日々の恐怖 5月30日 コンビニ(1)
うちのコンビニに、週3回毎朝5時過ぎにやってくる初老のおばさんがいる。
週3回全て俺が入ってる日、決まって俺が店内で一人で作業してる時に来る。
雨の日でもズブ濡れになりながら来る。
毎回水鉄砲、水風船、関連性の無い漫画やレディコミ、お菓子をカゴ一杯に詰めてレジにやってきては、
「 子供がね、いっぱいいるんよ、いっぱい。」
「 ○○言います私。」
「 機嫌のええ時はいいんやけどね。
また、かんしゃく起こすさけね。」
などと、聞いてもいないのに訳の分からない事を一人で喋っている。
” あぁ・・・、若年層の認知症かなぁ・・・。”
自分の子供が小さい時の事で時間が止まってるんだろう。
そんな事を考えて適当に接客していた。
「 ○○円になります。」
と言うと、ピタっと話しを止めてキチンと代金は支払うし、店にとって害は無い。
なぜかそのおばさんが来店する前後には、他の客が来店しない。
おばさんが帰ると日が昇り始める。
不思議はあったが、所詮偶然だろうと思っていた。
その事を相方に話すと、
「 今度その人が来たら呼び出しボタン押して下さいよ。」
と言うので、ある日、そのおばさんが来た時に、レジに付いている呼び出しボタンを押した。
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