大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 12月18日 上野の西郷さん

2018-12-18 16:33:08 | A,日々の出来事_






 日々の出来事 12月18日 上野の西郷さん






 今日は、上野公園の西郷隆盛像の除幕式があった日です。(1898年12月18日)
この除幕式が、今日言うところの“除幕式”と言う言葉の始めです。
この西郷隆盛像は高村光雲、愛犬ツンは後藤貞行によって創られました。
 西郷隆盛は、明治維新のおり官軍の参謀で勝海舟との会談から江戸城が無血開城され、江戸は戦火を免れました。
また、西郷隆盛は実質的には明治の初代総理大臣で、廃藩置県や身分制度の廃止、学校や警察等も含め近代日本の基礎を作った人です。
 そして、不幸にも明治政府に対する反乱である西南戦争で悲劇の人生を終えましたが、その功績は非常に評価が高く、明治天皇から大日本帝国憲法発布記念で恩赦を受け、正三位を追贈、さらに御下賜金により銅像を創るにまで至りました。










  西郷隆盛像
        















☆今日の壺々話




   西郷隆盛像除幕式




「 いよいよ除幕式ね。」
「 そうね、ワクワクするわ。」
「 じゃ、紐を引っ張るわね!」

“ シュル、シュル、シュル・・・。”

「 ん・・・・・・・・。」
「 う~ん・・・・・・・・・。」
「 うちの主人こんな人ではなかったような・・・・。」
( 宿んしは、こげんなお人じゃなかったこてぇ・・。)←ホントに言った言葉
「 そうよね、お母さん・・・。」
「 弱っちゃったわね。」
「 困ったね。」
「 それに浴衣でウロウロって・・・。」
「 無かったわよね。」
「 でも、まあ、みなさん喜んでるし・・・。」
「 それに、お金も掛かってることだし・・。」
「 あ~、弱っちゃったわねぇ~。」
「 そうよねぇ~。」

西郷隆盛は、大の写真嫌いで、実際の顔写真は一枚も確認されていないのです。














    明治生まれのじーちゃん




 亡くなった曾祖父は明治生まれの負けず嫌い。
うっかり間違い程度でもムキになって言い返してた。

トイレの後、よくチャックを閉め忘れていたのだが、指摘すると
「換気してるんだ!」「チャックを休ませてるんだ!」「暑いんだ!」等
必ず言い返してから閉めていた。

 ある日、とうとう中身をポロリして出て来た。
慌てて「じーちゃん!中身!中身出てる!」言うと、
流石に本人も一瞬 ハッΣ(゚Д゚)!! となったのだが、すぐに持ち直し?
「し、しばらく使ってねぇから、虫干ししてんだ!」と言い、悠々と自室まで帰ってしまった。(出したまま)
直後は ( ゚д゚) となっていたのだが、 微妙に上手い言い回しがジワジワきて…。

 ちなみに曾じーちゃんは、ヤクルトのミルミルが好物だったのだが、何度言っても「ヌルヌル」と言い張り、死ぬ当日まで「ヌルヌル買ってこい!」と言っていた。













鹿児島から





 私は大学進学のため、鹿児島から京都へ住まいを移した。
マンションの駐車場横には墓地があったが、特に気にはしなかった。
 1年後の夏。
学生生活にも慣れ、夏休みを利用して鹿児島に帰省することにした。
自分の部屋を出るときに、違和感を感じたことを覚えている。
が、時間のこともあり、さっさと部屋を後にした。
 ふたつきではあったが、実家では幸せなひと時をすごせた。
が、そのあと訪れる恐怖を誰が予測できただろう。

 夕方にマンションに着き、墓地がオレンジ色に染まっている。
部屋前につく。
鍵をあけ部屋へ入る。
その瞬間、身も凍える冷たい空気が私の周りを漂った。
 雰囲気が違う。
なんなんだ!
耳をすますと、微かだが“ゴォォ!”と音が聞こえる。
恐る恐る部屋の中に入ると、そこには。。。。。

つけっぱなしのクーラーが全力で頑張っていた。
本気で泣いた。














銅像の前で待ち合わせ




 オレは出会いまで達したことがある。
オレは18歳のエッチなことが好きな女子高生と名乗った。
相手は16歳のおとなしい女子高生と言う肩書きだった。
 そこは出会い系ではなくてメル友募集の所で、オレはどうしても女子高生とお話がしたくてネカマとして潜り込んで、まんまと女子高生と友達になった。
相手には悪いけど、半年くらい色々と話をした。
 で、相手から会いたいと言われた。
でも実物のオレは28歳の男だ。
なんか気まずいから、最初は断ってたんだけど「あたしレズなの」の一言で会うことに決定。
このさいだから正直に話して、男ってモンを教えてやるぜ、とか妙なことを考えた。
 で、日曜日に駅前の目印になる銅像の前で待ち合わせ。
んが、時間になっても誰も来ない。
女子高生どころか、隣に50過ぎの禿げたデブジジィが居るだけ。
おかしいなー、と思ってメールを出すと隣で“ピピピ!”とか、なんか鳴った。
ハッ!!と思って振り向いたけど「まさかなァ」と思って待ってると、今度はオレの携帯のバイブレーターが反応・・・、メールが来てる。
 で、となりのジジィがこっちを見てる・・・。
そう、実は両方ネカマだった・・・、激しく鬱だった。
 オレの信じてた16歳の女子高生は、禿げたバーコードの50歳過ぎの禿げジジィだったとは・・・。
ま、お互い様なんだけど。
 んで、その親父と少し会話して、駅の地下食堂でそばをおごってもらって帰った。
しかも、なぜか友達になってしまったオレ。
















最近見る変な夢






 カバの歯を磨いていた。
カバの口の中から西郷隆盛が出てきた。
西郷隆盛と一緒に討幕を目指すことになり、幕府軍との戦い。
 江戸城での最終決戦にて、江戸城が変形してロボになる
もうだめかと思ったら、坂本竜馬がエヴァンゲリヲンの量産型を連れて救援にきた。
戦力は互角で拮抗して長期戦になるかと思われた。
 しかし、その瞬間、浦和からまたしてもペリー来航。
黒船の他に、ホンダのアシモの大群を引き連れてきた。
ペリー「アメリカの技術は世界一!!」と大声で言った。
アシモは日本の技術だろと言いたかった。
 アシモが特攻して自爆していった。
アシモよ永遠となれ。
ペリーは泣いていた。
ペリーも人の子であった
 江戸は壊滅状態となり、もう駄目だと思った瞬間、富士山が真っ二つに割れ、中からジョジョ立ちをしたキリストが出てきた。
世界は光に包まれた。

訳が分からん。




ついでに、もう一つ。



 友人らと海水浴に行ったら、謎の人だかりが出来ており、何気なく覗いてみると、中心に居たのは水戸黄門ご一行。
何故だか分からないが、ご老公を討ち取った者には莫大な恩賞が与えられるとかで、海水浴客のほとんどが手に手に武器を持ち、ご老公に襲いかかっていた
しかし、助さん格さん弥七にお銀はては八兵衛までもが立ち塞がり、並みいる暴徒(元海水浴客)を押しのけていた。
 屋台で買った焼きもろこしを食べながらその光景を傍観していた所に、友人がやってきて、

「 共にご老公を倒そう!!」

などと物騒な事を言う。
 武器が無いのを理由に断ろうとしたら、「もう武器持ってんじゃん」と、彼が指した方向を見ると、先程まで焼きもろこしだった筈の物がビームサーベルになっていた!
空腹なのに、食べ物が消滅した怒りの矛先は友人へと向けられる。

「 お前さえ来なければ、焼きもろこし食べれてたのに・・・・。」

私は、そのビームサーベルで友人を一刀両断した・・、所で目が覚めた。















上野公園のカラス



 むかし、上野公園にとめてあった自転車の前カゴから、マックの紙袋を器用に開けて器用に包み紙をはがして、ハンバーガーをくちばしいっぱいにくわえて去っていくカラス見た。
ほんの1分ほどの出来事で、あまりに芸術的なその盗みっぷりに口あけて見守ってしまった。

 うちの犬もマクドの袋の中に何があるか学習しちゃってるけど、カラスも中身を知ってるんだろうね。

 マックがカラスに教育を施してるに違いない。
買いなおしに来させるために。















公園の猫




 いつも俺をかわいげのない目つきでにらんでくる猫が、会社の近くの公園に棲みついていた。
うちの会社は全室禁煙なんで、たまにそこのベンチにタバコ休憩に行ったりするんだが、たまたまその猫が寝てる時に近づくと、般若みたいな顔でフーシャー言って威嚇してくる。
うぜえ、こっち見んな畜生が。
お前のそばに灰皿があるから仕方なく来てるだけじゃボケ。
 今日も休憩時間に煙草吸いに行ったら、めずらしく奴の姿が見えなかった。
邪魔者のいないタバコウマー( ゚Д゚)y─~~とか思いながら、やけに天気がよくて暑かったので上着を脱いでぼーっとくつろいでたのが失敗だった。
会社に戻る時に上着をベンチに置き忘れて来てしまった。
 退社時にロッカーに服がかかっていなかったので気がついて、公園に取りに戻ってみたらあの猫がいた。
しかもヤツめ、俺の上着の上で丸くなって寝てやがった! 

“ ククク馬鹿め・・・それは一ヶ月近くも洗濯していない、俺の汗のしみこみまくった汚洋服だ。”

何も知らず惰眠をむさぼっているヤツに、さらなる屈辱をあたえるために、上着はそのままにして帰った。

















平和公園




 長崎市内にある大学に通っていたんだけど、大学4年の夏にサークルの飲み会で、二次会のカラオケを終えて歩いて帰っていた。
路面電車は深夜になると本数が減るし途中までとかになるし、タクシーはつかまらないから歩くしかなかった。
夜の平和公園は心霊スポットって言われてて、正直横を通りたくなかったんだけど、通らないと帰れないから仕方なかった。

 で、横歩いていると公園の方から人の気配がして、もしやカップル!?と思ってそっち見たら、人の形した真っ黒い影みたいなのがいた。
何でか目だけは生々しくて目が合ってしまった。
 怖くなってすぐ目を逸らして歩くスピード上げたんだけど、後ろからヒタヒタ足音がして、付いて来てることがわかって鳥肌が立った。
だから、携帯取り出してメールする振りしたり、お気に入りのサイト見たりする振りしてたら、運悪く赤信号で止まった。
 深夜だけどぽつぽつ車は通ってるから信号無視は出来なくて、止まってたら追いつかれて、横に並んだそれは私の顔を覗き込んでくる。
焦げ臭いって言うもんじゃない匂いが気持ち悪くて、吐きそうになりながら必死に見えてないふりしていた。
目が合ったから、私が見えてるって確認しようとしたんだと思う。

 青になって前からタクシーが走ってきたんだけど、拾おうとしたら賃送が回送に変わって無視された。
反対側の歩道に渡っても付いて来るし、家まで来られたらどうしようと思ってたら、後ろからタクシーが来て、私の数メートル前で止まってドアを開けてくれたから、黒いのよりもヤラシイおっさんの方がマシだと思って迷わず乗り込んだ。
 乗り込んだと同時にドアが閉まってタクシーが走り出した。
運ちゃんとバックミラー越しに目が合った。

「 アンタ、見えてたんだろ?」

って言われてまた鳥肌が立った。
たぶん、顔が引きつってたんだと思う。

「 いや、俺もさっきアンタに付きまとう黒いの見たから、思わず回送にしてしまった。」

と言い出した。
 つまり、運ちゃんも黒いのが見えて、怖くなって私を見捨てたらしい。
でも、可哀想だし私が反対の歩道に渡ったのを見て、Uターンして戻って来てくれたとの事。

「 ああいうのが一番性質が悪いから、見えないふりをしてて正解だった。」

と言われた。
 黒いのの正体はやっぱり原爆で亡くなられた方で、運ちゃんが言うには、一年中居るけど、夏になると数が増えたり、大人しかったのがさっきみたいに人についてきたりするようになるらしい。
夏なのは、やっぱり8月9日の事かなと思った。

















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12月17日(月)のつぶやき

2018-12-18 07:55:11 | _HOMEページ_

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