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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 1月31日 マンション(3)

2020-02-01 18:01:11 | B,日々の恐怖



 日々の恐怖 1月31日 マンション(3)




「 そうなのよ、ほかの人も2階で止まるって言ってたわ。
それにうちの旦那が2階が気持ち悪いって言うの。
変なものを見たって。」

と声を潜めて教えてくれた。

「 え?変なものって?」

こう言う話の好きな私は当然詳細を聞こうとしたが、

“ 何かモヤのようなもの。”

とのことで、それ以上の情報は聞き出せなかったが、少し言葉を濁していた様に思えたのが気になった。
 そんな事を聞いてしまった後は、2階で止まるエレベーターが怖くて仕方なく、乗り込んだら即『閉』ボタンの上に指を乗せて待機するようになった。
 それから1ヶ月も経っていなかったと思う。
管理人の旦那さんの方が病気で帰らぬ人になってしまったのだ。
 それから数ヶ月で管理人は変わり、今は明るくお喋りなおじさんが、マンションの管理に通ってきてくれている。
そして不思議な事に、管理人が変わってからは、エレベーターが2階で止まることはなくなった。
 奥さんが言っていた、

“ 変なもの。”

とは、病気が見せたものなのだろうか。
 最近夫が階段を使った際に、

「 2階は何だか嫌な雰囲気がするから行くなよ。」

と言っていました。









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