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管理人ぎんなんの日記

つれづれなるままに。
思いついたときに更新。

大河ドラマ「江」第1回「湖国の姫」感想

2011年01月12日 15時58分39秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマ「江」の感想です。結局、こうやって感想を書いてしまうわ、やっぱり。戦国時代のドラマはいろいろ語りたいことが多いんですもの。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

なんだかねぇ、歳をとったせいか、泣けてしょうがないですよ。今回放送された内容は、もう小説などで読んですでにわかっている話。浅井長政とお市の方、娘たちが、あのように別れるのもわかっている話。でも泣けてしまいますね。あの家族の別れのシーンには、こうなるのがわかっていても、やっぱり泣けてしまいました。娘たちも哀れだけど、やっぱりお市が哀れ。戦国時代だから仕方がないとは言え、あまりにもかわいそう。そして今後もお市には同じような状況が訪れますね。わかっている話ですが、やっぱり私は泣いてしまうんだろうなぁ。

さて、浅井長政。私は戦国時代の武将のなかでも、浅井長政は気になる武将のひとりです。「気になる」というのは、もっと自分の意志をとおしていたら、歴史は変わっていたかもしれないのに、という意味での「気になる」です。浅井長政は、なにより父が悪かった。父に時代を見る目がなかった。父に朝倉家を説得するだけの力がなかった。浅井長政も父と父につく家臣を説得するだけの力がなかった。もっと彼に力があれば、父と朝倉家を説得し、みんなで織田信長についたでしょうに。そうしたら、お市も娘たちも死ぬことはなかっただろうに。今回の放送で、自分は「信長ではなく朝倉家をとる」というようなことを長政は言っていましたね。それが彼のできる精一杯だったのでしょう。

そしてまだ先の回でしょうけど、柴田勝家! いいですねぇ、俳優の大地康雄さん! いいかんじです。勝家っぽいです。私は戦国武将のなかでも柴田勝家は大好きです。今後に期待です。

それから北大路欣也さん! いや~、カッコいい、カッコいい。やっぱり時代劇と言えば北大路欣也さんでしょう! あのカッコ良さにはほれぼれです。以前、北大路欣也さんが宮本武蔵を演じたことがありましたが、私のなかで武蔵は北大路欣也さん以外に考えられないです。現代劇じゃあないのね。時代劇に出ている北大路欣也さんが大好きです。貫禄十分でしたね。信長役の豊川悦司さんよりも貫禄がありましたね。画面が締まりますよ。カッコいいです。ああ、でも今回は私の嫌いな徳川家康なんだよな~。北大路欣也さんは大好きだけど、徳川家康は嫌いなんだよな~。北大路欣也さんが演じるからと言って、徳川家康を好きになることはないんだろうなぁ。でもカッコいい。

今回意外だったのは、お市の方が、豆の入った袋を信長に送らなかったことです。いろいろな小説だと送ったことになっていて、手紙がついていなくても信長はその意味をわかったということになっていましたが、今回の放送ではお市は信長よりも浅井長政の妻という立場をとりたかったということを強調したのでしょうね。

江を妊娠したときの茶々の逸話は作り話でしょうけど、あの逸話は今後の展開の伏線になるのでしょうか。原作の本にはなかったお話でした。江が生まれたときに、戦場の兵士たちが笑顔になったところにも涙してしまいました。あの浅井の兵士たちも、自分たちの城が危ないとわかっていたと思います。兵士たちにも家族がいたでしょう。赤ちゃんの泣き声に自分の家族を思う。私も泣いてしまいました。

今回のドラマ、お市役の鈴木保奈美さんがナレーションなのですね。ということは、最終回までずっとお市の方がナレーションなのでしょうね。関ヶ原の戦いや大坂の陣などもお市の方がナレーションなのですね。うん、それは興味深いかもです。

今後1年間、展開を楽しみにしています。
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「龍馬伝」終了

2010年12月27日 16時00分57秒 | 大河ドラマ感想
やっと、やっと、やっとのことで、大河ドラマ「龍馬伝」の最終回を観終わりました。録画してあったのを、1週分ずつ観ていって、やっと最終回までたどりつきました。

「竜馬がゆく」を読んでいたとはいえ、あまり幕末については詳しくない状態で「龍馬伝」を観ましたが、龍馬がカッコ良すぎた点以外は非常に楽しく最後まで観ました。

1年を通して観続けていて、何度となく涙しました。最終回も涙しました。涙した理由はいつも同じでした。武市半平太、以蔵、高杉晋作、そして龍馬。もっと生きていたかっただろう、もっともっとやりたいことがあっただろう、無念だっただろう、悔しかっただろう。そんな思いを感じては涙しました。

それから、今の政治を思うと、歯がゆくてたまらない気持ちになりました。龍馬が亡くなったのは31歳でしたか。それであれだけのことを成し遂げている。それなのに今の政治家はどうです。龍馬よりも倍以上の歳でありながら、言っていることは筋が通らず、のらりくらりと質問をかわす。そんな政治家ばかりで、日本という船はいったいどこへ行くのでしょう、いやどこへ行くことができると言うのでしょう。情けなくて涙が出ます。

来年の大河ドラマは戦国時代ですね。楽しみ楽しみ。個人的に楽しみにしている俳優さんは、徳川家康役の北大路欣也さん(だってやっぱり時代劇と言えば北大路さんだわよ、カッコいいんだわよ)、徳川秀忠役の向井理さん(あの細身の向井さんがどう戦国武将を演じるのか!)、そして京極高次役の斎藤工さん(テニスの王子様のミュージカルに出ていた人ですよね)。

そして戦国武将的に言えば、楽しみにしているのは、浅井長政と柴田勝家です。いよいよですね。
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大河ドラマ「龍馬伝」第1回&第2回感想

2010年01月17日 16時52分04秒 | 大河ドラマ感想
この土日で、録画しておいたNHK大河ドラマ「龍馬伝」の第1回と第2回を観ました。夫と息子と3人で観ました。夫はもともと龍馬や幕末が好きで、家にもそのへんの時代の本が何冊もあります。夫は「天地人」は観ようと思わなかったようですが、「龍馬伝」は観たいと言うので、録画しておいたわけです。

実は私は、夫が高校生のときに読んだという「竜馬がゆく」(司馬遼太郎著)全8巻を2001年に読んでいます。戦国時代の本はひとつ読みだしたら、他の武将のものも読みたくて読みたくてどんどん図書館から借りてきたのに、「竜馬がゆく」を読み終わっても他の幕末の本に手を出さなかったというのは、自分でもどうしてだろうと思います。幕末はやっぱり難しかったからか、当時は読書よりも子育てに忙しかったからか、いまひとつ次になにを読もうかと思うほど心ひかれなかったのか。なぜでしょうね。

そんなわけで私が龍馬や幕末に関して持っている知識は「竜馬がゆく」で得た知識のみです。そういう状況でドラマを観ました。

いやぁ、福山雅治さん、良いですね! 子役の子も良いですね! 子役の子が髪の毛ちぢれていたのは、大きくなった福山さん演じる龍馬の髪の毛がちぢれているからなのですね。とてもよく似ていました。似ている子どもを探してきたのでしょうか。私の印象としては、坂本龍馬は福山さんのように二枚目ではなく、もっと田舎っぽくて、泥臭くて、でも人を引き付ける魅力がある人なのではないかと思っていました。配役を聞いて福山雅治さんが龍馬を演じるとわかったときは、カッコ良すぎるでしょ~!と思いました。でも第1回でも第2回でも、確かにカッコ良かったけれど、見事に泥まみれになっていましたね。

第1回と第2回で強く感じたのは、土佐藩において上士と下士にこんなにも差があるのかということ。こうして抑えられていた下士のエネルギーが倒幕に向かうのかと、そのエネルギーの根源を見る思いでした。それから岩崎弥太郎。第1回の冒頭、弥太郎の回想から始まりますが、龍馬のことを「大嫌いだった」と言います。なぜ大嫌いだと言ったのか、それが非常によくわかる描写が続きましたね。

龍馬を支える家族のメンバーもとても良いかんじ。乙女姉さんも龍馬のお父さんも龍馬を思う気持ちがよく表れていました。武市半平太も真面目で堅実なかんじがしたし、広末涼子さんはやっぱりきれいで日本髪が良く似合います。

今後が楽しみです。観続けてしまうと思います。でも「天地人」のときのように、感想を毎週書くことはしないと思いますが、ときどき書くかもしれません。そのときはお付き合いくださいませ。
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NHK大河ドラマ「天地人」総集編

2009年12月23日 17時27分39秒 | 大河ドラマ感想
今日はまだ12月23日ですが、さきほど一足お先にクリスマスケーキを食べてしまいました。今日の晩ごはんはチキンの予定。だってぇ、今度の土日はもうクリスマスじゃあないんだもの。

今週からNHK大河ドラマ「天地人」の総集編が始まっています。4夜連続で木曜日まで。録画しておいた第一夜のものを今日観ました。第一夜、始まってすぐの上杉謙信のセリフは、私がこの日記に何度も書いたものでした。

   「私の考える『義』とは、人が人としてあることの美しさよ」

さすが総集編。印象に残ったシーンや印象に残ったセリフばかり。与六役の加藤清史郎くんは、最近はテレビで観ない日はありませんが、「天地人」の第一回に出ていたころはまだまだほっぺたもぷくっとしていて、セリフも舌足らずで、とってもかわいいです。

私が11月に春日山城に行ったときには、ドラマではもうすでに兼続たちは山形に移ってしまっていて、ドラマのなかで春日山城を観ることはできませんでした。今回、総集編で春日山城を観ることができて、とてもうれしく思います。本丸へ向かう山道を家臣たちが登っていくシーンも映りました。ああ、これよ、これよ、こういう山道を私も歩いたのよ。大変だったのよ。そんなことを思いながら総集編を観ています。

さみしいなぁ。総集編が終わってしまうと、本当に「天地人」が終わってしまうよ。仕方ないこととは言え、さみしいです。
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大河ドラマ「天地人」最終回「愛を掲げよ」感想

2009年11月26日 15時23分52秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

いよいよ最終回ですね。いやぁ、もう、タオルを手放せない回でした。兼続の息子景明の死に泣きました。そして、総集編と言ってもいいほどの回想シーン。その回想シーンのひとつひとつに泣いてしまいましたよ。信長、秀吉、三成、それから幼いころの与六と喜平次。まったくもう、NHKさん、泣きどころをわかっていらっしゃる。

家康が亡くなり、戦いのない泰平の世となった時点で、過去のことを振り返る兼続。徳川家の若い家臣たちに向かって語ります。信長のこと、秀吉のこと。ここまできて振り返ると、信長と秀吉の時代というのは、激動の時代だったと思います。

そして「関ヶ原の合戦で随一の人物と言えば?」との問いに「石田三成」と答える兼続。三成から教わったということばを語ります。

  「なによりこの日本国をみつめる目を持たねばならぬ」

しんと静かになる家臣たち。どこぞの政治家にも聞かせたいセリフです。

今回、家康が亡くなるシーンもありましたが、人間というのは死ぬときにどのようなことを思うのでしょう。死んだことがないのでわかりませんが、死ぬときには今までの人生が走馬灯のように頭に浮かぶというのは本当でしょうか。印象的なセリフは、徳川家康の跡継ぎである秀忠のセリフ。

  「父上の生涯とはなんだったのでございますか。
   愛も義もない生涯に、なんの意味があったのか」

秀忠はそう思ったのでしょうけど、家康には家康の考えがあったはずであり、死ぬときに自分の人生をどう思って死ぬのか、それは本人の心のみ感じること。兼続も「もみじになれたかのぅ」ともみじを見ながらつぶやきました。上杉家は天下を取れなかったし、越後から米沢へ移されてしまった。それでも自分のこころざしをきちんと持って、もみじのような家臣として生きてきた兼続は、きっと満足して人生を終えたのではないかと思います。

兼続とお船が杖をつきながら山を登り、眼下の景色に感動するシーンは、私も感動して涙してしまいました。つい先日、杖こそ使わなかったけれど、ぜーぜー言いながら登った春日山城からの景色を私も思い浮かべました。兼続とお船の顔はとても穏やかでした。

最後に、ドラマの最初のころ、謙信が言ったセリフをもう一度書いておきたいと思います。

  「私の考える『義』とは、人が人としてあることの美しさよ」

兼続もお船も美しかったです。私も、人として美しくありたい。そう思います。大河ドラマ「天地人」、1年間ありがとう。俳優のみなさん、スタッフのみなさん、すばらしいドラマをありがとうございました。

さて。約1年にわたり、私も毎週感想を書いてきました。書いていて、自分で楽しかったです。読んでくださったみなさん、1年間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。来年の大河ドラマは幕末が舞台なので、ドラマは観ようと思っているけれど、ここに毎週感想を書くことはしないつもりです。幕末については自分でいろいろ書くほど知識を持っていませんので。しかし、2011年の大河ドラマは戦国時代が舞台ですね。そのときはまた感想を書くかもしれません。もしそうなったときには、よろしくお願いいたします。
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大河ドラマ「天地人」第46回「大坂城炎上」感想

2009年11月16日 15時34分05秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

あっというまに大坂冬の陣と夏の陣が終わってしまいました。なんと言っても今回のみどころは、家康が自分の化けの皮を自分の手でやぶらざるを得なかったところでしょう。やっと認めましたね、家康。

  「約束などは昔のこと。
   守ろうなどとは はなから思うておらぬ」

言いましたね、遂に。兼続の前で。自分の息子の秀忠の前で。まわりの者も、他の武将も、息子も、もちろん兼続も、家康が腹のなかではそう思っていることなどわかっていたはず。それを敢えて息子の前で言わざるを得なかった家康。そこへ追い込んだ兼続。そんなかんじでしょうか。もちろん、だからと言って誰かが文句を言うわけでもない。誰かが責めるわけでもない。誰かが攻めてくるはずもない。痛くもかゆくもない。

でもね、人間としてどうなのよ、と思います。兼続は秀忠の前で、それを明らかにしたかったのではないでしょうか。だからこそ、秀忠の世には期待すると言ったのではないでしょうか。それはつまり、家康という人間のことはよくわかっているということ、家康には期待していないということなのでしょう。それはきっと、関ヶ原の戦いの前に「直江状」をつきつけたときの気持ちと同じなのだろうと思います。

そういう場面から続いて、千姫救出という場面になるのだと思いますが、今回の千姫救出はドラマすぎると思います。どの本だったか、千姫救出は家康の命令であり、確か救出した武将の名前も残っていたはず。今回のように兼続と幸村が助けたというのは、ドラマすぎると思います。

しかし、兼続と幸村がこっそりと会っていたというのは、アリ、だと思います。冬の陣から夏の陣まで期間があるし、もう豊臣方に勝ち目がないことはわかっていたし、豊臣方の浪人が街をうろうろしていても大丈夫だったらしいです。ああやって人知れぬ場で会っていた可能性はアリでしょう。別れのシーンは切なかったですね。涙がこぼれました。幸村、カッコよかったです。

いよいよ来週は最終回です。大坂城も燃えてしまったから、いったいどのシーンで終わるのでしょうね。楽しみにしています。
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大河ドラマ「天地人」第45回「大坂の陣へ」感想

2009年11月09日 15時01分29秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

前回の放送の終わりに今回の予告として「大坂の陣へ」と書いてあったけど、もう大坂の陣ですか? 早いなぁと思っていたら、今日の放送で一気に時が進みましたね。どうりでもう大坂の陣なはずです。時を進めるためにも、今回の放送は説明っぽいシーンが多かったですね。

それにしても、今までいろいろ本を読んできて思ったことと同じことを今回の放送を観ても思いました。それは、豊臣家を滅ぼしてしまった元凶はやっぱり淀殿だということ、それから豊臣家が作った鐘の文言に対して家康が言っているのはどうしても因縁をつけているとしか思えないということです。

鐘の文言については、いろいろ説があるようです。そもそもあの文言を作った人というのが、秘密裏に家康の命を受けてつくったとか。因縁がつけられるような文言にわざと作ったとか。本当かどうかはわかりませんが。今回の放送を観ていると、その説も本当かもしれないと思ってしまうほどでしたね。ホント、家康が悪役に描かれています。

今回の放送で残念だったのは、毛利輝元が関ヶ原の戦について悔いていると言ったこと。あれは言って欲しくはなかったなぁ。まあそうやって悔いていると言ったからこそ、そのあとの兼続のセリフがあるわけで。

  「生きていれば つらいことも ままならぬこともございます。
   されど、それらすべてに慈愛の一念をもって対することこそが
   人としてのあるべき姿と存じまする。
   さすれば、きっといつの日か
   天は良き報いを下されましょう」

兼続、どうもありがとう。本当にこのセリフのとおりだと思います。生きていればいろいろなことがある。楽しいこともつらいことも。楽しいときはいいんです。つらいときにどうするか。どう生きていくか。それは永遠のテーマかもしれません。

今回の放送でもうひとつ残念だったのは、仙桃院が亡くなる間際に、謙信の遺言は嘘だったと告白したことです。これは言って欲しくなかったです。でもきっと仙桃院は言わずに死ぬことはできなかったのでしょうね。景勝を励ましたかったのだろうと思うし、景勝はその告白を聞いても動揺しないだけの力を持っていると思ったのでしょう。うーん、でも私個人的には、景勝は謙信を越えてはいないと思いますが。

いよいよあと2回となりました。来週は大坂城が燃えるようです。最終回は大坂の陣のあとのお話でしょうね。それで終わり。どうやってどのシーンで終わるのでしょう。楽しみにしています。
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大河ドラマ「天地人」第44回「哀しみの花嫁」感想

2009年11月04日 15時54分47秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いください。

えーっと、伊達政宗と直江兼続というのは、何度も会って話をしている間柄なのでしょうか。治水工事のアドバイスをもらいに行くような仲なのでしょうか。アドバイスを求められたからと言って、わざわざ自分から兼続のもとへ行くような、そんな間柄だったのでしょうか。うーん。うーん。ドラマとしてはおもしろいけど、本当にそうだったのかは疑問。アドバイスをもらうにしても、書簡ですむだろうし、治水に詳しい人物を米沢に送ればいい話。本人が来なくても、ねぇ。

今回の放送はそれよりもなによりも、お松の婿殿。まるでサスペンスドラマを観ているようでしたよ。敵地に踏み込んだスパイのようでした。なにを考えているかわからない婿殿に対してなんとか本当の夫婦になろうとしたお松。観ていてかわいそうでした。

そんなお松がお梅に続いて病でこの世を去ってしまいます。なんで兼続の家にはこんな不幸が続くのでしょう。お松が謎の婿殿のために着物を縫っている後ろ姿には胸が痛くなりました。

   「絆とは、相手になにをしてあげられるかを
    思い続けること」

と母に言われ、ちっとも心を開いてくれない婿殿に自分はなにができるのか、14歳なりに考えたのでしょう。縫い上がった着物が、ちょうど婿殿が着ていた着物の色と似たような色だったのは、きっとどんな色なら似合うだろうかとお松が考えたのかもしれないと思いました。

放送の最後のシーンで、兼続と政宗が米沢の国を観ながら語り合っていましたが、そのときに米沢の民が映りましたね。女性を子どもたちが追いかけ、その子どものうちのひとりをその女性が抱き上げるシーン。これはオープニングで使われていた映像ですね。オープニングでいつも不思議に思っていたのですよ。最初のころは、お藤と与六だろうかと思っていましたが、どうやらちがう模様。番組が進むにつれて、あれはお船と子どもたちだろうかと思いましたが、どうやらそれもちがう模様。

ああ、これは米沢の民たちが女も子どもも幸せに暮らしている、というシーンだったのですね! そのあと米沢の民たちがお米作りに精を出しているシーンが映りました。私は今回のこんな平和なシーンを観て涙が止まりませんでした。政宗は天下への野望をまだ持ち続けていたようですが、それに対して兼続はこうした米沢の民たちの平和なシーンを思い浮かべている。今までのさまざまな戦いや葛藤や苦しみ、そして自分の子どもたちの死、それらを経験してきて、そして思う「天下」とは。まさにこの平和のシーンではないですか。女や子どもたちが笑顔でたわむれる。男たちが汗を流して米を作る。いい米ができたのぉと笑う。それこそが兼続の求めていたこと、ということなのですね。

そして舞台は大坂の陣へ。兼続はどんな気持ちで戦いに行くのか。原作にも書いてありましたが、そのへんがどのように描かれるのか楽しみです。
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大河ドラマ「天地人」第43回「実頼追放」感想

2009年10月27日 14時00分45秒 | 大河ドラマ感想
2日続きですが、今日の日記も大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。今日の感想はこの前の日曜日、10月25日に放送された回の感想です。いよいよ最終回がせまってきました。最終回は11月22日(日)だそうですよ。

さて今回の放送は、ほぼ兼続の弟の実頼の話でした。簡単に言えば、実頼の信じる道と兼続の信じる道がちがっていたということでしょうか。実頼は実頼で自分が信じる道をもう走り出してしまっていた。兼続はそれに気がつかず事件が起こってしまったということでしょうか。気がつかなかったわけはないか。実頼が何度も訴えていたものね。それとも実頼は自分と同じ道を進んでいると信じ、ちがう道を走っているとはわからず、聞く耳を持たなかったのか。それを兼続は

   「我らが奉ずる『義』とは もっと大きなもの」

と言っていますが、それじゃあ実頼はそれを理解することはできなかったということ? そのへんが私はわからなかったです。兼続の進む道も理解できるし、実頼の言い分も理解できる。でもそれじゃあなぜ実頼の行動を事前に兼続は止められなかったのか。それは兼続が実頼に高野山へ追放だと言うシーンで、「追い詰めてしまった」と言っているところから、ここまで追い詰めるまでのあいだになんらかの手が自分はうてなかったと思っているということなのでしょうね。放送の最後のほうに、高野山に追放されている真田昌幸に兼続が手紙を送っていると言っていましたが、それにも兼続の心があらわれていると思いました。

しかし回想シーンは涙に来ますね。与六と与七のふたりが出てくるシーンには涙がこぼれました。「兄上(あにうえ)」とか「兄者(あにじゃ)」という呼びかけは、なんだかあったかいです。子どもの声でそういう呼び声が聞こえ、ふと兼続が足を止めてしまったのもわかります。与六も与七もかわいかったよ。うん。でもかわいいままじゃ政治はできないのでしょうね、残念ながら。

来週も悲しいシーンが続くようですね。応援しながら観ようと思います。
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大河ドラマ「天地人」第42回「将軍誕生」感想

2009年10月26日 13時51分12秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。今回の感想は昨日の日曜日の放送分ではなく、10月18日の日曜日の放送分です。再放送を録画して観たので遅くなりました。ご了承ください。

家康が歩いているときに流れる音楽が、スターウォーズのダースベーダーのテーマに聞こえるのは私だけでしょうか。とうとう将軍になってしまいましたね。

今回のスッキリセリフは兼続がそんなダースベーダー家康に言った以下のふたつのセリフ。

   「君臣親しく、夫婦(めおと)睦まじく、親子の絆強くあることこそ
    国の礎(いしずえ)と信ずる家風でございまする」

   「天下を取るばかりではなく天下を治めるつもりがあるならば
    なにとぞこの心をお分かりいただきとう存じまする」

まさにそのとおりで、私は聞いていてスッキリ!なのですが、もはやダースベーダー家康にとっては痛くもかゆくもないセリフ。悔しいです。本当に悔しい。

そんなところへ乱入してくる伊達正宗。まさに「伊達男」でしたね! なんですか、あのマント! 家康には似合わないでしょうに、ねぇ。あの乱入には意味があったのかしらね。なんとなくわざと乱入してきたようなかんじを匂わせていましたが、そもそもあんな風に他の人が会見中に乱入できるものなのでしょうか。

今回、景勝の奥方である菊姫には涙しました。武田信玄の娘として生まれ、長年の敵であった上杉家に嫁いだ菊姫。夫婦仲が本当のところはどうだったかは文献にはっきりとは残っていないらしいのでわかりませんが、「お世継ぎを!」という気持ちは強かったでしょうね。

景勝が秀頼の前で涙してしまう姿には、ドラマとしてはアリだと思うのですが、実際はナシだろうと思いました。健やかに育っている秀頼に対して初春のことばを述べる。菊姫は春になれば元気になるだろうと願っていた、その春が来たのに、その菊姫はもういない。自分には秀頼のような世継ぎはまだいない。秀頼は年々成長している。そんないろいろな想いがつのったのでしょう。観ていて苦しくなりました。が、しかし、実際にはこのようなことはなかったように思います。

しかし、今後もいろいろと悲しい場面が続きそうですね。放送の残り回数も少ないし。覚悟して観ようと思います。
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大河ドラマ「天地人」第41回「上杉の生きる道」感想

2009年10月13日 17時43分41秒 | 大河ドラマ感想
息子のクラスは学級閉鎖が延長になりました。木曜日までお休みです。息子はすっかり元気になりました。夫も私もうつっていないようです。

今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

今回の放送は回想シーンが多かったですね。兼続の幼少時代、そしてそのときの父と母の様子。どじょうを採っているところ、本丸を取れと言ったところ、景勝に会っているところ、などなど。そして、兼続の息子である竹松に、兼続の父が語りかけるシーン。なんでこんなに回想シーンが多いのだろうと思っていたら、ああ、兼続のお父ちゃんが亡くなってしまう回だったからなのですね。

このドラマにおける兼続のお父ちゃんは本当に良く描かれていたと思います。良かったよ、お父ちゃん、本当に良かった。このドラマのように生きていたら、あんな風に笑顔で死んでいくのかな。やれることはやった。自分の人生に満足して死んでいくのかな。

   「今こうして上杉があるのは そなたのおかげじゃ」

と景勝が枕元で言ってくれましたが、なんと名誉なこと。今回の放送では、何度となく涙してしまいましたよ。

兼続の息子である竹松は加藤清史郎くんが演じています。加藤清史郎くんは兼続がまだ小さくて与六と呼ばれていたころも演じています。確かにかわいくて、再度登場してくれて私もとてもうれしいけれど、今回の放送みたいに回想シーンもたびたびあり、竹松もたびたび出るのであれば、やはりここは竹松はちがう俳優さんのほうが良かったんじゃあないかなぁと思います。与六の印象が強烈だっただけにね。でもやっぱり与六はかわいい。

そろそろ終盤ですね。さみしいなぁ。最後はどんなシーンで終わるのでしょう。あともう少し。上杉、がんばれ。
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大河ドラマ「天地人」第40回「上杉転落」感想

2009年10月07日 17時01分10秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

いやぁ、家康ってば、悪役、悪役。本当にずるがしこいタヌキにしか見えないです。イヤでイヤでしょうがない。でもそう考えると、俳優さんってすごいわ。私たちがそう思うということは、俳優さんにとっては大成功ですものね。

さて、上杉家がとりつぶしにならなかったのはどうしてか。今まで読んできた本にはいろいろとその理由が書いてありました。諸説あるようです。関ヶ原へ向かう家康を後ろから討たなかったからだとか、上杉を殺してしまったら家康は本当の馬鹿タヌキになってしまうからとか、いろいろな人が家康にお願いしたからとか。

有力な説はやはり本多正信の子どもを直江家に婿として迎えることにしたからなのかもしれませんが、今回の放送では、それに加えて、いろいろな人の口添えがあったとしていますね。小早川秀秋のことばには涙しました。

   「そなたたちの志(こころざし)は、多くの心にしかと伝わっておる」

と。多くの人が直江状を読み、関ヶ原後の家康のさまざまな処理を見、なにを思ったか。ここでやはり家康は上杉をつぶせないでしょう。つぶしてしまったら、家康はそこまでの人だと見られてしまう。それは、これから天下を治めることを野望としている家康には避けたいところ。

しかし上杉はこれからつらいですね。120万石が30万石になるのですから。収入が4分の1になるのと同じですから。みなさん、そんなことになったらどうしますか。上杉についていくのをやめますか。他に仕えるところを探しますか。今日の一番の涙どころは、ふとっちょの家臣のセリフでした。

   「石高など、二の次、三の次。上杉の家臣であることこそ、宝でござる」

ああ、そうだよ、そうだよ、それでこそ上杉家の家臣だよ。そうじゃなくちゃ。どこぞの大名に聞かせたいセリフだよ。

今回の放送タイトルは「上杉転落」ですが、この単語は悲しいなぁ。「転落」なのだけれど、「転落させられた」ように思えてならないです。みんな、胸を張って米沢に行って欲しいです。
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大河ドラマ「天地人」第39回「三成の遺言」感想

2009年09月29日 15時29分03秒 | 大河ドラマ感想

今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

タイトルが「三成の遺言」とありますが、いったいどのように遺言を残したのだろうと思っていたら、いろいろな人が三成に会って、三成のことばを聞いていたということだったのですね。しっかりと「遺言」のように「伝えてくれ」というものもあれば、遺言という形式ではなかったけれど、三成のことばを受け取った人が「伝えなければ」と思ったものもありましたね。

「天地人」では、三成はとっても良い人物に描かれていますが、本当のところはどうだったんでしょうね。私はいろいろな本を読んでみて、このドラマもずっと観てきて、家康はどうも気に入らない気持ちが強くなってきています。だから今回の三成の描かれかたはとても良いと思っています。昔の人も家康が関ヶ原の戦いに勝ったからと言って家康のことを「好き」だったかどうかはわからないのではないかしら。

三成が言ってました。

   「強いもの、勝つものが、常に正しいとは限らぬ」

と。まさにそのとおり!

三成の描かれかたはとても良いとは思うのですが、「天地人」ってそういうドラマでしたっけ? 景勝と兼続の主従関係を描くドラマじゃあなかったのでしたっけ? 北斗七星も景勝と兼続を表わしていた星座だったんじゃあなかったでしたっけ? それがなんだかいつのまにか三成と兼続の友情話になってしまっているような。まあ、景勝と兼続の主従関係を描くというよりは、兼続の生きかたを描くドラマということなのでしょうね。

今回の放送で、与六を演じていた子が、今度は兼続の子ども役で出ていましたね。やっぱりかわいい~。廊下でばたばたしているところもかわいい~。とんぼの絵が昔と同じでした! まだこのあとももう少し出てくれるかな。楽しみにしています。
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大河ドラマ「天地人」第38回「ふたつの関ヶ原」感想

2009年09月21日 13時39分28秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

「ふたつの関ヶ原」と言うわりには、兼続たちの戦いについてはあまり描かれていませんでしたが、関ヶ原の戦いは見ごたえがありましたね。合戦のシーンはロケに拍手です。見事でした。騎馬兵や槍兵がいっせいに動くさまは壮観。石田三成や徳川家康が自分の陣から遠くの兵たちを見ている場面も、兵のひとりひとりは見えず、ぶわ~っと旗の色が動いていくように描かれていたのも、とても良かったです。実際、遠くから見たらあんなかんじに、色が動く様子で押されているかどうかわかるようなかんじだっただろうと思います。

しかし、今回の放送で私がいまひとつと感じたのは、小早川秀秋。石田三成がみずから小早川の陣に出向くなんて考えられないです。それに今回の放送では、事前に小早川と家康と密約があったようには見えませんでしたね。なぜ小早川は裏切ったのか。三成は関白を約束すると、家康は2ヶ国の加増を約束すると、それを天秤にかけたということですか? うーん。うーん。どうもいまひとつ。最後の最後まで態度を決めることができなかったと伝わっていますが、それがいまひとつきちんと描かれていなかったような気がします。家臣にせかされた様子もあまりなかったし。次回の放送でも小早川秀秋は出てくるようなので、そのへんの説明があるのでしょうか。

三成がつぶやいていましたね。

   「勝てる戦(いくさ)をわずか一日で……」

と。この関ヶ原の戦いは、今回の放送でも各武将の布陣が地図で説明されていましたが、いろいろな歴史研究家によれば、布陣と兵の数だけで考えれば、西軍の圧勝のはずの戦。以前なにかの雑誌で、日本の歴史研究家だけではなく、ヨーロッパで西洋のさまざまな戦いを研究している人でさえも、「西軍圧勝のはずだった戦い」と言っていました。関ヶ原だけではなく、上田の真田親子が徳川秀忠の大軍を足止めしてしまっているし。以前読んだ「真田太平記」でも、真田昌幸が「私たちがあれだけの兵を足止めしたのになぜ負けた」というようなセリフを言うシーンがありました。いかに残念だったか。

関ヶ原の戦いでは、布陣と兵の数では西軍圧勝でも、その兵が全員戦ったわけではないところが西軍敗北につながったのでしょう。そう言えば、毛利軍はなぜ動かなかったかも説明はありませんでしたね。

関ヶ原の戦いで西軍が勝っていたら、どんな世の中になっていたのでしょう。「天地人」で描かれているような、三成と兼続が夢見ていたような清き日本になっていたでしょうか。どうでしょうね。
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大河ドラマ「天地人」第37回「家康への挑戦状」感想

2009年09月14日 18時15分36秒 | 大河ドラマ感想
今日の日記は大河ドラマの感想です。興味のあるかたはお付き合いくださいませ。

いよいよ出てきましたね。「直江状」が! 先日「天地人展」に行ったときに、この「直江状」の写しを見ました。写しですから兼続の直筆ではありませんが、なにしろ長い! 文字が多い! 「直江状」の写しというのはいくつか残っているそうですが、なぜいくつも残っているのだろうと私は疑問に思っていました。家康に宛てたものが残っていたのか? 家康は読んで激怒したと伝わっているようですが、くしゃくしゃにしたものを残しておくのか? いや、家康のことだからなんらかの証拠としてとっておいたのか。そんなことを私は思っていましたが、そうか、今回の放送のように同じものをいろいろなところに送ったのかもしれませんね。それならいくつも残っていて不思議じゃあない。読んだ人はどう思ったでしょう。胸のすくような思いをしてくれたでしょうか。興味のあるかたはぜひ直江状の訳文を全文読んでください。本当に「よくぞ書いた!」と思うような、すかっとする文章です。

そして今回の放送の後半、この部分こそが、この原作の作者が本で言いたかったことなのではないかと私は原作を読んだときに思いました。自分で書いた日記を引用するのも変なので引用はしませんが、興味のあるかたは今年の1月9日の日記を読んでくださいませ。

それは西へ向かう家康を後ろから討とうと兼続が提案し、それに景勝が反対するシーンです。原作でこの部分を読んだとき、私はぽろぽろ泣いてしまいました。このシーンこそが、景勝が家康を討たないぞと決意し、兼続がそれを受け入れるシーン、これこそが原作者が本で書きたかったことなのではないかと思っていました。そしてドラマではこのシーンがどうやって俳優さんたちによって演じられるのかと楽しみにしていました。

今回の放送では兼続と景勝のふたりきりではなかったし、ほかにも家臣がいましたが、兼続の気持ちと、景勝の気持ち、非常によく描かれていたと思います。関ヶ原の戦い、なぜ上杉軍が家康を追わなかったのか。追えば上杉軍が家康を討てたかもしれない。討てないまでも西軍は関ヶ原で勝ったかもしれない。いや、関ヶ原よりももっと東が合戦場になったかもしれない。それを上杉は追わなかった。なぜか。諸説あるようですが、「義に反するから」だったのでしょう。

   「敵を背後から追い討ちするは 義にそむく行ない」

   「義にそむいてまで敵を討てば、天はいずれ我らを見放すであろう」

と景勝は言います。まさに正論。でもここで家康を討たなければいつ討つのか。こんなチャンスはもう2度とない。それも正論。景勝と兼続が見つめ合うシーンは、こちらも胸が痛くなりました。

関ヶ原の戦いは、東軍と西軍、豊臣と徳川、という単純な戦いではなく、各武将の思いが複雑に交錯する戦いです。ずいぶんとさらっと小山まで来てしまいましたが、来週はもう関ヶ原の戦いが終わりそうですね。「天地人」もそろそろ終わりに向かいます。さみしいなぁ。最後まで応援するよ~。
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