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管理人ぎんなんの日記

つれづれなるままに。
思いついたときに更新。

大河ドラマ「天地人」第8回「謙信の遺言」感想

2009年02月23日 15時47分52秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、大河ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

ああ、もうすぐ謙信が出なくなってしまうよ。おお、悲しいよ。そんな今回の謙信のセリフ、心に残ったセリフはたくさんありましたが、やはり、

  「わしは、利を得るより気高きものがあることを知らしめたいのじゃ」

でしょう。上杉謙信は、利や私欲での戦いはしなかったと言われています。己の義によって戦いをしていたと。

  「世に正しき道を示すこと。それが上杉の義なのだ」

と。私もこの日記に書きましたが、

  「人が人であることの美しさ」

これこそが謙信の思う道。ああ、もう、だから上杉謙信は好き! 世の中、利がすべてではない。もっと尊いもの、もっと気高いもの、もっと清らかなもの。そういうものを求めて、そういうものを心に持って、生きていきたい。私もそう思います。そういう謙信の意志、もしかして「遺志」でしょうか、それを兼続が継いでいくという展開ですね。兼続、がんばらないと!

人間が人生を生きていくとき、生き進んでいったら、さまざまな欲望なんぞは払い落とされて、余計なものは持たず、本当に自分が信じているものを、本当に自分に必要なものを持って、生きていくようになるのかなぁ。謙信も出家していたというし。

今回の放送の前半に「手取川の戦い」が描かれましたが、あんなにさらっと終わってしまうとは! この手取川の戦いは、上杉軍と織田軍の戦いで、織田軍が圧倒的な強さだと言われていたにもかかわらず、上杉軍が勝った戦いです。雨のせいで織田軍は鉄砲が使えず、その雨と、手取川を上手に使った上杉軍の勝ち。織田信長はこの戦いで謙信の強さを知ります。もっと詳しく描いて欲しかったなぁ。

それから、忍者の初音が出てきましたが、いつも出てくるときに鈴の音がするんです。忍者として音を立てるのは厳禁なはずなのになぁ。いつも不思議に思います。

もうひとつ。日本地図がさかさまで出るのがとても新鮮。謙信居城の春日山城は日本海に面したところにあります。日本海を下に、京都を右斜め上に書いている地図です。前回の放送でも出てきました。地図では北を上に書きましょうって、いつからの習慣なのかなぁ。日本海側の春日山城から越中を通って京都に行くには、日本海を下に書いた地図のほうが便利よね。

しかし、今後しばらくはそういう地図を必要とせず、身内の戦いになるはず。兼続、出番が多くなるよ、がんばってね。
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大河ドラマ「天地人」第7回「母の願い」感想

2009年02月18日 16時46分19秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記はドラマ「天地人」の感想です。お時間のあるかたはお付き合いくださいませ。

今日は信長も秀吉も出てこず、もっぱら兼続の葛藤とお母さんの話でした。今日一番印象に残ったのはそんな母のセリフ、

  「母は我が子を信じるほかはないのでございます」

ですね。母は兼続が初陣で失敗して上田に帰ってきているのは知っているはず。病気の自分に会いに来ないのは、兼続がいろいろ悩んでいるから。母に会わす顔がないと、兼続はそう思っているとわかっているから。そしてきっと兼続はそうした悩みをひとりで乗り越えていくと信じているから。

そうやって母に会いに行かずにいる兼続に、あの和尚が言うのです。「己のまことを見るのじゃ」と。この場合の「まこと」に当てる漢字は「誠」じゃあないだろうなぁ。「真」でしょうね、きっと。

今回の放送で、謙信第一の家臣、直江景綱が亡くなります。謙信に一途に仕え、その身を上杉家に捧げた景綱。兼続のお母さんが「もみじのような家臣になりなさい」と言っていましたが、もみじは幹に栄養を残しておくため、自分は紅くなって落ちていく。自分の身を幹に捧げつくすということ。亡くなった景綱はまさに「もみじのような家臣」。お母さんのセリフは、ここにつながるようになっていたのですね。景綱はもう出ないのか。残念。宍戸錠さん、とっても良かったです。

戦国時代をこんなにも好きになってしまった私ですが、なかでもあの時代の主従関係に心動かされます。この主君にこそ、と思えるような主君にめぐりあった家臣は幸せものだと思います。今回の放送で謙信は景綱に酒をつぎ「そなたは我が第一の家臣じゃ」と言うのですよ。主君から酒をついでもらうなんて、普段なら考えられないこと。そして「我が第一の家臣」と言ってもらえるなんて。景綱さま、おつかれさまでした。

そう言えば、謙信もそろそろ出なくなりそうです。さみしい、さみしい。「もう泣かない」とちかった兼続、期待しているよ!
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大河ドラマ「天地人」第6回「いざ、初陣」感想

2009年02月12日 15時55分12秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記はドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

毎回感想を書くときには、その回のなかで印象に残ったセリフを書いています。今までのところ、なんにも迷うことなく選ぶことができたのですが、今日は候補がふたつ。どちらにしようかなぁと迷いましたが、敢えて選ぶとするならば、上杉謙信の重臣である直江景綱のセリフです。

  「兼続、決して生き急いではならぬぞ。
   そなたにはもっと大きくなってもらわねばならぬ。
   そしてこの越後のためにも、
   上杉の行く末をしかと頼んだぞ」

兼続は、初陣に出ても戦いではぱっとしませんが、食料や武器の準備は完璧。軍にはそういう人が必ず必要なのです。腕力や体力に優れ、武勇に秀でた人物も必要でしょうが、こまごまとした準備をする人も必要なのです。兼続のそうした資質を、景綱は見てとったのでしょう。そして「上杉の行く末を頼む」と。景綱も歳をとり、謙信を支えることができるのはいつまでか。謙信のあとの時代の上杉を支えていくのは誰なのか。兼続はその大きな候補だったのでしょう。

もうひとつ印象に残ったセリフは、上杉景勝が兼続に怒鳴ったひとこと。

  「たわけものめが!」

です。これはその前に、「兼続、もう二度とあやまるな。強くなれ、よいな」と景勝が兼続に言っているのですが、兼続はあやまるようなことをまたしてしまうわけですね。あれほど景勝に言われたのに、そして景綱にも「生き急ぐな」と言われたのに、しょうもないことをしてしまうわけです。景勝も兼続をそばに置いておきたいのに、彼の重要性も理解しているのに、それなのにしょうもないことで兼続は田舎に返されてしまう。そこで、このひとこと「たわけものめが!」となるわけですね。景勝の無念さがこのひとことによーく表われていると思います。夜の雪のなかを、景勝が歩き、そのあとを兼続が歩きますが、このとぼとぼと歩くシーン、子役のころのふたりにぴったりイメージが重なりました。

最後に、このドラマ、始まる前にサブタイトルのようなものが映ります。毎回ちがいます。今回は「それでも上杉は動いた」でした。いいですね、これ。「それでも」にいろいろな想いが含まれているように思えます。動かなくてもよかったのに、動いてもしょうがなかったのに、動くのは大変だったのに、動けなかったかもしれないのに、動いたら負けるのに、などなど。「それでも」動いたのです、上杉は。ああ、だから謙信は好き。

それにしても、吉川晃司さんの織田信長はぴったりですね。こんなにぴったりだとは思わなかった。私のなかでは吉川晃司さんはいまだに「モニカ」なんですけどね。
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大河ドラマ「天地人」第5回感想

2009年02月03日 15時35分54秒 | 大河ドラマ感想
なんだかんだ言って、毎週書いている大河ドラマの感想。今日も書いてしまいます。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

私が思う第5回の一番心に残るセリフは、上杉謙信が言った、

  「私の考える『義』とは、人が人としてあることの美しさよ」

でしょう! 正にこれ! 「義」とはなんぞや。人が人として生きていくなかで、人として美しくあれ。それが心にあれば、卑怯なことはできないはず。恥ずかしいことはできないはず。信長は信長なりの理由で、坊主が支配する寺を攻めますが、その姿は謙信にとっては決して「美しくない」。武田信玄の死後、それに乗じて武田家を攻めればよかったのに、それでも攻めなかったのは、乗じて攻めるのは人として美しくないから。甲斐の民が塩がなくて困っていたときも、それを助けるために敵の領地に塩を送ったのも、民が困る姿に我慢できなかったから。人として塩のない生活を送る民を見ていられなかったから。たとえそれが敵の民であっても。

この一筋とおった生きかたが、私が謙信を好きな理由です。はぁ、カッコいいよ! そして、謙信がまだ小さかった景勝に言ったセリフ、

  「喜平次、わしとともに、毘沙門天に恥じぬ清い国を築いていこうではないか」

これですよ、これ。「清い国」ですよ。人が人として美しくある国。そんな国を謙信は作っていきたかった。そういう国を作る人間が、彼自身が、自分の生きかたとして「人として美しく」あった。もうどこぞの首相に聞かせたいセリフですよ。「国家の品格」とか「女性の品格」という本が出て、「XXの品格」ということばが頻繁に使われていますが、なによりも、「人」として美しく清く生きていくことが、いかに大事か。それを謙信は自分が行なっており、そして周りの者にも伝えていったのですね。このこころざしを、景勝と兼続は今後も心に持って、生きていくわけです。

第5回は、このほかはもうあり得ないことばかりでしたね。観ていておもしろかったですけど。兼続は信長に会いに行くのですが、上杉家からは10人ぐらいが行っていますね。兼続はその末席。当然です。その末席の兼続が、いくら初音を介してとは言え、信長に直接会えるはずもなく、会ったとしても意見や質問をあれだけぶつけられるはずもない。兼続を殺そうとした刺客が簡単にあきらめてしまうのも変だし、それを助けたのが石田三成というのもあり得ないでしょう。でも、観ていて楽しかったです。兼続と三成はこのあとまたいつか会うでしょうけど、そのときに「あのときは助かった」などと話すわけですよね、きっと。それはそれでまた楽しみです。小栗旬くんもカッコよかった。そろそろ、お船さんは結婚しちゃうのかな。今後が楽しみです。長くなりました。読んでくださりどうもありがとう。
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大河ドラマ「天地人」第4回感想

2009年01月27日 11時44分08秒 | 大河ドラマ感想
日曜日に放送されたドラマの感想は何曜日に書けばいいんだろう。もう録画して観ようと思っていた人たちも観終わったかしら。というわけで、今日の日記は「天地人」第4回の感想です。まだ観終わっていないかたはお気をつけください。興味のないかたはどうぞ読み飛ばしてください。

感想を書くに当たって、そして読んでいただくに当たって、ひとつ書いておきたいことがあります。他にもいろいろな日記で大河ドラマの感想を書いておられるかたがいらっしゃるようですが、それはもうみなさんそれぞれ。歴史ファンの人、妻夫木くんファンの人、長澤まさみちゃんファンの人、織田信長ファンの人、ずっと歴代の大河ドラマファンの人、などなど。もちろんそういう日記を否定もしなければ非難をするつもりもありません。どれも楽しく読んでいます。

私はと言えば、大河ドラマはあまり観てきていないし、妻夫木くんは確かに大好きだけどずっと大ファンだったわけでもない。原作は読んだけれど、ドラマはちょっとちがう部分があり、それを肯定するわけでも否定するわけでもない。一番心動かされていることを書くとするならば、戦国時代の上杉家の「義」というこころざし、そして主従関係でしょうか。そんな私が書いている感想です。そんなつもりで読んでくだされば幸いです。

さて。私が思う第4回の一番心に残るセリフは、

  「あの雪の夜のこと、我らは忘れておらん」

でしょう! これは上田衆安部政吉のセリフ。政吉は幼少名は仁介、雲洞庵で修行していた子どもたちのなかの年長の子どもです。そう、あの雪の夜。与六が寺を抜け出してしまい、和尚に相談した喜平次が与六を探しに出た夜のことです。ふたりがいないことに仁介は気がつき、「今、みなで探しに行こうとしているところです」と和尚に言います。そっか~、あの夜、他の子どもたちも起き出していたのね! 和尚は「必ず連れて戻る。心配いたすな」と。きっと他の子どもたちは和尚のことばどおり、寺で待っていたのでしょうね。うろうろと寺のなかを歩き回っていたか、外に出て寒さに震えながら足踏みしながら待っていたか。

きっとそんなところへ、与六をおんぶした喜平次様が帰ってきたのですよ! わぁっとふたりを取り囲むほかの子どもたち。与六も喜平次も、寒さでほっぺは真っ赤だったことでしょう。与六なんぞ、ほっぺにこぼれた涙が凍っていたかもしれません。政吉は「あのことで我らは殿のお心をより近くに感じるようになったのだ」と言います。

おお、おお、そうなのか、そうなのか! 他の子どもたちともなかなかなじめなかった喜平次。いちおう年長の仁介は、魚釣りに行くときも喜平次を誘うのですが、喜平次はそういう誘いも断わっていたのに。この夜のあとどうなったのかな。一緒に行くようになったか、それともやっぱり断わっていて、でもそんな喜平次の気持ちはもうみんなわかるようになっていたか。

あの雪の夜は、与六にとって非常に重要な夜だったけれども、他の子どもたちにとっても重要な夜だったのですね! そしてそれからずっと喜平次様に喜んでお仕えしようという気持ちになったのですね! 感動です、感動ですってば!

他にも、信長からの使者である長澤まさみちゃん演じる初音がタイツを履いていた!とか、秀吉が1574年だったら37歳ぐらいなのになんだかもうおじいちゃんに見えるとか、やっぱり常盤貴子さんはきれいだわとか、兼続の弟役の小泉孝太郎さんがかわいいとか、いろいろありますが、今回の感想はこれぐらいにしておきます。読んでくださったかた、どうもありがとうございました。
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大河ドラマ「天地人」第3回感想

2009年01月23日 13時52分41秒 | 大河ドラマ感想
今週は書こうかどうしようかと思ったのですが(だって子役は出てないんですもの)、やっぱり書きたい。興味のあるかたはお付き合いください。

私が思う第3回の一番の決めセリフは、

  「兼続、留守を頼む」

でしょう。景勝が出陣する際、お供を許されなかった兼続に向かって言ったことばです。第3回で、はや子役は出てこず、妻夫木くんが出てきていますが、時は天正元年、1573年のこと。兼続はおそらく13歳ぐらい。景勝は18歳ぐらい。戦いには連れて行ってはもらえなかったわけですね。兼続は、自分でも言っていましたが、5歳から景勝に仕え、一生懸命いろいろやるわけですが、今回の放送においては、すべて空回り、失敗ばかり。そんな自分が情けなくて、出陣する景勝に向かって「ご武運を」と言い、泣いてしまいます。そんな兼続に、ことば数の少ない景勝が言ったセリフが「留守を頼む」です。これはもう、本当に兼続を信用していて、失敗ばかりしている兼続でも、自分に一途に仕えてくれている兼続のことを大事に思っているのがよくわかります。

あとの見どころは、やっぱりおてんばな姫「お船」の登場でしょう。原作とはだいぶ設定がちがうようですが、このぐらいおてんばなほうが楽しい。もうひとり「安部政吉」の登場にはびっくりしました。だってカッコいいんですもの! この政吉は、景勝や兼続と一緒にお寺で勉強していた年長の子です。当時からなにかと景勝を気にかけて声をかけていたり、みんなを統制したり。それがまぁ、あんなにカッコよくなって! ちなみに俳優さんは葛山信吾さん。この安部政吉は、このお話が歴史上事実と同じように進むのであれば、このあともたびたび登場して大変なことになると思うのですが、詳しくは書かないでおきましょう。

今回の放送で武田信玄の死亡が伝えられます。信玄、一回も画面に出てきませんでした。上杉謙信は(今日の「ケータイ国盗り合戦」のクイズにも出題されましたが)、信玄が亡くなったことを聞いたとき、非常にショックを受けたと言われています。ちょうど食事中で、箸と茶碗を落としてしまったとか、食べていたものを吐いてしまったとか、そのショック状況はいろいろ伝えられているそうです。今回の放送では琵琶を弾きながら悲しんでいましたね。武田信玄と上杉謙信があんなにもお互いに戦い合っていなければ、もしふたりで力を合わせて西へ向かっていたら、織田信長などは相手にもならなかったかもしれないと言われるほど。好敵手と書いて「ライバル」ではありませんが、その死は謙信にとっては大きな衝撃だったのがわかります。

それにしても、パパイヤ鈴木さんが家臣役で出演していますが、武具を身に着けた姿を見ると、なんのコマーシャルだったか、武具姿でくしゃみをしたら、武具を留めるボタンがすっとんでしまった武士を思い出してしまいますわ。でもこのパパイヤさん演じる「甘糟景継」はこのあとも大活躍すると思うので、期待しています。

いやぁ、楽しい、楽しい。次回も楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第2回感想

2009年01月16日 18時59分58秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、この前の日曜日に放送されたNHK大河ドラマ「天地人」の第2回「泣き虫、与六」についての感想です。まだご覧になっていないかたはご注意ください。興味のあるかたはどうぞ読み進んでくださいませ。長いのでね、興味のないかたは読まないでいただいてOKです。

第2回ですね。いやぁ、もう、また観ていて泣いてしまいましたよ。もう私、タオル片手におんおん泣いてしまいましたよ。こんなに毎回私を泣かせてどうするっていうの。もう感想の日記を新たに作ってしまおうかというぐらい、書きたいことがたくさんあります。

まずね、子役の子がかわいいの! のちに直江兼続となる「与六」を演じている子がかわいいの! 設定は5歳なんだけどね。それからのちに上杉景勝となる「喜平次」を演じている子は設定は10歳なんだけど、この子もとってもいい味を出しています。喜平次は他の子から「笑ったところを見たことがない」と言われるほど寡黙です。それがとても上手に演じられていると思います。喜平次は、和尚さんから晩ごはんを抜きと言われた与六にそっとおにぎりを持っていってあげようとするのですが、与六から「喜平次様の小姓になどなりたくなかった」と言われて、おにぎりをあげるチャンスを失ってしまいます。そんな切なさがこちらに切々と伝わってきました。

ふたりは他の小姓と一緒にお寺で修行しているわけですが、与六はそこが嫌で抜け出してしまうのです。雪の降る夜のことです。ここの和尚さんも子どもたちにいろいろと説法したりするのですが、この和尚がまた良い! 与六が抜け出したことを発見した喜平次が和尚さんにどうしたらいいか尋ねますと、和尚が「どうすればいいかそれを決めるのは喜平次殿」と。「与六を家臣にしたいかどうか」、考えろと言います。探しに行けとも、探しに行くなとも、言わないのです。考えた喜平次は与六を追いかけます。

寒さにこごえながら、与六は家にたどりつきます。お母さんはそんな与六を抱きしめ、家のなかに入れます。与六は「母上のおそばがいい」と泣きじゃくります。私は、どうするんだろ、どうするんだろと思いながら観ていました。もういいよ、行かなくていいよって、言いたいだろうに、お母さんは「戻るのです」と、与六に蓑をかけて外に放り出すのです。お母さんは戸を閉めて、泣きくずれます。ドンドンと泣きながら戸を叩く与六。もう~、この子、かわいいよ~。一緒になって泣いてしまいました。

そこへ喜平次が迎えに来るのですよ! 「与六、戻るのじゃ」と。もう歩けないと言う与六に、喜平次が背中を差し出すのです! のちのお殿様ですよ? 主君ですよ? 家臣に背中を出しますか? びっくりですよ。与六は素直におんぶされます。それを、戸をこっそり少し開けてお母さんは見ていました。そして、やはりびっくりして、両手を合わせて拝みます。喜平次はお母さんが見ているということを知っていたのでしょう、与六をおんぶしたまま少し振り返って、会釈まではしなかったけど、戸のほうをみつめるのです。ああ、もう、なんという主君でしょう。

帰り道、背中の与六に喜平次は言います。「この喜平次のそばにいてくれぬか。いつまでもわしのそばにいよ」と。わんわん泣く与六。喜平次は「なにがあっても、そなたとわしは一緒だな」と言い、笑うのです。笑った顔など見せたことがなかった喜平次が笑うのです。その顔がとても素敵なのですよ。もうふたりとも、とてもかわいい!

こんないきさつがあるからこそ、ふたりはずっと一緒で、そして与六は、第1回の放送にあったように、豊臣秀吉からいくら金を積まれても、自分がお仕えするのは景勝ただひとり、他の人に仕える気はないと言うのですね!

この子役の子たち、もう今回でおしまいだと思います。来週からはもう大きくなったふたりのお話。残念。本当にこの子たち、かわいかった。心揺さぶられました。お母さん役の田中美佐子さんも良かった! 雪の夜ですよ、5歳の子が「母上のそばにいたい」とひとりで山を下りて凍えながら帰ってくるんですよ。手元におきたいでしょう。抱きしめたいでしょう。それを外へ放り出す。泣けました。

ああ、語っちゃったよ。長くなりました。読んでくださったかた、どうもありがとう。コメントいただいていますね。お返事を書く時間がなくなってしまいました。ごめんなさい。お返事はまた後日ゆっくり。
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初回から泣いて

2009年01月05日 19時05分04秒 | 大河ドラマ感想
観ましたよ! 大河ドラマ「天地人」。阿部寛さん演じる上杉謙信が、とってもカッコよかったです! 私、昔から阿部寛さんって結構好きなんですよね。最近は三枚目の役が多かったり、バラエティに出ることが多かったけれど、このドラマの阿部寛さんはカッコいい!

あとね、子役たち! かわいい、かわいい。もう初回から涙ぽろぽろで観ました。初回からこんなに泣いていて、私、どうしましょうってば。自分が男の子の母親だからか、ドラマを観ていても母親の目で観てしまう部分があります。田中美佐子さん演じる母親の気持ちが痛いほど伝わってきます。泣いてしまいましたよ、タオル片手に。今後が本当に楽しみです。

それにしても、あの「モニカ」を歌っていた吉川晃司さんが織田信長とは! そうよねぇ、私もこの歳だものねぇ、吉川晃司さんが織田信長を演じてもおかしくないわけだわ。それから、昔「ずうとるび」というグループがあったのですが、そのメンバーのひとり、新井康弘さんが上杉家の家臣役で出ていました。なんだかとってもなつかしかったです。時は流れたものです。
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いよいよ始まる

2009年01月04日 16時44分44秒 | 大河ドラマ感想
今日は日曜日。テレビ番組が少し通常とちがうだけで、うちはもうお正月というよりも普通の日曜日というかんじです。夫も明日から会社ですしね。朝食も昨日まではお雑煮を食べていましたが、今日はパンにコーヒー。普通にお洗濯をし、普通にスーパーに行き、今日の晩ごはんはホットプレートでお好み焼きの予定です。

今日から楽しみにしていた大河ドラマ「天地人」が始まります。いやぁ、楽しみ、楽しみ。これから1年間、最終回まで少しずつお話が進んでいくのかと思うと、毎週の楽しみになりそうです。日曜日になんらかの形で録画予約に失敗しても、再放送があるというのもよいです。私は日曜日には観ずに、録画しておいたものを平日にゆっくり観ようと思っています。夫と息子は観るつもりではないようですし、日曜日の20時は晩ごはんの後片付けやらお風呂やらでばたばたしてしまうのでね。

それにしても俳優さんってすごいですね。20歳代から50歳代や60歳代までを演じるのですものね。まあそれができるからこそ俳優なんでしょうけど。
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