戦いをするのか、あるいはしないのか、その伏線とも言えるセリフ。伏線なんて言っては失礼ですね。景勝にこのセリフを言った気持ちがあったからこそ、今後の上杉家の戦いかたが決まってきたようなものです。

景勝がこのセリフを言った原点は、謙信の

  「ともに毘沙門天に恥じぬ清い国を築いていこうではないか」

このことば。いいなぁ、このセリフ。何度聞いてもいい。「清い国」ですよ。今の自分の国を胸を張って「清い国」と言える国民がいますか。

来週の放送は跡継ぎをめぐる戦いですが、今回の放送では、なんだか妙な方法で跡継ぎが決まってしまいます。手元に本がないのでわかりませんが、原作ではこうではなかったのでは? でも上杉家のように血のつながった子どもがおらず、養子がふたりという状況なら、やはり謙信は本当ならどちらかに決めておくべきだったのでしょうね。決めておかないと、もめてしまう。昔はどこの家でも似たような話はいくらでもある。今回の放送のような嘘も、いくらでもあったのでしょうね。大変だわ。
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