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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 10月11日 営業所(2)

2016-10-11 18:13:10 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 10月11日 営業所(2)




 それでなんとか撒かないとと思いつつ、どうしていいのか分からなくて、ようやく考えた作戦が、車を発進させたらその車も発進したので、SAの出口付近で一旦路肩に止めて荷物を確認するふりしたら、その車は止められずにSAを出て行った。
 その時にも目だけ動かして確認したら、やっぱりその同僚っぽい。

“ なんだったんだろう?”

と思いつつ、10分ぐらい時間を置いてからスタートして、

“ やれやれ・・・。”

と思っていたら、それから1時間ぐらい走った頃にまた後にヤツがついてた。
 もうぶるぶる震えて怖くて気持ち悪くて、それでちょっと危ないけど、予定外のインター出口のところでギリギリまで走行車線走ってからハンドル切って高速を降りた。
その車はそのまま走っていった。
 有休は3日取ってて、2ヶ所のホテルを予約してたんだけど、1ヶ所目はキャンセルしていきなり2ヶ所目の目的地に行くことにした。
高速に乗ったら見つかるような気がして怖くて、地図をひろげて、もし次のインターでやつが降りて探したりしたとしても交わせそうなルートを走ったけど、そのときはもう旅行どころじゃなくて、そのまま帰ってくれば良かった。
 有休が終って出社して、ヤツの勤務表見たら忌引とってやんの。
総勢6人の小さな営業所だったし、女は私ひとりだったから、誰かに相談すべきかどうか迷ったけど、所長のことは信頼してたから、思い切ってあったことをそのまま相談した。
 そしたら目視だけで証拠はないので、

「 今の時点ではどうしようもないけど、結婚前のお嬢さんに何かあったらいけないから気をつけておくよ。」

みたいに言ってくれて、翌年退職するまで、できるだけ2人にならないように気をつけてくれた。
忘年会とか歓送会での帰りは、所長がサッとタクシー捕まえて帰してくれた。
 で、それから6年だか7年だか経った頃に、その元同僚、家宅侵入&強姦で逮捕された。
その時にはもう会社もリストラされてたけど、逮捕の話聞いたときには血の気が引いた。












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