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日々の恐怖 5月30日 コンビニ(1)

2024-05-30 17:21:48 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 5月30日 コンビニ(1)





 うちのコンビニに、週3回毎朝5時過ぎにやってくる初老のおばさんがいる。
週3回全て俺が入ってる日、決まって俺が店内で一人で作業してる時に来る。
雨の日でもズブ濡れになりながら来る。
 毎回水鉄砲、水風船、関連性の無い漫画やレディコミ、お菓子をカゴ一杯に詰めてレジにやってきては、

「 子供がね、いっぱいいるんよ、いっぱい。」
「 ○○言います私。」
「 機嫌のええ時はいいんやけどね。
また、かんしゃく起こすさけね。」

などと、聞いてもいないのに訳の分からない事を一人で喋っている。

” あぁ・・・、若年層の認知症かなぁ・・・。”

自分の子供が小さい時の事で時間が止まってるんだろう。
そんな事を考えて適当に接客していた。

「 ○○円になります。」

と言うと、ピタっと話しを止めてキチンと代金は支払うし、店にとって害は無い。
 なぜかそのおばさんが来店する前後には、他の客が来店しない。
おばさんが帰ると日が昇り始める。
不思議はあったが、所詮偶然だろうと思っていた。
 その事を相方に話すと、

「 今度その人が来たら呼び出しボタン押して下さいよ。」

と言うので、ある日、そのおばさんが来た時に、レジに付いている呼び出しボタンを押した。










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