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日々の恐怖 6月2日 コンビニ(2)

2024-06-02 10:09:23 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 6月2日 コンビニ(2)





 バックから相方が出て来て、俺のレジ補助につく形で、おばさんのお買い上げ商品を袋詰めをし出した。
突然、おばさんが相方に話し掛けた。

「 あんた初めて見るねぇ。」
「 あ、○○と言います。
いつも一応店の中にはいるんですょ~。」

相方はかなり明るい奴なので、いつもの調子で、悪く言えば馴れ馴れしい口調で話し出した。
 俺が、

「 ○○円になります。」

と言うと、おばさんは財布から1万円札を取り出してレジに置き、相方を見てこう言った。

「 あんた、怖いもん見た事ないやろぅ。」

突然のおばさん強い口調に、俺も相方もギョッとした。
相方が、怪訝そうに、

「 ハイ・・・?」

と答えると、

「 いっぱい、いっぱい悲しい。
あんたあかんよ。」

店員二人沈黙。

「 うちが喋り出したら皆そんな顔しよる。
うちが日本語使えへん思てるんちゃうか?」

相方が俺の方を見て、人差し指をコメカミ辺りに当ててグリグリやり出した。

” このおばはん、やっぱ頭おかしいっすよっ!”

そういうジェスチャーだった。
 俺は同意する事も咎める事も出来ず、おばさんに目線を移した。
おばさんは続ける。

「 あんた、怖い思いしなあかん。
気ぃつけた方がええよ。
いっぱい兄弟おるから。」

また兄弟の話しだ。

” 兄弟ってのは一体なんなんだろう。
自分の親戚の事か子供の事か、はたまたヤクザの親分の嫁さんだったりするのだろうか?”













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