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管理人ぎんなんの日記

つれづれなるままに。
思いついたときに更新。

大河ドラマ「天地人」第36回「史上最大の密約」感想

2009年09月10日 15時17分07秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。今回の感想は9月6日(日)に放送された分の感想です。

兼続が実にいいセリフを言っていました。

   「人が人を信じ いつくしみ合える世のなかを作りたい」

と。ああ、どこぞの国の政治家に聞かせたいセリフです。戦国時代、明けても暮れても戦いばかり。戦(いくさ)のない世のなかを作りたい。信長も秀吉もそう思っていたと思います。天下を統一すれば、戦は終わる。信長はその志なかばで亡くなりますが、そのあとの秀吉でやっと天下が統一される。戦は終わりました。

さあそれではどんな世のなかにするのか。兼続は言います。田畑を整え、みなに勉学を。そして、いつくしみ合える世のなかを。まさにそのとおり。私利私欲ではないです。今の日本に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。自分たちの食べ物を自分たちで作り、子どもたちに教育を。400年たっても国づくりというのは同じなのですね。

上地雄輔くん演じる小早川秀秋って、位が高かったのですね。景勝に対しても上から口調でしたもの。あの小早川秀秋が関ヶ原では西軍を裏切り家康側につくのですね。そして五大老ではあるけれど若い宇喜多秀家は、西軍で戦った結果島流しになるわけですが、歴史物を観ていると、結果がわかっているだけに切なさがつのります。今回、三成と兼続が別れるシーンも涙がこぼれました。ナレーションが「これが今生の別れとなる」と言う前に「ああ、これでもう会うことはないんだよなぁ」と思っていましたもの。

ところで。関ヶ原の戦いはこのように三成と兼続の密約が本当にあったのでしょうか。残った文書でははっきりしたことはわからないようですが、なんらかのやりとりがあったような気がします。あまり人望のない三成が兵を集めて立ち上がるには、あまりにも無謀すぎる。なんらかの勝算があったからこそではないでしょうか。そして彼に賛同する人もまた、なんらかの勝機を感じたからこそではないでしょうか。そんな気がしてなりません。

いよいよ関ヶ原ですね。関ヶ原の戦いは9月15日だったそうですよ。放送は9月13日。合わせたのでしょうか。放送が楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第35回「家康の陰謀」感想

2009年09月07日 18時33分52秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。読んでくださるかたはご注意ください。この感想は昨日放送された分の感想ではなく、その前の週、8月30日(日)に放送された分の感想です。ご了承ください。

今回の放送で私が思う一番のヒーローはなんと言っても前田利家! 「天地人」ではあまり描かれていませんが、豊臣秀吉と前田利家は若いころから信長に仕え、家が隣同士だったこともあり、なにかと仲良く、そしてライバル心を持っていたようです。

秀吉が亡くなるとき、一番頼りになったのは利家でしょう。利家があと10年、いや5年長生きしていたら。豊臣家の世はもっと続いたのでは。今回の放送で、病気とはいえ利家の強さを見ることができましたね。家康に刃を向けるとは! 「よくやった、利家!」と、私は画面に拍手してしまいましたよ。そう思うと息子の利家の息子の利長はまだまだ。豊臣家の頼みの綱であった利家も今回の放送で息をひきとります。残念。本当に残念です。

それにしても、「天地人」では家康が本当に極悪人のように描かれていますね。ずるがしこくて。観ていてイヤでイヤでしょうがない。悔しくて悔しくてしょうがない。みんな家康の陰謀にまんまとかかっている。かからざるを得なかったというのもあるでしょうが、それにしても家康、策略がうますぎる。個人的には北政所は家康の策略にひっかかったとは思えないのですが、家康が北政所のもとへ足しげく通ったのは本当かもしれません。

決まりごとを平気で破り、それを「破ったであろう」と言われれば、のらりくらりと言いわけをする。破っているのは百も承知。どうしてこういう家康を裁く人がいないのでしょう。みんな家康についていくのでしょう。力があるから? 次の天下は家康だから? しかたのないこととはいえ、悔しくてしょうがないです。

がんばれ、三成、がんばれ、兼続。
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大河ドラマ「天地人」第34回「さらば、越後」感想

2009年08月31日 17時20分31秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。読んでくださるかたはご注意ください。この感想は昨日放送された分の感想ではなく、その前の週、8月23日(日)に放送された分の感想です。ご了承ください。

さて。いよいよ景勝や兼続が越後を去る日がやってきました。実際のところ、どうやって「会津へ行ってくれ」と言われたのでしょう。本当に秀吉が兼続に目の前で言ったのか、景勝はいなかったのか、秀吉は出てこずに三成が言ったのか、書面だけで言われたのか。手元にないのでわかりませんが、確か原作の本では正式に言われる前に、三成から兼続にこっそり「上杉家は会津へ国替えされそうだ」と情報をもらしていたような気がします。

国替えの理由は「徳川を押さえるため」。もちろん会津の北の伊達も押さえるためでしょうね。石高が増えるとはいえ、自分たちの地である越後を去るということは、どんなに苦しい選択だったことか。越後のために。越後の民のために。その想いが秀吉のひとことによって全部「無」になってしまう。兼続がこぼしていましたね。

   「この越後で わしのしてきたことは いったいなんだったのであろう」

町人と家臣(家族を含む)は連れていってもいいとのことでしたが、百姓は置いていけと。会津へ着いていく町人も家臣も、越後に残る百姓も、まさに天地がひっくり返ったような騒ぎだったと思います。今の時代、新潟県から福島県に行くことなど簡単なことですが、400年前だったらどんなに大変なことか。「今生の別れでもあるまいし」と、仙桃院が言っていましたが、いやいや、気持ちは今生の別れであったはず。

それにしても、今回の放送は涙、涙でした。ぼろぼろ泣いてしまいましたよ。泉沢久秀が子どもふたりを百姓にして越後に残すとか、兼続が幼少のころを思い出しているところとか、魚津城の戦いや、お館の乱、涙、涙でした。

景勝と兼続が山をのぼり、越後を見渡すシーンは印象的でした。それに今回びっくりしたのは、オープニングで兼続が険しい山の上にひとりで立っているシーンがありますが、それが今回使われていたこと! ああ、オープニングのシーンはこれだったのか! こうやって越後を去る日に越後を見ていた、そのシーンだったのか! びっくりでした。次回からオープニングを観る気持ちが変わってしまいますよ。次回の放送も楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第33回「五人の兼続」感想

2009年08月20日 15時21分20秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

「五人の兼続」というタイトルはいったいどういう意味なのだろうと思っていたら、景勝が「もし兼続が5人いたら……」と言ったセリフからとったのですね。そしてこの景勝のセリフから兼続は「五大老」を思いついたということでしょうか。なにごともひとりで全部背負いこむ必要はない。三成にしても秀吉にしても。そう思ったのでしょうか。

そんなことを言うわりには、兼続は越後の政治をひとりでとりしきっていますね。その兼続に全権を任せてしまっている景勝。殿のセリフが心憎かったです。

   「わしは、その盾(たて)となろう」

と。そうだよね~、殿ならではのセリフです。ここまで信頼された兼続は幸せだったでしょうね。そしてここまで任せられる家臣をもった景勝も本当に幸せだったと思います。どこぞの大将に見せたいような主従関係です。

それにしても「五大老五奉行」というシステムは、今回の放送のようにできあがったのでしょうか。あたかも兼続と三成が作ったみたいに見えましたが。それに三成もずいぶんといい人に描かれていますね。だんだんといやらしさが抜けてきているような気がします。仕方なく冷酷なことをやっているようなかんじがしました。本当のところはどうだったかはわかりませんね。

今回、五大老(今回の放送では六大老)の集まりでの景勝がとても良かったです。家康に対して、

   「お言葉ながら、左様なお叱りは道理に合わぬものと存じまする」

と言った場面です。いやぁ、よくぞ言いました! 三成は秀吉の部下であって、あなたの部下ではないのだから、あなたが三成を叱るのはおかしいと。家康はこのあと、秀吉が亡くなってから「道理に合わぬ」ことをどんどんやっていきます。それに対して「おかしいだろう」と言ったのが兼続が書いた「直江状」。今回のこんな場面から、「直江状」にまでその「道理に合わぬ」ことが続いているような気がして、そのつながりにうなりました。

来週はいよいよ越後を去るシーンですね。「会津へ行け」とひとこと言われたら行かざるを得ないのは本当に悔しい。そんな心の描かれかたにも期待しています。
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大河ドラマ「天地人」第32回「世継ぎの運命(さだめ)」感想

2009年08月14日 15時10分33秒 | 大河ドラマ感想
今日はもう金曜日だよ~。遅くなってしまいました。今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

「運命」と書いて「さだめ」と読む。ですかね。今回の放送は、秀吉のふたりの養子について。

もう何回も書いていますが、私、やっぱりどうしても秀吉を好きになれない。自分の血のつながった子どもができたからと言って、すでに養子にしていたふたりを排除しようと思うものなのでしょうか。秀吉のふたりの養子は、養子と言っても、まったくの他人だったわけでもない。ひとりは自分の甥、もうひとりは自分の妻の甥(ってことは自分にとっても甥ですが、血はつながってないですね)。

豊臣家が長く続かなかったのは秀吉に世継ぎがいなかったから。もっと若いうちに男の子が生まれていたら天下はどうなっていたか。長年続いたのは徳川幕府ではなく豊臣幕府だったかもしれない。

今回の放送を象徴するようなセリフを景勝が言っていましたね。

   「運命(さだめ)には、抗えぬ(あらがえぬ)もの」

景勝は自身のことを思い出していたのでしょう。口数の少ない景勝のことを好きだと言っていた豊臣秀俊は、この景勝のセリフに黙り込んでしまいます。目にはうっすらと涙が。秀俊にしてみれば、自分の父親の妹が嫁いだ男が天下人になってしまったばっかりに、運命(さだめ)に振り回されることになってしまう。この人のこれからのことを思うと、あの明るさが胸に痛いです。上地雄輔くん、上手に演じていましたね。人が良さそうなかんじがよく出ていました。この人はのちの小早川秀秋。裏切りをした人で後世にまで語り継がれてしまうわけですが、どうなんだろう。裏表のある人だとか策略家だとか、そういうかんじの人ではなかったのではないかなぁと思います。

来週は石田三成がメインのようですね。だんだんと人が変わっていく様子が描かれるのでしょうか。楽しみです。

それにしても三成。いつも服が同じような……。
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大河ドラマ「天地人」第31回「愛の花戦(はないくさ)」感想

2009年08月06日 14時35分56秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

歴史に「もしも……」とか「……たら」と言っても仕方がないのはわかっています。でも、今回の放送で描かれた朝鮮出兵については、「もし秀吉が朝鮮出兵を行わなかったら……」と考えざるを得ません。朝鮮出兵に賛成した大名はいなかったそうですよ。でもみんな秀吉に向かって「反対です」とは言えず、しぶしぶ参加したのだと思います。

この朝鮮出兵について、「天地人」の原作本を読んだときに「ああ、そうだろうなぁ」と思ったセリフが今回の放送に出てきました。それは兼続のセリフ。

   「そもそも戦(いくさ)の大義名分がどこにある」

と。そうです、そうです、そのとおりです。なんのために朝鮮へ兵を送るのか。朝鮮が領土をよこせと日本に言ってきたわけでもない。私はよくわかりませんが、朝鮮は朝鮮できっと国内でうまくやっていたはず。もしうまくやっていなかったとしても、それは朝鮮の問題であって日本の問題ではない。助けてくれと言われたわけでもないし、首をつっこむ筋合いではない。それをなんの目的で戦いをしに行くのか。はるばる海を渡って、兵を大量につぎこんで。その理由を石田三成が言っていましたね。

   「国の礎をさらに固めるため。
    大事なのは殿下のひとことで
    日本中の大名が馳せ参じる仕組みを作ることじゃ」

と。徳川家康も、この戦いには三成が言ったような仕組み作りが絡んでいるとわかっていたようですね。だから義だの愛だのとは言っていられないよと。

こういうところが秀吉のぬかりないところであり、私が好きになれないところです。朝鮮出兵をしていなければ、各大名は地元に戻り、地域の安定をはかっていたはず。お金もお米も兵力もたくわえられたはず。それはきっと大名にとっては良いことでしょうが、秀吉にとってはおもしろくなかったということでしょうか。

ひげをたくわえ、ずいぶんと「殿」らしくなった景勝の、朝鮮出兵に対するひとことを最後に書きたいと思います。

   「むなしいのぉ」

まさにそのとおり。それでも兵を送らなければならなかった者たちの気持ちを思うと、やりきれなさが残ります。このやりきれなさはもう少し続きますね。いよいよ次回は小早川秀秋の登場ですね。俳優は上地雄輔くん。楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第30回「女たちの上洛」感想

2009年07月27日 17時28分06秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

千利休については、詳しく本を読んでいないのでよくわかりませんが、他のいろいろな戦国時代の本を読んでいると、どうも秀吉のほうが悪いような気がしてなりませんでした。今回の放送を観ていても、千利休はあまり悪くは描かれていませんでしたね。秀吉のほうが悪かったような印象を持ちました。今度時間があったら千利休についての本も読んでみようと思います。本はいろいろと出ているはず。

今回の放送では景勝と千利休との、まるで禅問答のようなやりとりが印象に残りました。景勝は、

   「頭を下げてでも、守らねばならぬものがある」

と言いますが、千利休は、

   「頭を下げれば、守れぬものもございます」

と。まさにこの2つのセリフに当時の状況が凝縮されているようなかんじがしました。この場合の「守る」は「護る」のほうが近いかな。どうでしょう。

景勝にとって、他の武将にとってもですが、自分が頭を下げれば自分の地とそこに住む民を守ることができる。頭を下げることなど、もちろんイヤに決まっている。でもそこで自分が頭を下げれば民たちは守られる。

千利休にとっては、茶の湯という自分が生きる道を貫くためには、自分が進んできた道を守るためには、頭を下げることはできない。頭を下げてしまったら、自分が貫いてきた道を穢すことになってしまう。

千利休はなぜ殺されなければならなかったのでしょうね。やはり秀吉は「鳴かぬなら鳴かせてみせよう」なのですね。鳴かせるためなら、天下を統一するためなら、自分が君臨するためなら、どんな犠牲をもいとわない。

今回の放送からいよいよ秀吉は老いていきます。それに大名たちは振り回されます。淀君を演じている深田恭子ちゃん、演技力についてはなんとも言えませんが、淀君ってあんなかんじだったんじゃないかしらと思わせるような演技が、観ていて楽しいです。淀君にこそ言いたいですね。「頭を下げてでも、守らねばならぬものがある」と。そうすれば豊臣家は滅びなかったかもしれないのに。まあそれはまだまだ先のお話。

菊姫と景勝とのやりとりが観ていてじれったかったですね。「好きだ」って、言わなきゃわからないですよね。まあ昔の人は今の時代みたいに、自分の気持ちをことばにすることは少なかったのでしょうけど。がんばれ、景勝。
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大河ドラマ「天地人」第29回「天下統一」感想

2009年07月25日 17時33分13秒 | 大河ドラマ感想
な、な、な、なんと、昨日の日記を書き忘れてしまった! 特になにかあったわけではありません。ご心配おかけしました。家事をやって買い物行ってドラクエして。あとで書こう書こうと思っていたら、すっかり書き忘れてしまった! ああ、夏ボケだわ。気をつけなくっちゃだわ。

さて今日は大河ドラマの感想です。遅れに遅れて、大河ドラマの感想を書くのが土曜日になってしまいました。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回も泣いてしまいましたよ。まったく、製作者のかたがたは涙のツボを心得ていらっしゃる。泣いたシーンは最後の部分。魚津城で死んでいった者たちがつけていたという自分の名前が書かれた木の札。今回の放送の冒頭でお船がなにかが包まれた布袋を兼続に渡していたのは、これだったのですね。景勝の「共に出陣したかったのぉ」ということばに、このシーン。そして回想シーンに、回想の声。涙、涙、ですよ。回想シーンには弱いです。

難攻不落と言われた小田原城も秀吉の前では降伏するしかなく、北条家になにが足りなかったかというと、それは私が思うにやはり「情報」。難攻不落だから大丈夫さ。きっと徳川や伊達がこちらについてくれるから大丈夫さ。我々は「北条」だから大丈夫さ。秀吉など敵ではないさ。などと思っていたのでしょう。きちんとした情報を得ていれば、秀吉がどのぐらいの力を持っているのか、どのぐらいの兵がまわりを囲んでいるのか、徳川や伊達が本当はどう思っているのか。わかったはずです。時代を読めなかった。情報収集を怠った。得た情報を冷静に分析できなかった。そんなところでしょうか。

伊達政宗は白装束で秀吉の前に現われたと伝わっていますね。今回はさらっとお話が進んでしまいましたが、あの白い姿はやはりあの場では異様。来るにしてもただ来るだけじゃあない。自分の意思をあのような形で表わしたということなのでしょう。

秀吉は天下統一をした人として歴史に残り、教科書に記載されていますが、そこに至るまでには数多くの人間の犠牲があってのこと。そういう犠牲をもう出さないためにも、天下統一が必要。秀吉はそのために「金の力」が必要ならいくらでも金を使うと言っていましたね。この考えかたは理解できますが、でもなんともやりきれない思いが残ります。

時は1590年。関ヶ原の戦いまであと10年。家康はまだまだ、鳴くまで「待とう」ですね。松方弘樹さんのタヌキ加減が非常に見ていてイヤでもあるし、演技が上手いとも思います。今後が楽しみです。

コメントいただいていますね。どうもありがとう。お返事はまたゆっくり。
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大河ドラマ「天地人」第28回「北の独眼竜」感想

2009年07月13日 13時58分51秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

私はまだ伊達政宗については本を読んでいないのですが、政宗ファンのみなさん、松田龍平さんの政宗はいかがでしたか? 私は今までにいろいろ戦国時代の本を読んできましたが、正直なところ、伊達政宗についてはあまり良い印象がありません。まあ政宗側の小説を読んでいるわけではないので、そういう印象なのはしょうがないかもしれませんが。

武田信玄の本を読めば武田の印象が良くなり、織田信長の本を読めば信長の印象が良くなり、石田三成側から描いた関ヶ原の本を読めば、石田三成だっていいヤツだったじゃんと思ってしまう。先週長宗我部元親の本を読み終わったので、次は伊達政宗にしてみようかしら。読んだらどんな印象を持つでしょうか。

政宗は1567年生まれ。あと10年、あと20年早く生まれていたら、政宗が天下を取っていたのでは。そう言う人が多いそうです。今回の放送では、政宗自身が天下を取れると言っていましたが、いかんせん、もう時代が変化してきている。兼続が言った、

   「その刀、抜かば、伊達殿は世の道理が分からぬ
    うつけ者と笑われる」

というセリフがぴったりだと思います。これが10年前だったら分からなかった。上杉家家老がのこのことひとりで政宗に会うはずもない。交渉だけで伊達が収まるはずもない。でももはや天下はほぼ秀吉のもの。ここで逆らっても、しょせん北国の小さな勢力が牙をむいただけ。政宗自身も歯がゆかったと思います。あと10年早く生まれていたら、生まれた場所があと少し中央寄りだったら。

さて、直江家ですが。赤ちゃんが生まれましたね! 私が以前この日記に「怖くない育児」という本を読み終わったと書きましたが(2009年3月16日の日記です。興味のあるかたはどうぞ飛んでください)、今回の放送ではこの本の作者でありバースコーディネータという仕事をしていらっしゃる大葉ナナコさんが出産シーンの監修をされたそうです。大葉ナナコさんのブログにも、NHKの制作ブログにもそのような記載がありました。

昔の出産は今回の放送のように天井からぶらさげてある綱につかまって、上体を起こした格好で出産していたそうですが、この姿勢、本当は母体にも赤ちゃんにもとっても良いのだそうです。妊婦さんの体が分娩台に寝かされた状態と、このように体が立った状態とでは、赤ちゃんが生まれてくる産道の角度がちがうのだそうです。女性なら産道の角度という書きかたをすればなんとなく分かると思いますが、立った状態だと産道から床のほうへ向かってするっと赤ちゃんが頭から出てくる。でも分娩団に寝た状態だと、するっとは落ちない。なるほどと思いました。

秀吉の天下統一ももうすぐですね。いよいよ小田原城です。
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大河ドラマ「天地人」第27回「与六と与七」感想

2009年07月08日 17時29分30秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

NHKさん、タイトルが「与六と与七」なんだから、もっと与六を出しておくれよ~。もっと観れると思ったよ、残念。

それにしても、秀吉と家康のずるがしこそうなこと! 上杉と対比して描かれているのはわかっていますが、それにしてもふたりとも腹のなかでなにを考えているか。「ほととぎす」の歌を詠んだ人は本当にうまい。なんとしても鳴かせようとする秀吉、鳴くまでいつまでも待つ家康。それに比べて上杉はまっすぐ過ぎ。そこが上杉のいいところ。

兼続が後ろに弟を従えて秀吉に会うところは気持ちよかったですね。

   「褒美が厚ければ厚いほど
    我らが唯々諾々と従うとお考えなら
    左様な官位など無用にございまする」

ですってよ! なんと気持ちよいセリフ!

でもね、秀吉からしてみれば、褒美を豊富に与えなければ従ってくれる家臣がいなかったということ。以前の放送にも、「金銀に頼るしかなかった」というセリフがありましたね。金銀による結びつきではないものにあこがれたと思います。その点、家康には三河の団結した家臣がいたというのは強みだったかと。

与七の名字が「小国」から「大国」になったのは、今回の放送では秀吉と茶々が言い出したようですが、本当はどうだったのでしょう。茶々役の深田恭子ちゃん、かわいかったですね。これから茶々は淀君となっていくわけですが、あのまんまかな。良い人選だと私は思います。

来週はいよいよ伊達政宗が出てきますね。NHKもにくい人選をするものよのぉ。
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大河ドラマ「天地人」第26回「関白を叱る」感想

2009年06月29日 18時52分04秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回の放送には、私にとっては涙ポイントがいくつもありました。もう、ぽろぽろ泣いてしまいましたよ。

第一回放送時に出てきたエピソードが出てきましたね。兼続が、秀吉に金をつまれて「わしの家臣になれ」と言われるシーンです。第一回のときにはまだまだ様子がわからなかったけれど、もう第26回。ここに至るまでのドラマを観てきているわけですから、そりゃあもう、このシーンにはやっぱり感動です。あの場へ行くときの景勝と兼続の決意。戦場におもむく気持ちだったことでしょう。

景勝が万一のときのためにと書いておいた遺言状には泣けました。それを読んでいる兼続にも泣けました。涙ポイントでしたよ。

  「万一のときは、天下と刺し違えるお覚悟で
   この兼続の身のために、
   ご自身のお命と越後一国の命運をかけるお覚悟であったとは」

ああ、景勝、すごいよ。よっぽど秀吉のやりかたが気に入らなかったのですね。兼続がそこまで大事だったのですね。それが兼続に伝わったのがうれしかったです。

そしてもうひとつの涙ポイント。それは秀吉が、

  「わしは成り上がりの身。心底慕うて(しとうて)くれる家臣などおらん。
   それゆえ、わしは金銀に頼るしかなかった」

と。まさにそのとおりだったと思います。悲しいですよ、悲しいです。まあそこでほろっとした気分になってしまっては秀吉の思うツボなのですが、ドラマの観客としては、秀吉のやりきれなさ、そして景勝へのうらやましさが伝わってきて、涙が出ました。しょうがなかったんだなぁと思います。

次の涙ポイントは千利休の娘のお涼さんのセリフ。

  「嘘と真(まこと)が入り乱れる上方に首まで漬かった私にとり
   あなた様は救いでございました」

ええ、私にとっても救いでしたよ。上杉家は上方でも上杉流を貫いた。それは観ていて本当にすがすがしい。お涼さんにとってもそう観えたのでしょうね。

最後の涙ポイントは真田幸村です。馬上の兼続を見送る幸村。その幸村に兼続も気がつき、

  「また会おうぞ」

と。いやぁ、もうこれは涙、涙、でした。いろいろなことがあっても、兼続は兼続だった。決して秀吉に屈することはなかった。その姿は幸村にとっても忘れられないはず。「また会おう」ということばは、幸村にとってはなにものにも替えがたいことばだったのでは。幸村も泣いていましたね。私も泣いちゃいました。

初音さんと石田三成もうまくいきそうですかね。それからびっくりしたのは徳川家康の正室になった朝日姫。すごかったですね、朝日姫。あんなだったのかしら。他の小説では綺麗な女性だったような。まあ事実はわかりませんものね。

来週はまた与六が出ますよ! 楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第25回「天下人の誘惑」感想

2009年06月22日 14時13分02秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

いやぁ、秀吉! 今回の放送はなんと言っても秀吉! 秀吉の手腕が非常に上手に描かれていましたね。なんと言っても「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす」ですもの。

何度かこの日記にも書きましたが、戦国時代の本を立て続けに読み始める前、私のおぼろげな戦国時代の知識では「鳴かせてみせよう」がいちばん良いのではないかと思っていました。「殺してしまえ」は物騒だし、「鳴くまで待とう」じゃあ、そんな待ってるだけなんてねぇ。それじゃあ「鳴かせてみせよう」がいいんじゃないの? すごいよ、鳴かないものを鳴かせることができるなんて。と思っていたのですが、とんでもない! 戦国時代の本を何冊も、いろいろな武将の立場から読んでみると、とんでもないですよ! 「鳴かせてみせよう」って、そりゃあもうどんな手段をもってしても「鳴かせる」わけですよ。ああ、秀吉、やっぱり好きになれない。

そんな秀吉が今回の放送でまさに「戦」をしかけてきましたね。まあ上方ではそれを「政・まつりごと」と呼ぶようですが。それにまんまとひっかかってしまった、いやひっかからざるを得なかったのが真田幸村。

   「幸村が、あわれであった」

と兼続が言いますが、まさにそのとおり。真田幸村の父、真田昌幸は曲者として有名。表も裏もあったもんじゃあない。そんな父、忍として仕事をなしえなかった姉、弟子入り先の兼続、仕官先の秀吉。いろいろな人の波にのまれてしまいそうになる幸村。本当に「あわれ」ですよ。秀吉はそういう幸村の立場も心も知っていて、それを利用しているわけです。まったく。

千利休と景勝の会話がとても印象的でしたね。千利休、言っちゃいましたよ「愚直」って。景勝のことを「愚直」って。でも「愚直も極めればなんともすがすがしい」と。誉めているんだかけなしているんだか。千利休については、私はあまりよくわからないのですが、今回の放送を観る限りでは、上杉家に非常に好意的なようですね。のちに秀吉の怒りをかうわけだから、秀吉の考えかたとは合わなかった、ということは上杉家の気持ちに近かったのかな。あくまでも私の想像ですが。

放送の最後に景勝と兼続が一緒に月を観ている姿が素敵でした。このふたりは、40歳になっても、50歳になっても、一緒にこうやって月を観るんでしょうね。来週も楽しみです。
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サントリー美術館「天地人展」

2009年06月17日 15時19分33秒 | 大河ドラマ感想
今日は東京ミッドタウンにあるサントリー美術館に行ってきました。目的は「天地人展」。美術館公式サイトはこちら。サントリー美術館 サントリー。東京に住んでるのに、東京ミッドタウンなんて初めて行っちゃったよ。ありゃまあなんと近代的なタウンなんでしょ。びっくりでした。

この「天地人展」、携帯でサントリー美術館にアクセスすると、入場料が割引になるページがありました。それを受付で見せると300円引きになります。もしこれから行こうと思っておられるかたはぜひ携帯の割引ページを用意してね。

「天地人展」、どのぐらい混んでいるのだろうと思っていたら、全然混んでいませんでした。まあそこそこ。ひとつひとつの展示物は、自分の思うまま、存分に見ることができました。しばしそこから動かなくても周りの人からは文句も出ないような、そんな空きぐあい。これぐらいすいているとゆっくり落ち着いて見れます。お客さんもいわゆる「レキジョ」はほとんどいませんでした。中高年の女性や夫婦連れが多かったです。平日ですもの。レキジョのかたがたは会社か学校でしょうね。

展示物ですが、兼続や景勝が所蔵していたと言われている兜や鎧の、それはそれは綺麗で美しかったこと! ところどころに傷はあるものの、400年も前のものなのに、くすみひとつない。糸も織られかたがとても綺麗。戦いに使うものだとは言え、どうにも「綺麗」という単語ばかり出てきてしょうがない。

上杉家所有の太刀もすごかったです。ちょっとさわったら、いやいや触れただけで切れそう。よく「峰打ちじゃ」などと時代劇で言っていますが、刃の部分ではなく、みねの部分だって切れそうなぐらい。みがかれている部分は顔が映りそう。刀の先の部分からも展示の刀を見ることができましたが、まあこんなのを突きつけられたら動けないでしょうね。展示されていた数ある刀を見ていたら、思わず前回のドラマ「天地人」を思い出してしまいましたよ。こんなかんじのものすごい太刀を送られたのに、秀吉ってば太刀には見向きもしなかったのですね。

それから有名な「直江状」! これは写しですが、やはりその長さと文字の多さは圧巻。私は残念ながら古文書の文字は読めないのですが、それでも家康に対して書きつづった上杉家の心情がよく出ていると思いました。紙の長さが、長い、長かったよ! 家康が読んで激怒したのもよくわかります。

今回、私の下調べが悪かったので「上杉本洛中洛外図屏風」が見られませんでした。これは6月27日からの展示だそうです。そうです、ドラマ「天地人」でも出てきた、織田信長が上杉謙信に贈ったといわれるあの屏風です。ほかの屏風は飾ってありましたが。

いやぁ、楽しかったです。まるまる2時間もなかにいましたよ。兼続も景勝も、まさか400年のちに自分たちの兜や鎧が美術館とやらに飾られて、たくさんの人々に観られるとは思わなかったでしょうね。

屏風、見たいなぁ。期間中にもう一回行っちゃおうか。それとも本来所蔵している米沢市の上杉博物館に屏風が戻ってから、米沢市まで行っちゃおうか。うーん。
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大河ドラマ「天地人」第24回「戸惑いの上洛」感想

2009年06月15日 18時12分12秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回の放送は観ていて本当に辛かったです。景勝は、今で言う「ストレス」でしょうね。それから極度の緊張。越後から大坂までの旅で体も疲れているでしょう。夜もあまり眠れていない様子。枕もちがうしね。食べ物も、きっと確かにおいしい物ばかりなのでしょうけど、日ごろ食べ慣れている物ではないはず。

毎日毎日、今まで会ったことのない人に会う。話すのは昔から苦手。着慣れない派手な服を着、ぺこぺこと頭を下げ、お酒を飲み、都の女と遊ばされる。前田利家からは「辛抱なされよ」と、北政所からは「辛抱第一」と言われ、越後に残してきた家臣に「わしを信じ、着いてきてくれ」と言ったことを思い出し、幼い自分が書いた「第一義」という文字を毎晩ながめ。せっかく持って行ったすばらしい太刀には目もくれない秀吉。

   「わしは……、なにをしてるのか」

と思うのも、まったくもって無理もない話。まさに「戸惑いの上洛」ですよ。兼続ってば、そういう景勝のことをもっとちゃんと見てなくっちゃダメだってば。千利休の娘と笑っている場合じゃあないってば。

景勝、辛かったでしょうね。頭など下げたくない。大名参りなどしたくはない。女と酒など飲みたくはない。それでもやらなければならない。わかってる、わかってる、わかってる。わかってるけど、もうとてもとても心がついていかなかったのでしょうね。それが頭痛と耳鳴りという形で体にあらわれてきてしまったということでしょう。本当に観ていて辛かったです。

いちおう兼続のことも書いておきましょうかね。兼続のことと言うより千利休の娘であるお涼のことば。

   「直江様は、まるで雪解け水のようなおかたですね」

いいですね。このセリフは良かったです。人を形容するのに「雪解け水のようなおかた」とは。ほかになにも言わなくても「雪解け水」という単語のなかにその清らかさ、すがすがしさ、厳しさ、あたたかさ、すべて含まれていて。とても良かったです。

このあと景勝は、前田利家や徳川家康と並んで「五大老」になるわけですが、それだけ秀吉は景勝のことを買っていたということか、恐れていたということか。そのあたりがどう描かれるか、今後の楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第23回「愛の兜」感想

2009年06月09日 13時55分15秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は、ドラマ「天地人」の感想です。ちょっと長くなってしまいました。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

いやぁ、もう今日は大喜びシーン満載の回でしたね! なんと言っても喜平次様と与六! かわいい、かわいい、もう何度見てもかわいいですよ。与六はやっぱりかわいいし、喜平次様もちょうど大人になりかかるころのさわやかさ。今回の放送は、あんまりにも与六がかわいいから、もう一回与六を出してください~という声がNHKに殺到したからでしょうね、きっと。ホームページにも密着取材ページが載っていました。この与六くん、最初の放送からちょっぴり成長してましたね。子どもは成長が早いから。最初の放送を録画してからもうだいぶたっているのでしょうね。

回想シーン、かわいかったですね~。階段のすきまから顔を横にして喜平次様を見ている与六が最高でした! あんなかわいい顔をして、

   「まかせておけ!」

なんて言うんですよ。なーにが「まかせておけ」ですか。あんなちっこい子に「まかせておけ」と言われてもねぇ。あの笑顔で言われては、喜平次様もうなずくしかない。事実、あの与六の笑顔が喜平次様を支えていたのですよ。

今回の回想シーンで改めてわかったのですが、雲洞庵時代の子役さんと現在の俳優さんと、ちゃんとわかるように作ってあったようですね。パパイヤ鈴木さん役の子役なんぞ、すぐにわかりましたわ。あとは背のちっちゃい家臣深沢弥七郎と、顔がまんまるの家臣桜井晴吉。それに魚津城で亡くなった仁介と、東幹久さん演じる泉沢久秀ですね。

上田庄に戻った景勝は坂戸城を守る老臣栗林政頼を見舞います。この老臣のことばが重かったですね。

   「上杉の誇りだけはお捨てになりませぬよう」

咳き込む栗林を支えるもうひとりの老臣深沢利重。こういう昔からの家臣が登場すると場がひきしまります。回想シーンと合わせて胸にじーんとくるシーンでした。

今回は他にも、兼続が「愛」という字を選ぶときに、過去の人々が出てきたのには涙こぼれましたよ。謙信、直江景綱、直江信綱、魚津城で亡くなった吉江宗信に安部政吉、雲洞庵の和尚、兼続のお父さん、お母さん。昔からの人々が次々と出てくるシーンは、なんだかまるでドラマのアンコールのよう。謙信と喜平次が越後平野を見下ろすシーンも、大人の景勝が隣に立っているシーンになっていて、景勝の心の動きがよくわかりました。

景勝は心を決めます。謙信に「わしとともに毘沙門天に恥じぬ清い国を築いていこうではないか」と言われたことを夢に見、幼き日に雲洞庵で自分が書いた「第一義」という文字を見、与六に「まかせておけ」と言われた日々を思い出し、「上杉の誇りだけはお捨てになりませぬよう」と栗林に言われ、雲洞庵の和尚に「不安とは己の心が勝手に作る幻でござる」と諭されます。そして、

  「わしは何があろうとも上杉の義を守り抜く。
   亡き謙信公のご遺志、上洛しようとも決して曲げぬ」

と、出立に際し、家臣の前で言います。おおー! 立ち上がる家臣たち。真田幸村も立ち上がっていましたよ! そして私も思わず拍手してしまいましたよ! 景勝、カッコよかったですね! あれならみんなついていくよ、ついていくってば。

そして今日は新しく前田利家が登場しました。俳優さんは宇津井健さんでしたね。いやぁ、ぴったり、ぴったり。今後が楽しみです。
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