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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 10月31日 R163(2)

2017-10-31 18:10:40 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 10月31日 R163(2)




 私を乗せた車の運転手は黒い服を着て帽子を被った男の人でしたが、顔は暗くてよく見えませんでした。
私は親と会話するみたいに、ごく普通に男の人と会話をしました。
 今思えば気付かない方がおかしいと思うくらい変な状況なんですが、その時は本当にその人を親だと思い込んでいて、何の違和感もなく、他愛もない日常会話をしていました。
 車内はうちの親の車よりも随分と小奇麗で、車内にはラジオみたいなのがかかっていて、前方のスピーカーから女の人がぼそぼそ喋っているのが聞こえました。
 私は何故かそのラジオが気になって、

「 ラジオ聴きたいから、音おっきくして。」

と何気なく言いました。
 男の人は、

「 うん、でも長男が起きるから大きい音はあかんわ。」

と言って音量を上げてはくれませんでした。
それから男の人は、私が何を言ってもぼそぼそと聞き取れない言葉しか返してくれなくなりました。
 その時の私は、

“ 私が何の連絡もせず終電での帰宅になってしまったので、機嫌が悪いんだ。”

と思っていました。












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