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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月22日 オッサンの家(2)

2023-08-22 08:41:48 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 8月22日 オッサンの家(2)





 オレ達が家に入ると、入れ替わるようにオッサンの息子(義理の兄)が家を出て行った。
兄は俺達兄妹に優しかったから、

” 自分達のせいで出て行ったのかな?”

と思うと兄に凄く申し訳なかった。
 その後もオッサンに虐待されるでもなく無事に過ごしていたのだが、俺が中3の夏に奇妙な事が起こり始めた。
それは、家族で居間にいると2階から異音が鳴り始めた。
今で言うと壁ドンみたいな音が。
居間の真上の2階の部屋は、

” 仕事道具があるから。”

という理由で立ち入りを禁じられ、鍵がかかってて入る事は出来なかったから、最初は

” 荷物が崩れたんだろう。”

ぐらいにしか思ってなかった。
 オッサンもネズミかなんかだと言ってたので気にしないようにしてたが、だんだん異音が鳴る頻度が増え、仕舞いには赤ちゃんの鳴き声が聞こえ始めるようになった。
オッサンに聞いても何も返事をせず、母も黙ったままだった。
結局、家族はバラバラに部屋で食事を取るようにして異音を聞かない様にしていた。








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